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いつだってあなたが私を強くする  作者: 泥んことかげ
【第1部~出会いと約束】
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第12話【子育て日記初日】(その1)


「さてと......どうしたもんかねぇ」


改めて周りを見渡すと、「とにかく広い」その一言であり、いかにも何でもありそうな雰囲気とTHE()・金持ちみたいな豪華な装飾品(そうしょくひん)の数々は、5年もの間、森で過ごしてきたせいもあってか私には、眩しすぎた。

そんな心配を他所に部屋中を走り回る錦糸卵(きんしたまご)とそれを見守る少女と、さらにそれを傍観(ぼうかん)している私。

(同い年位なのにこうも差がでるとわ......)


「とりあえずさ、これから数日は、衣食住を共に過ごす仲間としてアイナちゃんが屋敷内を案内してくれないかな?」


話を聞いているのかわからないが、無言で「スタスタ」横を素通りし、(うな)ずきもせず、時折あやす様な仕草をしながら部屋を出ていき、扉の「パタリ」という音だけが静けさをより濃く演出した。


(嫌われているのかな......?)

(マイナス)に考えてしまったがミフィレンを呼び寄せ、アイナの後を追いかける。

錦糸卵(きんしたまご)は、「トテトテ」と小走りをし、右足に抱きつくと顔を擦りつけ、蒼い御目目(おめめ)で見つめながら、まるで当然の様に「レッツゴー」とかなんとか言っている。

何にでも興味を示すのは、良いことだしその自由奔放さが好きなんだが将来が心配だよ私わ......。


扉を開け廊下へ出ると、壁に「ビッシリ」と勲章や賞状等、輝かしい光景が眼前に広がり思わず言葉を失ってしまった。


「ニッシャーあっちでアイナが待ってるよー?」


抱き付きながらアイナの方へ指を向け、その仕草も可愛くて仕方がないが小さな文鎮(ぶんちん)のせいで歩く度に少し体が痛むのを(こら)えながら前へ進む。

付かず離れずの状態が数分続き、お互い無言のまま長い廊下を歩いていると、目的地に着いたのか立ち止まり、小さな体で扉を開けて待っていた。


「ここに入れって事なのか?」


そうは、言ったもののやはり反応がないためそのまま部屋へと入る。


【屋敷内洗い場】


目が点になるニッシャを他所に何処でも走り回るミフィレン。


そこには、ニッシャの身長よりも大きな棚が部屋の半分を占めており、色とりどりの食器が並ぶ中、その数1000枚以上あり、とても老婆と子ども2人の量でわないのは、明白だ。

棚に囲まれた中央には、調理場があるが乱雑に食器が置かれており、こちらもニッシャの目線程が重なっていた。


あまりの光景に呆気(あっけ)に取られる中いつの間にかアイナは、消えておりただそこにいるのは、【錦糸卵(きんしたまご)】と【(あか)海星(ヒトデ)】のみだった。


「ポツン」と取り残された2人は、目の前の惨状に訳がわからなかった。

「おいおい、私ら客人じゃなくて使用人扱いかよ......まさかこんなところで皿洗いしなきゃいけないわけ?」


半ばキレ気味のニッシャに対して、チビッ子は、お皿をフリスビーの様に飛ばしていた。「キラキラ」と(ほとばし)るその笑顔は、無邪気過ぎて抱き締めたくなったがとりあえず目の前の惨状を片付けるとしよう。

(匠の手により生成された食器や日用品は、魔法耐性が(ほどこ)されており滅多(めった)に壊れない)


山積みの皿から1枚を手に取り、汚れを落とすつもりで魔力(マナ)を込め、小さな炎が皿を包み込むように燃えている。

「チリチリ」と音を立てながら見る見るうちに汚れが落ちたが手元には、何も残らなかった。


「火力間違えたかな......無くなっちった」


調整が難しく、何度やっても溶解していくだけだった。

レプラギウス(炎の精霊)との付き合いは、ここ数年だがまだ扱いきれていないのがわかる)

その頃ミフィレンは、どこで貰ったのか分からないが赤色のクレヨンを握りしめ後方で皿に()を書いていた。



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