表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アリバイつくります  作者: 山口 佳
8/25

アリバイつくります8

常磐さんとの件が終わったあと、亮が別の顧客と会うからと、違うカフェに一緒に行った。


その顧客は相良という男性だった。

スーツを着てスーツケースを持ち、サラリーマンだろう男性だった。


まあ、わりとイケメンな男性だった。

亮と何枚か写真を撮り、そのあと封筒を亮に渡した。


それだけ済ませると、相良という男性とはすぐ別れた。

「なんか、人の浮気の手伝いするのも寂しく感じるね。」


空音は、つい思った事を口にしてしまった。

「まあね。でも、それが僕の仕事だからね。そういう人が居ないと僕も困る。」

空音は、苦笑いした。


「アリバイ作るほど浮気したいなら、離婚しようかと思わないのかな?」


「さあね、でも離婚したくない理由があるんじゃない?奥さんには愛情はなくなったけど、子供は好きだから離婚したくないとか、浮気が、単に好きとか。別れられない理由が何かあるとか。人それぞれね。」


空音は、亮が冷静な大人の男性みたいな意見を言うので、本当は空音の知らない経験を重ねてきたんじゃないかと口には出さなかったが、空音はずっとそう思っていた。


帰りに二人で、サンドイッチを買って家に帰った。

家で空音は卵スープを作った。


スープを作っている間に亮はソファーで寝てしまっていた。

空音は亮を起こさないように、横に座った。


亮の寝顔を見て、なんて綺麗な顔だろうと改めて見つめていた。

すらっとした鼻、長い睫毛、綺麗な赤い唇。

あっ、左耳の後ろの髪の毛の生え際にほくろがあるんだ。


そんな観察をしながら空音は亮を眺めた。

二人で居るなら、何もしなくても幸せ。

寝ている亮の手をそっと握った。


そして、机の上にバレンタインのチョコを置いて、空音はベッドで寝た。

ハッピーバレンタイン。


お休み亮。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ