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<EP_007>テセウス毒殺未遂事件 その2

<登場人物>

アストレイア:正義の女神

イーリス:虹の女神

テセウス:英雄。冥界の椅子に張り付いている

アリアドネ:テセウス被害者の会 会長。テセウスの被害者でもある

メーディア:テセウス被害者の会 顧問。百戦錬磨の魔女

パイドラ:アリアドネの妹。テセウスの被害者

ヘレネ:テセウスの被害者

ペリグネ:テセウスの被害者。シニスの娘であり、メラニッポスの母

パイア:テセウスの被害者。猪を飼ってるオバちゃん

ケルキュオーン:テセウスの被害者。オカマ

アンティオペー:テセウスの被害者。アマゾンの女王の妹。ヒッポリュトスの母

デメテル:豊穣の女神。居酒屋でめて〜るの女将


「んもうっ、メーディア姐さんが、ここでキッチリ殺しておいてくれたら、被害者は増えなかったのにぃ」

席へ戻ってきたアリアドネが口を尖らせながらメーディアへ話を振った。

「アホ言うなや。あれはウチのせいやない。殺す前に旦那がテセウスの剣とサンダルを見つけてしまったんやからな。ウチにはどうにもでけへんわ」

メーディアは笑いならがアリアドネの抗議を受け流していった。

「でも、ウチの旦那もアホやで。あの外面にコロッと騙されよって。しかも、殺し損ねた結果、ウチはアテナイを追放されたんやで、お互い様や」

そう言うと、メーディアは笑い、ネクタルを呷った。

話を聞き終え、アストレイアはネクタルを一口飲むと、テーブルに指を組んだ。

「ふむ…そのことに関しては、被告はノット・ギルティだ。被告に落ち度は見当たらないからな。メーディアの殺人未遂についても、すでにアイゲウス王が裁きを下しているのだから、ここで再び裁くつもりはない」

そう言うと、アストレイアはジョッキを飲み干し、他の人にネクタルを持ってきていたニンフにおかわりを頼んだ。

「さすが、アストレイア様。当然やな」

メーディアの言葉に会場内も静かな拍手が起こった。

コメント欄も「さすがアストレイア様」「神々しいほどのお裁き」「いや、正真正銘の女神様だからw」といった静かな称賛の声が溢れ、ペルセポネが赤い墨でテセウスの口を大きく丸で囲むと、会場内は大爆笑となった。


「でもさぁ、なんで姐さんはテセウスを殺そうと思ったの?会った時ってメドスくんも産まれてなかったよね?」

パイドラがメーディアに疑問を投げかけた。

コメント欄も「予知能力?」「この魔女ならあり得る…」といった疑問で埋め尽くされていく。

「ん?見てわからんか?どう見たって、アイツはクズやで。一目見ただけでわかったわ。イアソンと同じ匂いがしたって感じやな。コイツは今のうちに殺しとかなあかんってウチの直感が働いたんや。」

メーディアはさらりと言ってのける。

コメント欄では「イアソンって誰?」「メーディア姐さんの元旦那」「テセウスよりかはいくらかマシなクズ」といったコメントが散見された。

「アリアドネ。アンタもウチの旦那と同じやろ。あのクズの外見にコロッと騙されたんやろ?外面だけはええからな。」

メーディアの言葉にアリアドネは黙るしかなかった。

「でも、ホントに身体だけは良いのよねん。組み合った時のあの感触は忘れられないわん」

うっとりとした表情でケルキュオーンが言うと女性陣はなんとも言えない顔になった。

「ま、男は顔やない。心や。もっと男を見る目を養わなあかんで」

メーディアの言葉に座敷内は黙り込んだ。

コメント欄では「そうだ、そうだ。心だ」「でも、お前のとこには来ないけどな」「さすが3つの国を滅ぼしてきた大魔女。面構えが違う」などといったコメントが流れていた。

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