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虚飾性アリス  作者: 鳴河千尋
7/19

幕間1

「怒りは持続しない。そのあとに何が残ると思う?」

ねこうさぎは問う。

「……恨み?」

上機嫌に尻尾を振りながらうなずく。

「残された恨みの処理は、他のことに昇華、もしくは」

「復讐」

「恨みの対価は血で贖わなければならない。果たしてどうなんだろうね」


 その問いに対する答えは持ち合わせていない。

万有の倉庫の扉に感情はなく、扉の裏側を駆け巡る知識に基づくのみ。

「復讐は虚しいというけれど、ありふれた感性の代わりに、知識しかない人間というのは、果たしてどうなんだろうね」

彼の問いに、問いで返した。

問いの逡巡、万物の流転のごとし。

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