表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/20

第19話…赤

……、







…くぅっ…、

身体中に走る激痛…。

生きているかどうかはそのおかげですぐに確認できた…。

しかし最悪の目覚め…。

酷く身体がだるい…。

立ち上がることすらまともにできない…。

というよりも無意識に俺自身が立ち上がることを拒否している感じに近い…。

…少しこのままでいたい…。

…少し寝ていたい…。

身体がそう言っている…。

でもだめだ…。

忘れちゃだめだ…。

俺は妹を、灯を探しに来たんだ…。

さぁ立て…。

大丈夫だ…、さっきあれほど凶暴に闘っただろ?

…ここにくるまでは、あんなに無機質に人を刺そうなんて思わなかった。

今は違う…。

今の俺は凶暴…。

…あれ…?

違う違う…。

俺は凶暴じゃない…。

あえていうなら勇敢かな…?

とにかく立て…。

早く…、

とにかく今すぐだ…。







…あぁ、疲れすぎてる。

目を開けるのを忘れていた…。

開くかな…?

あぁ、開いた開いた…。


…赤…。


真っ赤だな…。


…目の前に広がる赤…。


これは俺の血だろうか…?


もしくは俺のぐちゃぐちゃの内臓か…?


…考えただけでぞっとする…。


さぁ、早く起きよう…。


赤は目に悪い…。


早く立とう…。


立ち上がるぞ…。


せーのっ!







俺は平然と立ち上がった。

まさかこうも簡単に立てるとは思わなかった。

俺は目を擦った。

目がなれたとはいえ暗い部屋…。

そしてその中に充満する血の匂い…。

虫酸がはしるぜ、まったく…。

俺はさっき明け損ねたドアを今一度開けようと前を見た。

目の前にそれはある。

呼吸もいれずドアを開ける。

あまりにあっけなく開くドア…。

すでに俺はこの部屋にとってよう済みか。

俺は廊下にでる…。

そしていつものように辺りを見回し、更に病院の奥へ進む…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ