第6話…暗闇
…ん……?
何があったんだっけな…?あ、そうだ、たしか森の中で眠ったんだ…、
…ここはどこだ?
…全く知らない場所、
第一夜なのだろう…、
真っ暗で車の外がなにもわからないな…、
…うっ!
身体中が痛い…、
身体中打撲でもしてるのだろうか…、
俺は半ば無理矢理身体を動かし、アクセルを踏んだ、…………………………………あれ?
いつものブロロが聞こえない…、
理由はすぐに分かった、
決まったようなものだったから…、
故障…!
そんな…、待ってくれ…、こんな時にこんな都合悪く事故が起こるなんてっ!
どうする…、
これでは灯も探せないし、家にだって帰れない…、
マジかよ…、
…仕方なく俺は車から外へ出た、もちろん身体は痛む…、
「ここはどこだ?」
俺は辺りを見回した、
見たところ森ではない、
居眠り運転か、もしくは記憶が飛んだかで、俺はかなりの距離を走っていたようだ…、
…待て…、
普通なにかに導かれるようにこんな所へたどり着くだろうか?
そんなはずはない…、
何かが俺を導き、ここへ連れてきた…、
そう考えるのが一番確実だ…、
それを大当たりだと知ったのは次の瞬間だった、
コーン…コーン…、
「…ん?」
鐘の音…、間違いない…、あの円盤に入っていた鐘の音だ…、
俺は深く息を吸うと、一目散に走り出した、
「鐘の音…、
鐘の音だ…!」
俺は狂ったように鐘の音に向かい走りながら叫んでいた、
「鐘の音だ…!」
俺はどこまでも走った、
ここがどこなのか、
鐘の音が何なのか、
何も分からぬまま…、
そう、何も…、
もちろん、
これから始まる悪夢の正体も…、