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Never Island  作者: 阿久津ゆう
3章 真実を求めて
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24話 思惑

  メールが4者に送られてきた後、屋敷に全員が久しぶりに集合した。

 4者ほぼ同時刻に同じメールが送られてきた事に彼らはその異常性に驚きを感じていた。


 何者かが何処からか送ってきたのはほぼ間違いはない。

 これは何だか知らのメッセージである。

 この場にいるものがそう確信していた。


「このメールの内容は私が解読するわ」

 ミディールは即座に解読することを宣言


「そう言うことは俺の得意分野でもある手伝うよ」

 理人もこれに協力すると即座に宣言。


「俺と理緒はこのメールが何処から受信されて来たか出来るだけ探ってみるぜ」

 隆太の目は精気をとりもどしその眼球には力強い意志を感じられるまる


 奏花は教師代行として学校を守らないといけないため今回は一時戦線を離脱。ただし彼女なりに情報収集を試みるつもりがあるらしく、ちょっとしたツテを当たってみるとの事

 美亜は理人の側を絶対に離れたくないと言い彼と今まで通り行動を共にすることに。

 こうして彼らの時間は再び動き出した。


 しかし依然と違って活発に行動ができない状況である。

 厳しい寒波が島に直撃しほぼ一日中が吹雪きの状態である。

 この状態では表立った行動は難しいのが現状である。


 理人はある提案をした。

 今後スムーズに行動できるようにするために隆太たちを一時的に屋敷に移住してもらう。

 この理人の判断はミディールとっては適切な判断だと評価した。

 美香は自分が屋敷を留守にしているあいだに行方不明になったため。この中の誰かがまた行方不明になる可能性があるため固まって行動したほうが安全だと彼女はそう思っていたからだ。


 行動方針はあらかた固まった。

 後は行動するのみである。

 理人 美亜 ミディールはメールの内容の解読を

 隆太と理緒はメールがどこから発信されてきたのかを探りを入れる。

 奏花は今後何が起きるかわからないため学校の生徒たちの安全を守るために引き続き教師代行として行動することに。


  ミディールと理人は今回、送られてきたメールを見て底知れぬ恐怖を感じた。

 これは何者かがこれから起きる「何か」を訴えているようなそんな感じがしたからだ。


  一方で美亜は底知れぬ不安を感じていた。あのメールが送られてきたときに自分はオーロラを見ながら誰かに呼ばれているようなそんな感じがして何やら何者かの訴える意識を感じた。それが何者のがわからない。


  それぞれ内処に思いを抱え彼らは再び行動を開始する。


  理人 美亜 ミディールの三人はメールを解読するためにかつて那智やミディールが使っていた研究棟のラボに行くことに隆太と理緒はメールがどこから発信されてきたのかを探りを入れるために市長に協力を要請するため市役所に。奏花は美香のような行方不明者を二度と出さないために彼女の判断ですべての生徒を屋敷に移住することを提案。理人はこの提案にすぐさま了承し奏花は行動を開始する


 --研究施設のラボにて--

  ミディールの案内で研究棟のラボに足を運んだ理人と美亜はその超越した科学力にビックリした。

「ようこそ私たちのラボへ理人様、美亜様。歓迎します」


  そう言うとミディールは一通り研究室内を一通り案内する。

 理人はある装置を見てビックリする。

 グロウベルグシステムの装置だ


  「なぜ...この装置がこの施設に..いやこの世界に」


  彼がビックリするのも無理はない。

 グロウベルグシステムは自分たちが元いた世界で作られたものでこの世界に存在するはずがないのだから。つまり....


  「俺や美亜それに婆ちゃんが別の世界....並行世界から飛ばされてきたのはあなたは知っていたのか?」


  理人のこの問いは当然の事だ。


  「那智様...いや師匠からその事はすべて聞いているわ。そもそもそこに置いてあるシステムは師匠が生前に造ったもの。まだ未完成品だけどね」


  ミディールの話によるとこの施設の立ち上げだけやネヴァーランドなどのプロジェクトはすべて那智のもっている知識もとに進められたものである。

 寒冷化が進み著しく文明が退化しているこの世界ではここまでの施設は作れない。

 那智の知識と知恵が無ければ無理な事だ。


  「この施設はつねに電機が供給されている。ここに送られてきている電力の供給源はいったい何なんだ?」


  この疑問を理人がミディールにたいして聞くのは当たり前の事だ。この研究棟を維持するだけの電力があるなら島全体に電力を供給することだってできる可能性があるからだ


  「ここの電力の供給はある物体から供給されているの」


  彼女の話によると俺がこの世界に転移してくる数年前に発見されたオーパーツ。ゲフィオン・ラティックキーという結晶体からでるエネルギーからこの施設に電力が供給されているらしい。

 しかしこの物体一個分では電力供給はこの施設を動かすことが限界だとの事。


  彼女の案内でオーパーツ。ゲフィオン・ラティックキーが置かれるラボに案内される理人と美亜。機械の中に置かれている綺麗な水晶体は光を輝かせながら研究棟全体に電力を供給し続けている


  「まさかこれ高濃度のウラン結晶体?」

 理人はサラっと恐ろしいことを言い出した。


  「ちょっとあなたさり気なく悍ましいことを言い出したわね」

「安心して頂戴これは人体には無害な物質よ放射線とかは感知されるような品物では無かったわ」


  彼女の説明によるとこの水晶体はネヴァーランドが建設された島で発見された巨大な水晶体の一部分らしい。

「それでは早速このメールの内容を解読を始めましょうか」


  ミディールはパソコンの端末を起動させメールの内容の解読を開始する。


  こうして彼らはそれぞれ別々に別れ再び行動を開始する。

 やがてこの騒動は島一つを巻き込む大騒動へと向かっていく事はこの時の彼らはまだ知るよしもなかった。

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現実世界〔恋愛〕
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