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Never Island  作者: 阿久津ゆう
4章 偽りの時間とホムンクルス
38/119

30.5話「ーーーー。」

××××年×月××日

僕に妹が出来た。

妹を出産した後、体が丈夫でなかった母はそのまま寝込みがちな生活が続いた。元々病気を患っていたので無事に生き延びたのは奇跡だったかもしれない


母より------。「私に何かあったら代わりにあなたが守ってあげて」と息子にたのむ。



----------------。


父は母の看病で手いっぱいで妹への世話などできる状態では無かった。

父は僕と妹のすべてが無関心だった。母への介護で手いっぱいだったからだ。


僕は妹に「ミナ」という名前を付けてあげた。

ミナはいつも僕に可愛い笑顔を見せてくれる。僕がミナを守るんだ。


母は今日も寝ている。最近では眠っている時間の方が長いような気がする。

それでも母はミナがそばによると気配でわかるのか起き上がり笑顔を見せる。


母よりーーーーーーーーー。「彼女に素敵な名前をありがとう」と息子に言う。



----------------------------------。


父は今日も母だけを心の拠り所にして生きている。

とにかく全てが母を中心に考えている。

仕事をする理由も母のため。

僕は父と会話すらしたことがない

全てが母のため------。

でも僕は母も父も二人の事を一度も恨んだことはなかった。


父は僕たちに愛情は微塵も無かったが母に対しての愛情は本物だから。


母よりーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。「お父さんを恨まないで」と息子に言う。



--------------------------------------------------------------------。


母の僕たちに対する愛情は本物である。

だから僕は父も母も恨まない。

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現実世界〔恋愛〕
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