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Never Island  作者: 阿久津ゆう
3章 真実を求めて
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26.5話 贖罪への道

メールは発信した。

彼らは多分、行動をし始める。


コツン コツン コツン.......


1人の少女と思わしき人物が歩いている。


少女が歩いている場所は非常に広い空間であり見た目は文明のレベルが桁並みに高く見え高度な科学力を思わせるものとなっている。床は光沢のような素材となっており周りは明らかにこの世界の機械ではない何かが置かれている。その空間の真ん中に巨大なモニターのようなものとコンピューターの端末が置かれておりその前に位置する場所に美亜が眠っていたカプセル型の機械に似たようなものが置かれている


少女はカプセル型の機械の中を見ている。


「........」


私が事態を悪化させたようなものだ......


コツン コツン コツン


少女は階段を歩き下へ下へと歩んでいく。

最下層には様々なデーターが記録されたパソコンの端末機が置いてある。

少女はその端末機を操作しデーターの一部をホログラム上に映像化させた。


彼女があの大災害を教えてくれなければ何も知らずに滅びの道に進んでいたかもしれない。

彼女がこちらの世界に来る直前に起きたという大災害はあちらの2011年3月11日。福島沖から襲来した津波により壊滅的な被害を福島周辺に与えた。

この話を聞いた私は嫌な予感がしたため津波が直撃したと言われるその周辺の海域の異常をこちらの世界で隅々まで調べ上げた。


結果嫌な予感は的中した。

地震の原因となるメカニズムよる亀裂を発見した。

たぶんこれはあちらの世界の物と全く同じものだ。


「私達」がいたあの世界とこちらの世界は全く違う世界ではない言わば「並行世界」まったく違う歴史を辿った世界であっても時として「同じ時間帯」に「同じ場所に」同じような事件が起きても何らおかしくはないのである。

これは「時間」という一つの自然現象が生み出した「神秘」なのである。


抗うためのきっかけの目はまいた後は事態が動き出すのを待つだけだ。


一方でイレギュラーな事例も発生している。

「彼」がこの世界に転移する時期がずれ込んだことだ。

彼が転移するバズだった時期に「ある事が」きっかけで起きた磁場嵐。これが原因で彼の転移する時期が大幅にずれ込んでしまった。この磁場嵐が原因でオーロラが各地に観測され、更にあのブリザードまで引き起こしてしまった。


結果的に私は彼らが手にする大切な時間を壊してしまった。


娘よこの事実を知ったらお前は私の事をどう思うか?


それでも私はどんな間違いをしてでも島を守らなければならない。


私は守りたい。あの島の人々を、


それがーーーーー。






彼らに出来る贖罪になるらば。

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現実世界〔恋愛〕
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