↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/37

雨の日のやる事

今、俺は自分の部屋で窓を開けて外を見ていた。


強く打ち付ける雨音に気分を良くしていた。


なんて、たそがれている姿なんて俺には似合わないよな!、と言うのも休みなのに雨がひどくて出掛けられないし、家にいてもやる事もない、あいにく今日は俺1人しかいない。


両親と妹は旅行に行き、俺の面倒を見ると言っていた玲香さんは、なんだか用事があると言って、朝早くに出かけてしまった、まあ夜には帰ってくるらしいけど。


でも、強い雨が降っている光景を見ると思い出す事がある。



前世で派遣社員をしていた時の事だ。


当時、働いていた工場でいきなり受注量が減ったから、派遣社員はみんな切る事にしたから!、と突然、工場長に言われた、あの時は本当にキツかった、派遣だからしょうがないと、言われればそれまでだが、何故かその時は滅入ってしまった。


仕事は肉体労働だったが休みもしっかり取れるし、職場の人間関係も凄い良い所だったし、何より俺自信が本当に働きやすい場所だった。


俺が派遣社員で働く条件は時給1500円以上、そして土日祝休み、もしくは完全週休2日という条件で仕事をしていたし、そういう条件の仕事を探していた。


そういう中で見つけた良い職場だっただけに、ショックが大きかったのだろう、自分が思っている以上に精神的に負担があったのかもしれない。


そして、それを言われた時は、外はどしゃ降りだった。


その時以降、強い雨の日を見ると、その時の事を思い出してしまうのだ、やはり人間の脳は何かとセットで記憶をしているのかどうかはわからないが、強い雨と派遣切りがセットのようになってしまった。



まあ、こんな事を考えていてもしょうがないから、取り敢えず昼飯でも作るか。


今日の昼ご飯は麻婆つけ麺を作ろうと思っている、麻婆つけ麺と聞いてもピンとこないと思うが、読んで字の如し、麻婆豆腐に麺をつけて食べるものだ。


何故、俺が麻婆つけ麺と言う食べ物を知ったかと言うと、それは前世の高校時代の話だ。


当時、通っていた高校に、独身だった二人の教師がいた、一人は体育教師、もう一人は数学教師だった。


その二人は昼になると、いつも調理室で昼飯を作って食べていた、当時の俺は男二人が仲良く、一緒に昼飯を作って、食べてるなんて、なにやってんだか、と思っていた。


ある時、俺は二人の教師の内の一人、数学教師に用があり、どこを探してもいない為、もしかして調理室にいると思い、行った事があった。


そして調理室に入ると、案の定、二人の教師は昼飯を食べていた、そこで見た食べ物が麻婆つけ麺だった、あまりにも美味しそうに見えた為、一口、くれないか?、と言った所、食べさせてくれた。


食べてみたら驚くほどうまくて、驚いた事を今でも覚えいる、その後、作り方を聞いて、家に戻ってからすぐ作って食べたほどだった。


今、思えば、あの二人の教師は変わった先生だった。


俺は高校時代、その数学教師が三年間、担任教師だった、生徒の前で普通にタバコは吸うし、授業の時もいきなりみんなに自習と言って、本人は週刊プロレスを読んでいた、そんな教師だった。


今のご時世からは考えられないような教師だった気がする。


まあ、何はともあれ、その教師達のおかげでこの麻婆つけ麺という料理を知れた訳だ。


じゃあ、さっそく作るか。


まず、麻婆豆腐を作る、麻婆豆腐と言っても豆腐は少なめ、汁気は多め、これが鉄則だ、本当は一から作る方が美味しいのだが、今は、麻婆豆腐の元があるためそちらを使った方が楽にできると思う、なので俺はいつもそうしている、だいたいさじ加減は好みにもよるが、基本的には好きなように作っていいと思う。


そして麻婆豆腐と言えば、最後にとろみをつけると思うが、この料理の場合はほんの少量だけとろみをつけるぐらいで充分だ、個人的には少量のとろみをつけたあと山椒をたっぷりかけるのが、オススメだ。


そして麻婆豆腐が完成したら次は麺を茹でる、オススメは中華麺の太麺だが、基本的にはうどん、ひやむぎ、そうめん、などにも合うと思う。


まあ、今日は普通の中華麺しかないのでこれにする、麺を表示されている時間通りに茹でて、氷水で締めれば完成だ。


俺も、実はこの麻婆つけ麺を食べるのは、相当久しぶりなので、楽しみだ。


では、さっそく、いただきます!。


麺を汁気が多い麻婆豆腐につけて、おもいっきり口にすする、山椒のビリッとした刺激、その後、麻婆豆腐本来の辛さ、そして麺に豆腐がこびりついた感じ、うん、実に旨い、久しぶりのこの味に感動している俺がいる。


旨い、旨すぎる、食べる勢いが止まらず、あっという間に食べ終えてしまった、もう少し麺を茹でて置けば良かったな、そう思いたくなるほど旨かった。


その後、食事をしたせいか、急に眠くなり、その日の休日は終わったのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。