第5話【走る少女と転がる飴玉】
前回のあらすじ
長い説明と旅立ち、それから飴ちゃん
「気をつけて行ってらっしゃい!」
心配なのか私の姿が見えなくなるまでアイナは、手を振り続けてくれた。
「アイナも元気でねー!!」
大きな身振りで振り返し先を急ぐ。
「朝早く起きて作った、おにぎり2つ
とデザートの私特製牛乳プリン、それと師匠から渡された飴ちゃん2つと魔法で圧縮されたお泊まりセットと、、、etc」
屋敷からしばらく歩き、協会が用意してくれた転送魔法で北の都市に近い高原まできた
の入り口立ち入り禁止と描かれた看板が至るところにある
「この先は都市外部の人はいけないんだっけ」
看板を飛び越えた
「なるべく都会っぽい格好で来たけど、大丈夫かな?」
|癖っ毛を、師匠のお弟子達が綺麗なストレートに♪
最近の街のトレンドである
頭に大人気キャラクター【リコピン】のマークがあしらわれたニット帽を被り、服は師匠お手製のウサギの絵が描かれたTシャツ、白のロングスカートを着こなすミフィレン
「えーっと、師匠が言ってた入り口?ってココかな、、、」
【の入り口】
「地図で見たらあと少しのはずなんだけど、都市っぽいのはないなぁ」
自慢のおにぎりを片手に地図を見るミフィレン
「は~、、、いくらさがしても見つからない、本当にあるの~?」
原っぱで自前のシートに仰向けになり空を見上げた。
「それにしても、のどかな所だな~♪」
空気は澄んでいて、辺りは見渡す限りの森。鳥の鳴き声や木々の擦れる音。が耳に伝わる。
「そういえば、、、師匠から貰った飴玉、、、これって食べれるのよね?1つ食べてみようかな、、、」
仰向けの状態で包み紙を見ると、陽に当たり星空をギュッと固めたみたいにキラキラと輝いていた。勢いよくあけそれは鼻頭に当たると
途端に勢いよく転がる
急勾配になってるため、まん丸の飴玉は下へ下へ転がっていく
高原の草花達を掻き分けるように進むそれはまるで生き物のような予想つかない動きで縦横無尽に転がる
「あ~!私の飴ちゃんがぁぁぁあ!」
追いかけてくミフィレンを尻目に飴ちゃんの速度は衰えるばかりか徐々にスピードをあげ森の方へと向かっていく
もう止まらないスピードで走り出すと飴は森の池へと落ちていった
ミフィレンは間一髪、池ぽちゃを免れたかと思いきや、小さな風が足元を掠めたと同時に池へとダイブした
水しぶきが2つ上がる
幼いときから泳げず、なるべく接触を避けていた。
怖がりながら目を開けると、そこには池の中とは思えないほど雄大な街並みが広がっていた。住んでいた都市と同じようにそこには魔法が溢れ、盛んに物の売買などされている市場が目の前に広がっていた。
「ここって、、、ミストルフィアなの?」
コロコロと転がっていた足元の飴玉を拾った。




