表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/20

第16話…病院へ…

外は相変わらず怪物で溢れかえっていた。

血生臭い匂いが鼻につく…、

走っていても鼻にその匂いがまとわりついて苛立つ…。

どうやら恐怖の感覚は大分鈍ったようだ。

すでに苛立ち以外は何も感じなかった。

怪物が近付いてくる、

鐘は鳴らない、

病院は何処にも見当たらない…。

耐え難い苛立ちが、俺にのし掛かる。

早く鳴れ…、

今すぐ鳴れ…、

鳴ってこのうざったい怪物を消し去ってくれ…、

俺は薄い意識の中でそう願った…。

そう…薄い意識の中…、

薄い…、

薄れ行く意識の中で…、

俺は自分でも気が付かないほど静かに倒れていた。














「…ん?」

…またか…、

どうやら俺はまた気を失ったらしい…。

自分の体から強烈な血の匂い…、

俺の血か…?

あるいは怪物の…?

俺はむくりと起き上がり、体の状態を確認した。

どうやら怪我はしていない…、

もしかして俺が気を失うのも鐘の音のせいか…?

俺は立ち上がる、

すでに怪物達はいない。

俺はまた走り出した、

いや、どちらかというと今度は早歩きに近い。

とにかく早く病院に着きたいが、体がだるい。

どこにあるんだ?

そう考えながら進むが、それは見当たらない…、

「くそ…」

俺は辺りを見回す、

そこで小さな地図板を見つけた、

俺はそこに近づき、病院という文字を探した、

すると…、

「…あっ…」

今まではまったく見えなかった病院が、すぐ目の前にあった…。

まるで俺の望みを叶えるが如く…。

俺は頭を掻いて病院のドアを押した、

それは軽々と開く…。

俺はためらいなくそこへ入っていった…。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ