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<EP_006>テセウス毒殺未遂事件 その1

<登場人物>

アストレイア:正義の女神

イーリス:虹の女神

テセウス:英雄。冥界の椅子に張り付いている

アリアドネ:テセウス被害者の会 会長。テセウスの被害者でもある

メーディア:テセウス被害者の会 顧問。百戦錬磨の魔女

パイドラ:アリアドネの妹。テセウスの被害者

ヘレネ:テセウスの被害者

ペリグネ:テセウスの被害者。シニスの娘であり、メラニッポスの母

パイア:テセウスの被害者。猪を飼ってるオバちゃん

ケルキュオーン:テセウスの被害者。オカマ

アンティオペー:テセウスの被害者。アマゾンの女王の妹。ヒッポリュトスの母

デメテル:豊穣の女神。居酒屋でめて〜るの女将


画面内ではテセウスのアテナイへの道へのダイジェストがVTRで流れ、アリアドネとイーリスによるコメント欄の紹介やスパチャの読み上げが行われていた。

それを見ながら、パイドラはネクタルを飲みながら呟いた。

「しっかし、アテナイへの道中ってなんでこんなに物騒な連中しかいないの?」

その疑問にヒッポリュテーも同意していく。

「だよねぇ。ペリグネちゃんのお父さんも謎なことしてたけど、『足を洗ってけ』って言って足を洗っている旅人の背後からドロップキックして突き落としてウミガメの餌にするスケイローンとかだもんねぇ。」

会場中が頷いていく。

「でも、こっちのプロクルーステスさんのほうが、謎ですぅ。伸縮自在のベッドに寝かせて、足が出れば切って、足りなければ関節を外して伸ばすとか謎すぎますぅ」

ヘレネの言葉に会場中が頷いた。

「でも、テセウスは同じようにして殺していったわけでしょ?変態殺人鬼集団vs英雄気取りのサイコパス。もう、当時のアテナイ、どうなってんのよ!」

「だね〜、アタシたちアテナイに生まれなくて良かったよね」

アンティオペーとパイドラの会話に会場は笑いに包まれた。

「ま、当時のアテナイはそれだけ物騒だったっちゅうわけや。原因はアンタの親父にあるんやけどな。ミノス王がアテナイに攻め込んでこなけりゃ、アテナイかて、もう少し治安は良かったはずやで」

メーディアの鋭いツッコミにパイドラも黙るしかなかった。

「ま、そんなわけで、あのバカは晴れてアテナイに到着して、ペリグネをディオネウスに払い下げて、ウチらの前にノコノコと出てきたちゅうわけやな」


VTRはちょうどテセウスがアテナイに到着し、アイゲウス王と面会するところであった。

ここで、メーディアはテセウスを毒殺しようと試みるが、その前に剣とサンダルをアイゲウス王に見せ、自分の身分を証明すると、アテナイの王子となるのであった。


VTRがそこで止まると、テセウスは叫んだ。

「そうだ、俺はそこの魔女に殺されかけたんだ。俺をギルティと言うなら、そこの魔女は大罪人のはずだ!」

テセウスの言葉にメーディアは眉も動かさずに答えた。

「せやで。ウチは何人も殺しとるで。それがどした?ウチはイアソンを助けるために実弟を殺したし、ウチを捨てようとしたイアソンの婚約相手のグラウケーもその父親のクレオン王も殺したで」

「そうだ。そして自分の息子と娘も殺したんだ!」

テセウスの言葉に会場中が静まり返った。

「それは違う。誰が自分の子供を殺すかいな。あれは、クレオン王を殺したことによって、怒ったコリントス人が石を投げてきたから死んだんや。そう意味ではウチが殺したのかもしれんな」

メーディアは悲しい顔をしながらネクタルをすすった。

「それにな、ここはウチの罪を裁く場所や無い。アンタの罪を裁く場所や。ウチを罪人にしたかったら、それなりのもんもって来いや。坊や」

メーディアの静かだが、迫力のあるドスの効いた言葉にテセウスは黙るほかなかった。

コメント欄は「スゲェ…格が違う…」「これが、伝説の魔女か…(゜A゜;)ゴクリ」といったコメントで溢れていた。

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