ep2-4
「む。なんだ貴様! 」
建物の入り口には案の定ヴァンパイアさん
「おしゃべりしてる暇はねぇ! 」ズバッ
「イキナリイイイイ!? 」ブシャアアア
「なんだ? なにがあっぴゃああああああ! 」ブシャアア
いきなり2人も斬ってしまった
「まぁいいか。よし」
建物の中に入る
「ん。ここは教会だったのか」
外観では全然気付かなかったが、中の装飾などからここが教会だというのが分かった
「なんか入り口ですげー声が聞こえっぱああああああああっ! 」ブシャアー
「びっくりした、つい斬ってしまった」
まぁいいや
「なんだよもー。これからお楽しみだってのにいっ!? 」ガキーン
ちっ。防がれた
「おいおいおい。侵入者かよ」
ヴァンパイアさんは盾を構えつつ笛を鳴らした
「侵入者か! 」
「へへへっ! 血を吸いきってやる」
うわー。またゾロゾロと……ヴァンパイアって希少種じゃなかったっけ
「ここから先へは行かせんぞ! 」
「頭領のお楽しみを邪魔させん! 」
盾を構えて道を塞ぐヴァンパイアさん達
「うーん。まぁこれでいいや」ズガァアァァァアァアァアン!!
遠慮も何もせずアドブラをぶっ放した
「えええええっ!? それ反そk」
「あぎゃああああああ!! 」
綺麗さっぱり片付いた道を進む
「ここは……聖堂だな」ギィィィィィ
やたらでかい扉を開けると神様を模した銅像が迎えてくれた
と、そこには
「ぎゃあああああっ! くんな! 変態! 」
「むはぁ。メスのヴァンパイアぁあぁあ」ハァハァ
うわお。あの全裸でエキサイトしてるのが頭領か?
「あー! やっと来た! 助けて! 」
俺の後ろに隠れるヴァンパイアちゃん
「む? 上物の人間のメスだな。だがしかし! 今はヴァンパイアのメスで十分なんだよおおおおっ! 」ビンビン
ちなみに何がビンビンしているかは皆の想像に任せよう
「よしよし。怖かったな」ナデナデ
「うん。あいついきなり全裸になるんだもん」
「邪魔をするな人間んんんんっ!! 」
「うるせーぞストリッパー! 」ズガァアァァァアァアァアン!!
全裸で走ってきた頭領にアドブラをおみまいする
「ぬぅっ! 効かぬわあああああああああっ!!! 」
なっ! アドブラの直撃だぞ?
「邪魔立てするなら容赦はせぬ! 」
うわぁ来たぁ!!
「くそっ! 切り落としてやる! 」
何を切り落とそうときているのかは想像にお任せしよう
「せいっ! 」
「ぬぅん!!!! 」ガキーン
なっ!!!
「硬すぎるだろそれ!! 」
カタナを弾いたぞ
「自慢の一品だ」
くそっ。羨ましい、じゃなくて
「ならば衝撃を与えるだけだ! 」ズガァアァァァアァアァアン!!
ゼロ距離でピンポイントの射撃
「のわああああああああああっ!!!! 」
さすがに衝撃には弱かったみたいだな。痛さのあまり転げまわってる
「もう一発……は、無理か」
エネルギー切れだ
「あ、危うく気絶する所だった」
ちくしょうあいつどんだけの化物だ
「私のビンビン丸をよくもいじめてくれたな」
名前付けちゃってる!
「死ね! 」
「おっと! 」
鋭いパンチをすんでの所で避ける
「お返しだ! 」
腹に回し蹴りを叩き込んだ
「ぬおっ。やるな女」
「はっ。おっさんこそな」
余裕を見せてはいるが、実際さっきのパンチはまぐれで避けれたものだった
これは少々厳しいかも
「ならばとっておきをみせてやる」
ええ? ちょっと早くない?
「トランスフォオオオオム!!! 」
ヴァンパイアの頭領の身体を黒い霧が包んでいく
「うわ! でっかい蝙蝠!? 」
これがヴァンパイアの思術なのか
「がはははは!!! 死ね!! 」
とてつもないスピードで突っ込んでくる頭領
予想よりも速いな!
「ぐっ!! 」
腹に羽をぶつけられる
「もう一発! 」
そのまま返ってきた羽に背中を打たれた
「くそっ! 」
いてぇ。超いてぇ
「だ、大丈夫? 」
「来るな。マジで護ってる余裕がない」
近づいてこようとしたヴァンパイアちゃんを手で制す
「う、うん」
「ほぉ。人間の癖に頑丈だな」
「そりゃどうも」
実際変身してなかったらもう立てないだろうな
「ではもう一発行こうか! 」
「二度も当たるかよ! 」
跳躍して蝙蝠の背中に乗る
「貴様! 降りろ! 」
振り落とそうとバタつく蝙蝠
「いいのか? 余所見なんかして」
背中に乗りながら忠告してやる
「うおしまっ! 」ドコーン
こんなせまい場所でデカイ蝙蝠が飛び回れるハズないだろうが
「やった? 」
「いやぁ。まだだろうな」
急所をあんだけ攻撃されてピンピンしてた奴が壁に激突したくらいで倒れるわけがない
「小賢しい真似をしおって」
ほら元気
「確実に殺してやるぞ」
そして何よりも驚きなのはこの頭領、すべては性欲の為に動いているってことである
「待ってろ。メスよ」
蝙蝠の姿のままヴァンパイアちゃんを見つめる頭領
「ぜ、絶対勝ってね」
「ああ。こんな所で死んでたら世界征服なんてできないからな」




