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Never Island  作者: 阿久津ゆう
3章 真実を求めて
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23話 それでも時間は過ぎていく

島に強い寒波が到来する季節が来た。

この島...というかこの世界は寒冷化が進んでいるため夏という季節が根本的に無くなってしまっているため春冬秋の順に進む。


既に雪がチラつき始め厳しい冬の訪れを宣告しているかのように空の雲行きが怪しくなりつつある。

理人と美亜は毎日のように街に足を運び食糧を買いに行き備蓄し厳しい冬の季節に向けて準備していた。


飲み水の貯蓄はもちろんん厳しい寒さに耐えるためにはカロリーなど偏ると命取りになるため肉などの備蓄もしないといけないのである。

まるで南極や北極に住んでいるような暮らしだがこの世界では当たり前な生活である。


理人と美亜は食堂でココアを飲み暖を取っている。理人はなんとなく湯呑がおいてある棚に目をする。おいてある湯呑は美香の物だ。結局何の手掛かりもなくあれから2カ月立ってしまった。

こんなはずではなかった理人は美香に関する物を見るたびに何度もそう思った。


日に日に天候は荒れていく。ほぼ毎日が本格的に雪が降るようになった。


隆太と理緒はほぼ毎日のようにパソコンを前にしてキーボウドをうちいろいろと情報を回覧していた。

彼らは彼らでまだ諦めてはいないようである。

教師代行をしていた奏花は天候が荒れ始めたため急遽、しばらくの間、学校を休校にすることにした。


奏花は時間があれば積極的に理人と美亜。そして隆太と理緒に会いに行っていた。

このままでは皆、心が壊れおかしくなるんではないかと思ったからだ。


彼らがどんな時間を過ごそうと時間が流れ厳しい季節はやってくる


遂に島に本格的な寒波が到来した。

本格的に寒波が到来すると太陽の光はほぼ毎日のように厚い雲に覆われ夜の様に真っ暗である。


理人と美亜は、夜寝る時は寒さをしのぐため同じベットで、寄り添って寝ている。

ベットの中で手を握り合い二人は見つめ合う。


分厚い毛布の中で二人は見つめ合い、ニコっと笑いそのまま深い眠りに付く。

理人は美亜がそばにいてくれればこの厳しい季節もやっていけると思った。


日中は寒波で雪が吹雪く日が毎日続く。

どこの家も暖炉に火をつけ厳しい季節を乗り切る。

寒さをしのぐには当然の事だ。


この季節の時期は人々はカロリーを多めにとるように食事をする。

そうしないと健康を保てないからだ。


厳しい季節がやってきても時間は残酷でどんどん進んでいく。

理人と美亜はなにも出来ず家の中にとどまり続けた。


ミディールは屋敷の一室を借りて日々過ごしている。

彼女は元々那智の許可を得て部屋を借りていたため理人はしかたなく許可を出した。

この場合は不可抗力だ仕方がない。


彼女は自分や那智以外の研究者たちの足取りを探していた。

あのブリザードが直撃した日から彼らは誰一人と忽然に消息をたった。

絶対に怪しすぎる。彼女はそう思い、研究者たちの足取りを追った。

しかし何一つ情報も足取りも抑える事が出来ない状況である。


「おーい隆っち!ミディールさんからメールが届いたよ」


理緒に呼ばれメールを確認する隆太。

内容は本日も進展無しという内容である。

彼らは学校での一件での以降頻繁に連絡を取り合っている。

二人は、ミディールが理人たちが暮らす屋敷で寝泊まりしていることも知っている。


隆太と理緒も悪天候なため迂闊に外に出られず家の中で引き籠った状態である。


「ねえ隆っち今、私滅茶苦茶重要な事に気づいたんだけど」


「なんだよ?」


「なんで私達一緒に暮らしているの?」


「なんでって?あれ...何で?}


あの学校での一件以降二人はつねに行動を共にしておりいつの間にか生活から寝泊まりまで共にしていた。


「全くと言っていいほど違和感が無かったな...」


人は極限状態に陥ると見境がつかなくなる彼らもそれと同じだったのかもしれない...


「まあいいんじゃないのか?俺は別にお前との生活はそんなに悪くはないと思ってるぜ」


「本当にそれでいいのかな?」


どんなことがあっても時間は進むこの二人もまた悪い意味でもそれを語っていた。


厳しい自然環境の中彼らは思い思いに過ごし時間だけが過ぎていく。

その自然環境の中時として神秘的で奇妙な現象を起こすことがある。


「理人さん!見てくださいすごく綺麗ですよ」

美亜が窓越しで空に向けて指をさす方向にオーロラが輝いてる

「ああ、すごいなこんなのは初めて見たぞ」


悪天候な吹雪きのなか虹色に輝くオーロラがキラキラと輝いている。


「ん?おかしいな?ネット回線が切れたぞ?」

隆太はネットの回線がいきなり切れてしまったため慌てている

「おかしいなこんな事今まで一度もなかったのだが」


一方理人のパソコンにも異常が起きていた。

「おかしいこんな不具合は生まれて初めて見るぞこの異常な電磁パルスはいったい...」

理人はすぐさま非常回線に繋げ異常な電磁波の発生源を特定しようとする。


「え?....」

美亜はオーロラを見ながらボーとしている。目は精気を失い虚ろな状態である。


「呼んでる?....」


「美亜?どうした?美亜!!!」

理人は様子のおかしい美亜を抱きしめ必死に語り掛ける


「え?...私?」


「大丈夫か?」

しばらくこの状態が続いた後、美亜は正気に戻った。オーロラはいつの間にか消えていた。

「理人さんパソコンに、メールが来てますよ」

美亜は不意にパソコンに目に入り慌てて指をさす

「何かの暗号かこれは?」


同じ内容のメールは他の場所にも送られていた


「なに?このメール?」

ミディールはパソコンのメールアドレスに送られてきたメールの内容を見ながら首をかしげる

「何かの暗号?」


そしてこのメールは彼らにも送られていた。


「隆っちこのメールいったいなに?」


「俺に聞かれてもさっぱりだぜ」

メールが送られてきたのは何もパソコンだけでは無かった


「え?何これ?」

奏花は携帯に送られてきた奇妙なメールを見ている。

メールの内容はこうである


件名は「座v)4=(F20 S35) 「20*1/3/11」 」

まるで破損しているようにみえ読み取ることができない。

メールの本文の内容は

「g:yq@bbfgwfq@/q@」

こちらは何かの暗号のようなものになっている


このメールの内容はほぼ同時刻に4者に送られてきた。


彼らにとって止まっていた時間が今動き出そうとしている。


.......................


.....







コツン コツン コツン.......

1人の少女と思わしき人物が歩いている。

少女が歩いている場所は非常に広い空間であり見た目は文明のレベルが桁並みに高く見え高度な科学力を思わせるものとなっている。床は光沢のような素材となっており周りは明らかにこの世界の機械ではない何かが置かれている。その空間の真ん中に巨大なモニターのようなものとコンピューターの端末が置かれておりその前に位置する場所に美亜が眠っていたカプセル型の機械に似たようなものが置かれている


少女はカプセル型の機械の中を見ている。


「........」

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現実世界〔恋愛〕
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