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幼い月日
私は、中島星莉。
幼なじみの澄川朔也に恋してる。
2人で送る12年間。
「星莉ちゃん。朔也くんよ。お隣に住んでるおんなじ2歳の男の子。ほら、こんにちは。」
「こんにちわ。」
「朔也、ちゃんと挨拶しなさい。星莉ちゃんはしてくれたでしょ。」
「・・・」
「ごめんなさい。この子人見知りで。」
「幼稚園いやー!」
「星莉ちゃん。朔也くんに会えるよ。行こっか。」
手を繋がれ、幼稚園へ。
「さーくん!」
「せいちゃん!」
2人はギュッと抱き合う。
「星莉の将来の夢はさーくんのお嫁さんになること!」
「僕のお嫁さんは絶対せいちゃんだよ!」
「星莉、何組ー?」
「星莉ちゃんはね、1年3組。」
「さーくんは?」
「朔也くんもおんなじクラスよ!」
「やったー!」
小学校に到着した朔也に
「星莉とさーくんおんなじクラスって!」
満面の笑みで報告。
2人で手を繋いで教室へ向かった。