30.7話 死が世界を分かつまで
彼が旅立ってから2年がたった。
私はあれから彼らの転移場所を探り入れた。
彼の祖母が残した座標。彼らは必ずその場所にいる。
何故あの人は二人をこの座標の世界に導いたのか?
そして私は知りたかった。彼らが死を受け入れた先に手ら入れたその先の時間を。
グロウベルグシステムの端末は確保した。
後はこちらの世界でのやり残しをすべ終えるだけである。
出来うる限り彼らに情報をわたしたかった私は二人にとって最後の時間を徹底に調べる事にした。
2人が最後の時間を過ごしたあの日、戦後最大規模と断定された大地震と大災害が起きた。
あの爆発的な地震が起きた直後。震源地の海域のその周辺の海域の島々のすべては壊滅となった。
私は震源地からその周辺の海域そして壊滅的な状況となった島々を調べる事とした。
2011年3月11日。福島沖から襲来した津波はその後の世に災害だけでなく大きな災いを残した。
この津波は島々だけでなく本土にまで押し寄せ被害を葬った。
この時起きた地震の震音と震端数を私は徹底的に調べ上げる事にした。
震音と震端数のデータは私の研究機関が残しているそこから調べる事にする。
何だこれは?通常ではありえないこの波と波長音は?
バカな.....こんな歪に整った波長と震端数これはまるで....こんなものは人の手で起こされたものとしか言えない。
しかもこれは...地震発生直後から震源地から爆大な、なんだかしらのデーター情報が滝の用に漏れ出している。データーの解説が出来ない。
もはやこの地震は何者かの手によって人の手によって起こされたとしか言えない
私はこの震源地に自らの目でその後をこの目線で確認する事にした。
その震源地に行く前にある島に私は立ち寄ろうとした。
この島は誰も住んでいる人がいない無人島だ。
人が住めるようにするために開発開拓が進められていたがプロジェクトを支えていた会社が財政
難により経営破綻してしまい開発と開拓の話はオジャンとなった。
島に足を運ぼうとした私は現実とは思えない不気味な光景を見た。
私は船の上からあり得ない光景を見ている。
私はいったい何を見ているのだ?
ないのだそこにあるはずの島が。
有ったはずの島のその位置に海ごとくっきり切り取られるような状態となり大穴が開いた状態となりその穴めがけて海水が滝のように流れていく
この場所にあった島はいったいどこに?
いったい何が起こっているのだ?
この謎の現象は彼らと何かしらの関係があるのか?.....