1/121
プロローグ
この世界は---滅びに向けて進み続けている。
少しずつだが一歩また一歩と。人にはわからない時間の流れの中で。
--------。
かつて、この星は....いやこの世界は。青々とした海に覆われていた。
しかしある日、本来あり得ない場所で雪が降り始めると世界は徐々に原因不明の寒冷化に進みやがて人類が生息できる範囲は狭まり世界的にも文明レベルは著しくさがる方向性に流れつつあった。
人の---。人類の歴史は穏やかに滅びの道へ進みつつあった。
私はこの世界を守りたいと思った。
この島で生きる人々のために。
私は思った
私もこの島の人間として---。
私は願った。
だから彼らに託そうと思う。
この安息の地を。
この純白で真っ白な純粋な世界を
おまえは彼女たちを二人を---。どちらを選択するのか。




