75話 もう一つの結末へ
「お兄ちゃん.........」
少女はひとり墓の前で立ち尽くす。
「私...一人ぼっちだよ....」
少女はお墓に花束を置く
「私ね...もうほとんど目が見えないんだ....」
................
「ねぇ?お兄ちゃん?なんで?先に行っちゃったの?なんで私をおいて行ったの?」
雪が降り始める。
少女は一人白杖を叩きながら歩き出す。
そして自分の家に帰る
..............
少女は一人部屋の中で座り込む。
「このドレス、もう自分が来ている姿すら見えなくなっちゃったよお兄ちゃん」
...............................
なぜ.......................
なぜ..........
こんな現実を俺に見せた。
「あなたは誰?」
俺は...........
「お兄ちゃんは私より先に行ってしまったけれどちゃんと私に残してくれた。私を愛してくれたという事実を」
この子は......
「このドレスはお兄ちゃんが私のために用意してくれたものなんだ...」
ああそうだよ.......
...................この日彼は極めて過去の自分と向き合う事となる
そして。もう一つの結末を彼は思いしる事となる。
ここから6章スタートとなります。長らくお待たせし申し訳ありません




