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Never Island  作者: 阿久津ゆう
 6章 Episode of Another Japan~悲しみの亡国もう一つの結末へ
109/121

81話 「この世界の歴史」

 「行ってしまわれたか....」


 「もはや彼らに命運を託すしかない....」


 「理人様.....どうかご無事のご帰還を....」


 うぃぃーーーん!!!!

エアーダガールは猛スピードかけ走る


 「ど!!どういうことなのじゃエアーダガールがこんなスピードで走れるなんて」


 「そんなに時間をかけることが出来ないからね行きと帰りの時間を考えてもっともはやく走行できるエンジンに切り替えたのさ」


 「なぁ、いま日本はどんな状態なんだろうな?国としてちゃんと維持できているのか?着いても無駄骨にはならないよな?」


 日本.....なつかしいな...おれがいた世界では2011年3月11日におきた震災が原因であらたな首都構想計画が政府から立案され横浜からみなとみらいが独立する形となりみなとみらいが市営化を果たし、みなとみらいは第2の首都として発展した。

そのせいで俺が住んでいた地域は衰退をとげ地域人口も減少した。


 俺が住んでいた場所の近くにあった駅「長後」は当初、副首都みなとみらいに繋ぐための地下鉄が繋げられる予定であったが駅近くに住む長老たちが反対しこの計画は頓挫しかわりに隣の駅がその計画に着手することとなった。

その結果隣の駅「湘南台」は副首都までつなぐ「玄関先」と言う役割をもたされることとなり別の意味で発展をとげた。


 こっちの方の日本はどうなっているんだろうか?.....


 「日本の首都?たしかアイランドと交流があった時期の話だけど「みなとみらい」という都市だったと思うけど?」


 この世界での日本の首都をミディールから聞いた理人は唖然とした。

「東京はどうなったの?」


 この理人の問いかけにミディールは

「2000年3月27日に起きた富士山噴火の影響で首都の機能はみなとみらいに移管したはず....」


 まさか富士山が噴火していたことに理人は唖然とした。しかも首都機能がみなとみらいに移されていたとは。


 あれ?2000年3月31日て確か?.......。

何だろうかこの日に何か起きたの様な?


その後2000年以降、世界は急速に氷河期に入り国と国の交流などは完全に途絶え各国々がどうなっているのかはわからない状態にある。


 この富士山の噴火も氷河期と何か関連があるのだろうか?

理人はこの機会に国々が交流があった頃のギリギリの範囲内で色々と聞くことにした。


 まず前々から聞いていたように沖縄はこの世界では琉球王国は日本から侵略されず独立国家として見参である。またロシアはキエフ大公国が滅亡せずに存続していた。

ここからが問題だ、アメリカは南北戦争で南陣営側連合国側が勝利し合衆国側が敗退し連合国側に吸収合併と言う形で消滅、名実ともにアメリカ連合国が存続しつづけた。


 この世界では俺が元いた世界同様2次大戦が起きており冷戦の代わりに第3次世界大戦が勃発、アメリカ連合国とキエフ大公国がにらみ合い(俺が元いた世界と同じように初期はにらみ合いの冷戦状態だったようだ)


 そしてそのにらみ合いの状態から均衡が崩れ1989年11月9日アメリカ側が最新鋭の弾道核ミサイル(リヴァーン)を発射。キエフ側はこれを対抗するため魔化学兵器(ヴァリスボンバー)を放ち両者はもろに衝突衝突の際に起きた衝撃波は世界の環境を一瞬にして変えた。


 この弾道核ミサイル(リヴァーン)はあの広島原爆の100倍もの威力があり放射能濃度も何倍もの量があったという。そして魔化学兵器(ヴァリスボンバー)、破壊力だけでも核ミサイルに匹敵するものらしいが問題はそれだけでは無い。自然界を構築するのに重要なアニマの流れを強制的に止める兵器、そのようなものが核弾頭ミサイルと同士討ちと言う形で衝突した。


 この衝突が原因となり世界は急速に氷河期に移行していき2000年代を越すころには既に取り返しのつかないことになっていた。


 理人はこの二つの兵器の衝突の話を聞き自分が元いた世界で聞いたことがあるとある伝承の話を思い出す。


 先史時代に存在したとされる超古代文明。そしてその文明は自分たちの人類の前の代の人類でこの前回の人類の生き残りが自分たちの人類に繋がったという説である。ここまでの話はただのオカルト的な噂レベルの話だがこの超古代文明が滅んだ原因は


............。


 「どうしたんだよ兄ちゃんこの続きの話は?続きが気になるぜ?」


 「すっごーい気になるのじゃ!」

理人は黙り込み考え込む


 「どうしたの?」

奏花は理人の顔を覗き込み背中をゆっくりとさする


 「この伝承のお話私もしってますよ確か....」

美亜は話の続きを話していく


 「この超古代文明が滅んだ原因は核兵器が原因だったという話でしたよね?それでこれがまた別の話のベクトルになって超古代核戦争節とかになって...」


 「あ...ああでもこの話しはオカルト的な話でたんなる噂話だ」


 「なんかこの話俺たちの世界で起きた二つの兵器がぶつかり合った兵器とちょっと似てないか?」


 「たしか私たちが元々いた世界で核兵器を開発した人が重要な発言をしたんだけどその内容は核兵器をしようしたのは今回が初めてかと言う問いかけにたいしての返答で」


 「今回の人類では初めてだ」「今回の人類では初めてだ」


 「あ......」

理人と美亜は同時にその言葉を口にする


 「で....その滅んだ先代の人類の生き残りはどうなったの?」

ミナは興味津々に理人に問いかける


 「その後、生き残った人々は石器時代にリセットして再び1からやり直し前回の人類と似たような歴史を辿ったという話さ」


 「なあ、兄ちゃん.......」


 「なんだ?」


 「これ完全に繋がってない?」

全員背筋が凍るような感じがした。(実際に外は猛吹雪である)


 「だからさっき話を一度止めようとした....」


 「ま...まさかだよな.......」


 「どうだろうね?でも理人君の話が本当ならこの世界と理人君たちが元いた世界が一本の時間として繋がっているのであれば伝承としてこの話が残っていてもおかしくはないと思うよ?」


 「でもねそれはちょっと難しいところがあるんだ」


 「なんでだ?」


 「石器時代はかなり高温な気候だったという話だ。この世界はいま氷河期の真っただ中だろ?」


 「てことはやはりオカルト?たんなる噂ってことか?」


 「理人君が話してくれた超古代文明の話と僕たちの世界の核兵器の話はいろいろと似ている所があるけどそれじゃ繋がらないね」


 「何だつまらん」


 「オイ」


 「ねえ?あそこに大きな洞穴があるんだけどあそこに車体をとめて今日はここで一休みしない?」

理人が腕時計を見たらなんと午前1時に針がさすところ。


 「ほらみんな!!!良い子はとっくに寝る時間よ!!」


 「いやまだ晩飯すら食ってないよ」


 「シャワー浴びて来まーす」


 「あー私もいくーー」


 「なら私も行こうかな」


 「女の子優先という事で」


 「よし!兄ちゃんユウキ!俺たちは先に飯食おうぜ」


 「ああ.......腹減った」


 「僕スープ系にしてほしいな」

...............


 「ちょ!!あんたたち!!!少しは私の話を!」


 「しゃーないじゃん話に夢中になってなーんもしてなかったんだからミディールさんもなんか口にしといたほうが良いぜ」


 ......................皆にはあんなことを言ってしまったが時間が経てば厚い雲はいつかは剥がれ日か大地を注ぎ込み氷河期は終わりを迎える時期が必ず来る。


 まだ確証は出来ないけど.........まずはこの世界の日本をこの目で見て.....。それで何かわかるかもしれないな。


 





































 その後.......皆が寝静まったあと.........

.................................




..................



 「おい!ちゃんと皆寝てるな?」

 

 「だ!..大丈夫じゃ!」


ざばーーん!!!


 「たく!風呂はいんのも一苦労だぜ」


 「ねえ?べつにばれても問題ないんじゃ...」


 「モラルの問題だよ!」

見てもらえればわかる通り私たちの世界と理人と美香が住んでいた元々の世界もまた別の世界線を辿った並行世界です。


この地下鉄問題は実際は1970年代に問題視されはじめましたが理人がいた世界ではあの震災が原因です。

しかもあのみなとみらいが副首都となっています


またこのアイランドが存在するこの世界で起きた富士山噴火の時期は現実世界では?.....

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現実世界〔恋愛〕
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