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昔話の桃太郎とかぐや姫、そして金太郎三人を中心にした新しい物語(いろんな昔話が出てきます)

桃太郎とかぐや姫がおじいさんとおばあさんの前に現れますが、その二人とんでもない二人だったのです

むか~し、むか~しあるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました、おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に行きました、おばあさんが洗濯をしていると、川上から大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきました、おばあさんはその桃を家に持ち帰りおじいさんとに話すと、おじいさんは桃を真っ二つに包丁で割りました、すると、中からかわいい男の子が出てきました、その男の子は桃太郎と名付けられすくすくと育ちました、大きくなったなった桃太郎はそのときみなを苦しめていた鬼退治に出かけると、おばさんにきびだんごを作ってもらい、旅に出ました、旅の途中で、犬と猿とキジにあい、きびだんごをあげて家来にしました、桃太郎たちは鬼ヶ島に住む鬼を皆で倒し、村に帰ってきました、めでたしめでたし。

こんな出来事を月から見ていた者がいました。

「なるほど」

その桃太郎が、なくなって5年あまり、こんな話がまたまた山の中の村でありました。

それではお楽しみに。

昔々、おじいさんとおばあさんが有る村に住んでいました。

おじいさんは山に芝刈りに、おばあさんは、川に洗濯に行きました、お婆さんが洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきました、洗濯に一生懸命だったお婆さんは気が付きません。

その桃はとおりすぎていってしまいました。


それから、1週間が経ちました、川下の村では、異臭さわぎです。

村人があつまっています、

「なんと、でかい桃だべ、でも腐ってんべ、たまらん匂いがする。」

「切ってみんべ」

なんと、腐った桃の中には腐った桃太郎が異臭を放っていたのです、でも村人が、桃を切った途端、腐った桃太郎は、溶けてしまいました。


異臭騒ぎから何日かたって、またおばあさんは川に洗濯にいきました、すると、川上から大きな桃Ⅱがどんぶらこどんぶらこと流れてくるではありませんか、

「なんじゃこりゃ」

おばあさんはびっくりしながらもなんとかその桃Ⅱをおじいさんのふんどしで引き寄せ、洗濯樽の中に入れて、おじいさんの待つ家に帰ってきました、おじいさんはその桃Ⅱをみるなり、

「なんじゃこりゃ」

「すぐに食べるベ、包丁もってこ」

喜ぶおじいさんと二人でその桃Ⅱを大きな包丁で真っ二つに切りました

「エイヤ」

おじいさんが包丁を桃に下ろすと中から

「ゲ」

という言葉とともに血塗れになった赤ん坊が出てきました。

でも、その赤ん坊は元気に生きていました。

おじいさんとおばあさんは、元々子供がなかったこともあり、その子を桃から生まれたとして桃太郎と名付けました。

あれから1年。

「じいさんや、まだ一つというのに、もうなんかはなしているべ」

「意味はわからけどようしゃべるのう」

じいさんはうれしそうでした。

「足も速いし、力も強い」

「ネズミよりはやいし、米俵もころがせる」

そんな桃太郎の成長がうれしくてたまらないようでした。

そんな桃太郎は、森の中にいる、犬と猿とキジを自分の近くに集めるのが得意でした、

毎日犬と、猿、キジを集めて何か調教をしています。


その頃おじいさんは、竹を切りに山に入っていました。

そうすると、黄金に光竹を一本見つけました。

「お~、なんてきれいな竹だべ、ひょっとしたら、中にお宝でも入っているだべか」

じいさんはその竹を見ると中に黄金でも入っていると思い

その竹を思いっきり切ってしまいました、

「キャ」

と竹の中から声が、

すると、中から血に染まった女の子が現れました

その子は血を流しながらもなぜか元気に生きていました。

「お~お~かわいそうなことをした、こんな小さな子に」

といいながらも、にこやかにその子を抱き上げ、きれいに体を拭いて、懐に入れました、その子は女の子でした。

家に着く頃にはすっかり傷跡もなくなり、またまたおじいさんをびっくりさせました。

「ばあさんや~、またまた子を拾ってきたでよ、小さいけどめんこい子だで」

「これはこれはきれいなおなごになりそうな子だでな~」

ばあさんもにこやかにその女の子を向かい入れました。

二人はその女の子を「かぐや」と名付けました。

かぐやも1年ぐらいで大きく育ち、そのかわいさは、美しさに変わっていました、

しかし、桃太郎と違って、とっても無口で、目と口元で、表現を行っていました。また、その女の子は美しいばかりか、時折黄金にひかるのでした、その女の子が光ると、なんと、桃太郎も光るのでした。

かぐやが光ると桃ちゃんも光る、2人の関係は?

あれから何年かたちました、桃太郎も、かぐやもすっかりいい青年と、少女になっていました。

「ぐぼばぼ、べべべ」

桃太郎は未だに訳のわからない言葉を使って、犬、猿、キジとはなしをしています。

かぐやはといえば、その美しさは、国中に広まり、その姿を一目見ようと、家の周りは人だかり、面会を望む、役人、金持ちは列をなして、家の前に並んでいます。

「じいさんや、こんなに毎日毎日いろんな偉い人が来て、わたしゃつかれたよ」

疲れ果てた様子のおばあさんは、前と違っていい着物を着て、とっても清潔そうになっていました、昔のような野良仕事のユニホームは着ていません。

「おらも毎日、偉い人との挨拶ばかりうけて、からだがなまってしまって、足腰が痛くて痛くて」

といいながらも、血色のいい顔色をして、立派な羽織を着て、いくつか若返ったようでした。

毎日毎日、来る客のお土産によって、とっても裕福になったのです。

そんな1日10人近く来る来客にかぐやは疲れもせず、応対しているのです。

「またまた来てしまいました、かぐや殿はほんとにいつ見てもおきれいで、いや、吸い込まれるような美しさで、何度でもあいたくなる、何もしなくていい、そのお顔を見ているだけで、幸せです」

今日の面談者は都の重職にある役人

「それは何より」

かぐやの発する言葉はそれだけ、微笑みはありませんでした。

そのお客たちが持参するお土産、貢ぎ物、並大抵の金額ではありません。

でもかぐやは不満でした、もっと、上の位の役人が来るのを待っていたのです。

桃太郎もかぐやもはじめの頃は家のことをそれなりに手伝っていたのですが、

今はすべて使用人がおり、何もやる必要がなくなりました。

桃太郎は一日中犬たちと遊んでいる、というよりも何か訓練をしている。

かぐやは接客で1日が終わる。

桃太郎が犬たちと訓練をしていると、そこに光り輝く、カグヤが現れ、

「ぐぐぐ、ばばば」とその綺麗な顔から発せられる言葉、声と想像がつかないような獣じみた音を発し、それにあわせて桃太郎、犬達もトウボエを上げるのでした。

かぐやは満月の夜、いつも月を眺めながら

「ぐぐぐう、びびい」

と訳のわからないことをいいながら、月をズーと眺めているのです、月を眺めているかぐやの美しいこと美しいこと、しかしその美しさはなぜか恐怖を覚える美しさでもありました、かぐや時々光ります、それを月の光を反射してではなく自分自身が光っているのです、その光り方は月とお話をしているようでした、月の方もなぜか、光を調整して、かぐやと交信しているみたいでした。月に誰かいるのでは。

その交信は、桃太郎にも伝わっているようでした、かぐやが光ると、桃太郎は小刻みに震えるのでした。

今日もかぐやは都の重要人物と面談をしています、今日はかぐやが待ち伸びた、都の重要人物がやってきました、

都の大将軍、渡辺将軍は軍で一番の実力者、都を守る軍の配置はすべて渡辺将軍が指示しているのです。

「将軍、今日はおしそがしいところわざわざお越しくださいましてありがとうございます、高名な渡辺将軍にお会いできて、この上のない喜びであります、今日はお食事などご用意しましたのでごゆっくりお過ごしください。」

いつも数分で終わる面談をかぐやは昼食をともにし何時間もかけました。

渡辺将軍はじっとかぐやを見つめており夢心地の気分になり、ぼ~としてしまいました。

「将軍」

かぐやの一言で目が覚めた渡辺将軍は、

「わしは都で一番の実力者である、わしにできないことはない、わしが一言発すれば、誰であろうと私のいうことを聞く、聞かないやつは部屋を出てすぐに死んでいる。」

自分の自慢話を長々と話し続ける渡辺将軍、かぐやの美しさに溶けそうになるのをその自慢話でなんとか持ちこたえようとしている。

食事の席でかぐやは将軍の真向かいに座り、なんの甘えた言葉もなく、言葉少なくはあるが、半ば強制的な口調で、渡辺将軍におねだり、いや要求したのです。

「都の防備線を教えてください」

「それは言えない」というつもりであった渡辺将軍であったが、かぐやに見つめられると、あっさりと、防衛線を話してしまいました。

次にかぐやが要求したことは、鬼を切る剣の持ち出しでした、

さすがにそれは、渡辺将軍もかぐやに渡すわけにはいかず、とりあえず見せるとだけ約束した。

渡辺将軍は、見せるだけならいいかと思い、かぐやにまた会える口実ができるとの思いもあり、日を決めてその宝刀を見せる約束をしました。

それから何日かたってから渡辺将軍はその天下の宝刀を持参して、かぐやの家に向かっていました、

「今日はかぐやに会える、今日はなんとしてもかぐやにこの思いを打ち分け、都に連れて行くんじゃ」

そんなことを思い浮かべながら、ウキウキしながら輿に乗っていました。

お供は約30名ほど、どれも屈強な武士軍団、列を乱さず、閑道を進んでいました、

すると、かわいい猿が輿の上で遊んでいます、

「なんだ猿か」

お供の武士が弓で猿を狙おうとしたとき、何十匹もの猿が突然道に連なっている木々の上から、

「ぎぎぎががが」

と訳のわからない言葉を発しながら一斉にお供の武士に襲いかかりました、

突然の襲撃に武士たちは太刀を抜くことも忘れ、手で振り払っており、慌ててしまってなすすべもありません、猿はどんどん増えてきて、一人の武士に5~6匹の猿がとりついています、その騒ぎと、輿の上が騒がしいことに気がつき、渡辺将軍は

「何事」

というまもなく猿が輿の中に入ってきて、なんと、大切な宝刀を持ち去りました、

「宝刀が盗まれた、猿だ、猿だ、猿だ」

半狂乱になった渡辺将軍は、輿から降り、いや転げ落ち、共の武士軍団に

「探せ、探せ、猿を探せ」

と大声でさけんでも後の祭り、そのとき猿は一匹残らずその場から消え去り、何処に行ったか声さえも聞こえなくなっていました。

将軍たちは、何日も何日も、猿を探しました、宝刀を探しましたが、全く見つかりません。


かぐやの日々、いつものように多くの訪問者との面談が続いています。

そんなある日、カグヤにはもってこいの来訪者が現れました、

日本一の豪族、お金持ち、伊藤万次郎である。

「かぐや殿、ようやく会えましたな、この世にいない美しい姫と伺いましたので、是非ともお目にかかりたく思いここまで来ましたのじゃ」

とてもいやらしい口調でかぐやをしたから目でなで回し、その顔をしっかりと見た途端、動けなくなりました。

「伊藤様、ようこそお越しいただきました、今宵はゆっくりお話などいたしましょう」

かぐやがその言葉を発する前に、伊藤は、かぐやにすべてを抜かれ、動けなくなったのです。

かぐやは夜会で伊藤にささやきました

「伊藤様は珍しい生き物を持っておられるとか?」

「はい、よほどの者しか知り得ない秘密ですが、小さなネズミみたいな生き物ですが、一瞬に高い熱を発して燃え上がる生き物を飼っております、北の国に行ったとき求めた者ですが、とても役に立っています。」

かぐやの容姿に見留、何でも話してしまう伊藤でした。

「この2匹がいる限り、都は私に何も言えないのです、この2匹をこれ以上増やさない約束を都としているのです、都はこのような危険な動物が増えるのを恐れているのです」

自慢そうにな口ぶりで伊藤は当然饒舌になりました。

「この2匹は増やそうと思えば、すぐに何千匹となります、そうするとたとえ都の分が襲ってきても、この動物の高熱で近寄ることができないのです、もちろんその間に私はどこでも逃げることができるのです」

「それは便利な者をお持ちで」

かぐやは口元に少し笑みを浮かべ答えました。

それから数日後、伊藤の屋敷の屋根にキジがなんばも止まりました、その数は時間がたつにつれて多くなり、庭の木にもその緑が見えなくなるぐらいともり始めました、

そのうち大きな蔵の天窓を突き破り何匹かが、その窓から蔵に来襲しついに火を放つ動物の小屋に集結しました、そしてついに鍵を壊し、その動物を口に加えて飛び去ってしまったのです。

それから何日かたったとき、ついに王族の一人がかぐやに会いに来ました、王の弟正徳王子でした。

王子は内気で、従者が付き添いでかぐやと会いました、

「ぼぼくは王子なんだな、ぼぼくと一緒に遊ばないかい」

見てくれはそこそこですが、あほボンで名高い王子でした。

しかしあほな子ほどかわいいとのこと、先代の王がこの王子にとんでもないお宝を授けていたのです。

それは竜の口にくわえている玉、王子はどんな効力があるか知りませんでしたが、

かぐやはその玉の秘密をなぜか知っていました、

「王子様は本当に素直で正直な人と思われます」

「そうなんだな~」

相変わらずしたたらずの言い方で喜んでいました。

かぐやは竜の玉のありかを聞き出したく、食事に誘いました。

「王子様は卵料理がお好きとお聞きしましたのでたくさんご用意いたしました」

料理までお子様風のこのみの王子でした。

そんな王子を心配した、お守りのばあやは、かぐやの言いなりにならないようにしっかりした従者を王子につけたつもりでした。

しかし、従者は、いつの間にか王子の隣からいなくなり、その姿をくらましてしまいました、

かぐやは大金を与え、の従者を追い払ったのでした。

本来王子はそばに従者がいなくなると、なにもいえなくなり、自分にこもってしまうのですが、かぐやの目を見た途端、かぐやと話すことができるようになったのです。

その後の王子は、夢ごごち、

「王様は、背が低くて、それがばれないように、いつも高いところにたってお話をするんだ」

「皇后様は本当は50歳なのに、40歳と嘘をついているんだ」

とか、よけな王族の秘密ごとを聞いてもいないのにペラペラ話し始めました、

「そんなことはどうでもいい、肝心のことを話せ」

かぐやはブツブツとつぶやきました。

かぐやはその愚痴とも、なんとも言えないことを舌足らずに話すことに飽き飽きしてしまい、

「ところで竜の玉はどこにあるのですか」

とついに確信に迫り王子に聞いてしまいました、本来、わざとらしく玉のことを聞くことは避けたかったのです。

しかし王子は、その玉のありかについてペラペラと話し始めました、

「門を入って門といっても3大門ね、それから右あれ左だったかな、それをまっすぐ行って、三本目の、あれ4本目?」

「聞かれても」

思わず突っ込んでしまうかぐや

「これでは玉がどこにあるかわからない」

かぐやはこれ以上話していてもらちがあかないと、

「一度その玉を見せていただけますか?」

「ダメ」

王子は珍しくはっきりした口調できっぱりいいました

「それは残念、一目でもいいから見てみたい~」

かぐやビームを出しながらかぐやは上目遣いで聞いてみました。

「ダメ、ダメ、ダメ、」

「王様に怒られるし、第一僕が玉を持って出かけると必ず、従者が王様に言いつけて、その後ひどくたたかれるし、ご飯は抜かれるし、それやもう大変」

かぐやがどんなに、たのんでもこれだけはいうことを聞いてくれません

「ダメだこりゃ」

かぐやは諦めました。

それから数日後、王子の部屋の前に一匹の猿が現れました、その猿は愛らしく、人なつっこく、女官に囲まれて餌をもらっていました。

「キャキャキャ」

猿はまるで人の赤子のような声を上げて喜びを表現しています。

王子は外で聞こえる、楽しそうな笑い声を聞いて、庭に顔を出しました、

王子は一目見てその猿を気にいり、甘ーい柿を猿に与えました、

さるは、ますます喜んで、王子に抱きつきました。

王子は赤子を抱くように優しくその猿を抱いてやりました。

「おや、この袋はなんだ」

王子が抱いた猿をよく見ると、腰のところに袋が結びつけてありました。

そばにいる女官がその袋をとろうとするといままで愛らしかった猿が、急に怖い形相で怒りだし、女官をひっかきました、女官たちは、その猿を怖がり、

「王子様その猿は危険です、すぐに処分された方がよいと思うのです」

と王子にその猿からはなれるように注意しました。

「はなさいないも~ん、このミミチャンは僕が好きなんだ」

といって、皆の忠告も聞かず、自分の部屋に猿を持ち込んでしまいました。

そして、その猿の持っていた袋の中をのぞきました、すると7つの玉が入っており、どれもキラキラと輝いていました。

「あれ~、僕もこんなきれいな玉もっているよ、見せてあげよか」

王子は自分の屋敷のいくつもある倉の屋根裏に猿と一緒にいきました。

「どう、かっこいいだろう」

自慢げにその玉を竜の口から外し猿に見せました。

すると猿はその玉を自分の手に握り、王子に自分にくれとねだり始めました、

そして、自分の玉の袋を王子に差し出して、交換してくれと何度も頭を下げるのでした、その愛らしい仕草を見て王子は、「とっかえてもいいかな~」と思い始めたとき

今度猿は、その袋の中にある書き付けを王子に渡したのです。

「お、何か書いてある、それもひらがなで、じゃ僕も読めるのだ」

「ん、この7つの玉を集め、満月の夜に、呪文をかけると、一つだけどんな願いも叶うとな、どんな願いもとなれば、かぐやチャンをお嫁さんにもできるってことかな」

王子はよからぬことを考え、その猿の持っている7つの玉と、竜の玉をあっさり交換してしまいました、

「ところでミミチャン、ねがいがかなう呪文ってな~に?」

といいながら猿の方を振り向くと猿の姿形は消えてしました。

「なんじゃこりゃー」

王子はその場で崩れ落ち、泣き出しました。

その後王子は、王様に1週間の断食と、毎日の座禅、水くみを言い渡されました、

もちろんその前に、顔が変わるくらい殴られたのでした。

王子は諦めきれず、その七つの玉を前にして、

「かぐやチャンを私の嫁にしてくれ」

「なんじゃらかんじゃらかぐやちゃんを嫁に」

といくつものまじないを毎日かけ続けました。

無理な者は無理。

この国にある不思議なアイテムは、世間が知る限りあと一つ、それは

一寸法師のうちでの小槌。

この小槌の話をかぐやは知っていました、今持っているのは、王様の長男、

とっても優秀な子供でした、長男はすでに結婚していて、きれいなお姫様までいるのでした、そのお姫様がその小槌の所有者になっていました。

かぐやは毎日の月へのお祈りを欠かしません、今日も満月の月に向かってお祈りをしていました、よく見ると、月の光が少し暗くなったり、明るくなったりしています、それに併せてかぐやの輝きも強弱している。

「グググブ、ゲゲゲベ」

と訳のわからない言葉をつぶやいている。

話が飛んで、ここは月の裏側

何か大きなドームが何個かたっている、

その中は、いろんな種類の台車がその広い中を走り回っている

中には、腕、手、などがついている物もある、ある物は研究室の作業、ある物は食料のサプリメントの生産、超プラスチック製の機械の生産、補修などなどなど

その中心部に、台車型ロボット以外の、人間の形をした者が10人ほど座っている、

性別はわからない、その中の一人が空間にたたずむかぐやに向かって、何か話している。

「ばばばずっぼぼ」

(わかりにくいので日本語で)

「そうか、とりあえずのアイテムはそろったか、そろそろかな総攻撃は」

「犬、猿、キジの訓練は順調か?」

「はい、桃太郎がいうには、特別きびだんごとすり込みにより桃太郎のいうことは絶対とのことです」

特別なきびだんごとは、脳の発達剤、筋肉増強剤、繁殖増強剤、習慣性麻薬などでできた動物たちのサプリメントです

繁殖増強剤がきいて、当初数匹の動物たちは、数年でな万匹にも増えていました、

生まれたとき、そのそばに必ず桃太郎がおり、生まれた動物たちは皆、桃太郎を親と思いすり込まれてきたのです。

月の惑星人はなんと、地球に送り込んだ、かぐや姫と、桃太郎ににた、アンドロイドで

とりあえず日本を何とかしようと思っているのでした。

この年は、太陽とその惑星が一着線に並ぶ年でした、その4月

桃太郎は、おじいさんおばあさんに

「いってくる」

とだけ、わかりやすい日本語で言いました。

「一研いで、晩ご飯までにはかえるじゃよー」

おじいさんと、おばあさんは、これから桃太郎が何をするか全く予想していませんでした。

村から、都まで約200㎞桃太郎の進軍が始まりました、進軍といっても、大きな犬、大きな猿、大きなキジ各一匹をつれた進軍でした。


村から、都まで約200㎞桃太郎の進軍が始まりました、進軍といっても、大きな犬、大きな猿、大きなキジ各一匹をつれた進軍でした。

都は都に入るまでの3本の道に大きな門を設置し砦を築き易々侵入できないようにはなっています。

またそれまでに7つの関所があり、都への侵入者を確実に防御する態勢をとってはいました。

一つ目の関所、山の中にありました。

「ウオ~ン、ウオ~ン」

犬が遠吠えをあげました、すると、どこからともなく100匹以上の犬が現れ、桃太郎の前に並びました、

「突撃~」(面倒なのでここからは日本語で)

と叫んだ途端、犬たちは一斉に関所の門に突撃しました、関所の門は粗末の物で、とあっという間に、犬に飛び越えられ関所を守っていてた兵士は、なんの準備もなかったので、あっという間に、犬に迫られ、かみつかれ、次々と倒れていくのでした。

逃げ出した兵士たちは、それからキジの大群が襲い、その逃げ道を妨げられ、

関所に戻るしかありませんでした。

しかし、何人かは抜けだし次の関所に報告に走りました、それから関所は伝令を走らせ、都にその情報が届いたのはその日の夜でした。

都の緊急事態対処室の会議が始まりました。

「今はいった伝令の話によると、何百匹の犬とキジが関所を襲って、去って行ったとのことだ。」

「ただ、野犬の群れが人を襲っただけだろう」

「そうだ、大規模の野犬狩りをすればすむこと、近江村の役人に任せておけばいいことでは」

「そうそう、それほど大げさに騒ぎ立てることでもあるまい」

緊急会議の集まりはあっという間に終わりました、

その報告は、都の少将金太郎の耳にも入りました。

金太郎は都の安全と都への門の責任者でありました。

金太郎は

「ただの野犬の襲撃にしてみては、なぜキジが逃げ出した兵士を襲う、ひょっとしてだれかが犬たちを調教してやらせたのではないか?」

犬たちが襲った後、その後から堂々と桃太郎は都に進んでいました、関所の兵士たちが見た者は犬だけ、桃太郎は、その後ろに構えていたため、誰もその存在に気がつかなかったのです。

街道を歩いているときは、犬と猿をつれた一人の青年としか見えません。

村で集められた野犬狩りの人数はおよそ50名、村の役人数名と村人たち

「犬なんかどこにもいやあしない、もう逃げたべ」

「畑をほっといてもやる仕事か、給金も出やしないし」

ブツブツ言いながら歩く農民たち、そんな農民に役人は

「これより街道の横に入る森、山の中を探すのだ」

村人は渋々ながら山や、森の中にぞろぞろと入っていきました。

それから数時間後、みんな大きなひっかき傷と、かみ傷、中には目を潰されたり、耳を引きちぎられたりして、血を流しながら、森の中から悲鳴を上げながら出てきました

役人も、村人もそれは無残な姿で逃げてきたのでした。

都の兵士たちは厳戒態勢に入りましいた、ただ単に野犬の暴走と言い切れなくなったからです、襲われた村人たちは、犬には襲われてはいませんでした、襲ってきたのは猿だったのです、数百いると思われる猿が村人を襲ったのです、あっという間の出来事だったそうで、弓隊もいたのですが、全く役に立たなかったようです。

都の役人はそれでも半信半疑、救急会議では大がかりな野犬と、野猿駆除から抜けきれません、ですから毒の入った餌とか、今まで通りの罠とかそんな意見しか出てきません。

金太郎は、この事件でこれは誰かが動物を操っている、と確信しました。

金太郎はすぐに自分の手下たち、指令を出しました。

金太郎は、都の安全を守る役も任せられていたので、各村々に情報屋を配置していました、その情報の中に、犬の大群、猿の大群、キジの大群を見たという情報も入ってきていました、そして、街道を歩く、村人から見たらちょっと異様な桃太郎の姿も報告されていました、しかしそのときはまだ、金太郎はそれほど重要な情報と思っていませんでした。

それよりもっと気になることがありました、それは金太郎が最も信頼している情報屋浦島太郎のことでした、浦島はとっても優秀で、1日に3回は鳩を使って報告をしてくるのですがそれが、この何日か全くありません。

金太郎は、ほかの情報屋を使って、浦島の行方を捜していました。

その報告とは、海辺に浦島がいつも持っている、中に剣が隠してある、釣り竿が落ちていたとのことです、金太郎はその報告を受けすぐにその海辺に向かいました。

ところ変わってここは海のなか、ドームのような球体が沈んでいます、外からはカモフラージュで透明に見えており、魚が泳いでいます、


桃太郎たちは次の関所にたどり着いていました、ここの関所も、あっという間に犬たちに制圧されてしまいました。

こうなると都の緊急事態会議も熱を浴びての討論が行われるようになりました、

「首謀者は桃太郎という名の農民の息子らしい」

「そいつは何者だ?」

左大臣は、この緊急事態の報告が全く自分にもたらされていなかったことに腹を立てていたので、怒りの声を上げてしまった。

「はい、最近金持ちになった農民の息子です、その姉は皆さんがご存じのカグヤということがわかっています」

これらは金太郎の情報屋がその事件がおこってからすぐに調べた情報でした

「そんな訳のわからない農民がなぜ、関所を襲う」

左大臣の怒りは収まりません。

「いま調べております」

小さな声で、役人は答えました。

そんな話を会議でワーワー話しているうちに、桃太郎は次々と関所を破っていきます。

とりあえず都は、関所の門を頑丈にして関所に配置してあった兵を第一門に終結させることにしました。

桃太郎はどんどん街道を進んでいきます、そして4番目の関所にたどり着きました、4番目の関所は大変大きな門が桃太郎たちを遮っていました、猿たちは門を飛び越えることができるのですが犬たちはそうはいきません、また、関所の両側は森ですが、その森には、毒針の着いた網が何メートルも設置してあり、関所の門を迂回していくこともできません、そして森の両側は谷になっており、その下は川になっています。

桃太郎は一匹の猿を呼びました。

「あほ王子がくれた玉を持ってこい」

その猿があほ王子がくれた玉を桃太郎に渡しました。

すると桃太郎は、その玉を太陽にかざし竜に書いてあった呪文を唱えました

「じゅげむじゅげむごこうのすりきれぱいぽぱいぽぱいぽのちゅうりんが」

するとその玉は光を増してきました、そして、

「全員石を投げろ」

桃太郎が叫ぶと、猿は持っていた石を一斉に門に向かって投げました、

そうすると、その石が玉の光を吸収して、どんどん大きくなっていきました、

石が何メートルもある岩になり、門にぶつかりました、門はあっという間に、崩れ落ちてしまいました、もちろん門を守っていた兵たちも岩の攻撃に遭い動けなくなっていました。

それから数分後当たった岩は石に戻り、桃太郎たちは何の苦労もなく、その関所を通過していきました。

緊急事態会議の席上、ついに金太郎が呼ばれました。

会議は金太郎を長として選出し、その作戦を金太郎に委ねたのです。

金太郎は多くの情報屋から得たデータを駆使して作戦を立てました。

「関所は放棄する、関所に人と金をかけるならば、第一門、第二門に人と金をかけ強化した方がいい」

「人と金をかけるのはいいが、それで本当に防ぐことができるのか?」

左大臣はまるで人ごとのように金太郎に問いかけました。

「簡単にはできませんが、やるしかありません」

「今私が心配しているのは、第4関所で使われたであろう、竜の玉そして未だに行方のわからない、燃える小動物、宝剣、これらが桃太郎の手に渡っていたらどうなるか」

「私たちも秘密兵器を見つけ、これらに対抗できる装備を身につけなければなりません」

金太郎は力強く、そして、会議に出席している、カグヤにいろいろ与えてしまった貴族に対して、強い視線を浴びさせたのです。

そして金太郎は、

「カグヤの身柄を拘束してください、牢に入れることは、ここにお見えの貴族様たちの不利な証言をカグヤがするのではないかと、ご心配されると思いますので、自宅に幽閉させましょう、すぐに都の兵を向けさせ手ください」

と渡辺将軍に命令しました

渡辺将軍は、この若造が何を言うと思いましたが、自分の宝剣が出てこない以上何も言えませんでした。

カグヤは、その日のうち幽閉されました、幽閉の任にあたった兵たちは時折光るカグヤに不思議がりましたが、いかんせん、その美しさが目の前で拝めることで、幽閉に当たった兵たち喜んでいました。

カグヤは、時折光るだけで、おとなしくしていました。

金太郎は、桃太郎たちが持っているであろう、秘密兵器に対して、新たな兵器を探していました。

「秘密兵器といっても、花咲かじいさんの灰は花がさくだけだし、臼も、かにも戦力にならないし、ハチも多くは集まらないし、コントロールができない、狸も狐も化けることはできても、力は変わらない、どうしましょう」

と金太郎の部下たちが嘆いていると、金太郎が現れ

「一寸法師の持っている打ち出の小槌があるではないか、」

「打ち出の小槌は1年に一回限り有効な物でしょう」

部下たちは金太郎に言い放ちました、

「できる限り大きくなっておけば大きな役に立つと思うのだが」

「すぐに一番従順な鬼を連れてきて、打ち出の小槌で5倍ほどに大きくするのだ」

「それと、地下の鬼が持っている、こぶとりじいさんのこぶ、これを二つつければ、強大な力が発揮できるらしい、これもすぐに手配するように」

金太郎は部下に指示を出して、第一の門に向かいました、金太郎は第2の門で決着をつけるつもりでした。

金太郎の部下たちは、打ち出の小槌のありかはわかっていたのでその持ち主、右大臣の妃を訪ね、妃と打ち出の小槌をある男のところに案内しました。

打ち出の小槌は自分の心に秘めた思いと伝承のおまじないを唱えることが必要な不思議なアイテムです。

部下たちは都で金太郎の次に力持ちの鬼の弁慶を都に呼び出し、右大臣の妃と対峙させました、そして右大臣の妃は弁慶を大きくするために打ち出の小槌を弁慶に向け

呪文を唱え、3回打ち出の小槌を振りました、そうすると弁慶の体がおおきく???

ならないで、なんとちんちんだけが大きくなっていました、

「なんじゃこりゃ」

金太郎の部下たちは口をそろえて叫んでいました。

「あれ~」

右大臣の妃は、首をかしげてします。

「あ、そうだ」

妃は手を打って、思い出しました。

「ひょっとすると呪文間違えたかも」

「どんな呪文だったかな~」

「ちちんぷいぷい、ちちんぷい」

「あ、もしかして、ちんちんぷいぷいといってしまったかも」

妃はあっけらかんと話しました、

金太郎の部下たちは全員ずっこけて床に倒れたしまいました。

呪文の間違いのため、これでうちでの小槌は1年間使えないことになってしまいました。


次に金太郎の部下が向かったのは地下の鬼のすみかです、どんなこぶでも鬼たちがそのこぶをほっぺに2つつけると絶大な体力を維持できることになるのです、しかし、このこぶは今まで一度も嘘とついたこのない70歳以上のおじいさんのこぶしかか、効力を発揮しません、ですから、この短期間の中でようやく2つのこぶを金太郎の部下たちは探し出したのでした。

二つをほっぺに鬼につけてもらおうと、初代正直じいさんのこぶとりじいさんに案内してもらい、そのすみかに到着しました。

そのすみかの中では5人の鬼が酒盛りの最中でした、鬼太郎の400歳の誕生日だったのです。

「鬼さん鬼さん久しいのう」

「今日は頼みがあってきたのじゃ、この二つのこぶを、この男につけてやってほしいのじゃ、」

正直じいさんが頼むと

「いいよ~」

赤鬼さんは、簡単に引き受けてくれました。

選ばれた男は、金太郎に次ぐ、武道の達人、坂の上少将でした。

その男は仁王立ちで鬼のがこぶを付けてくれるのを待っていました。

赤鬼は、

「これがこぶね、では、ちょいちょいちょいと」

いいながら、坂の上少将にこぶをいとも簡単に付けました。

「なんじゃこりゃ」

坂の上少将は、思いっきり叫んでいました。

なんと、二つのこぶは坂の上少将の股間に取り付けられたのでした。

赤鬼さんは随分酔っ払っており、付けるところを間違えてしまったのです、

赤鬼だけに、よっているのかどうかわからなかったのが運の尽き。

坂の上少将は無限の体力を手にできなかったのです、

でも無限の精力は手にしたようでした。

めでたしめでたし。

しかしこれで金太郎が考えていた秘密兵器の投入作戦は、途絶えてしまったのです。

桃太郎は第1の門に近づきました、都の軍は一万人以上の兵で門を守ります、

門の両方は崖でとても登ってこれない状況です、ですから、とにかく門を守り切ればなんとかなりそうなのです。

桃太郎が大きな声を上げました

「全員集合」

そのかけ声とともに一万匹以上の犬たちが桃太郎の周りに集まりました、

そして猿の軍団がその後ろに控えました、これも一万匹以上です。

「攻撃開始」

桃太郎の叫び声とともに、犬たちが突進しました、

「弓隊前に、発射」

都の軍の指揮官の号令とともに、一斉に弓が放たれました。

「キャイン、キャイン、キャイン」

犬たちはその矢にあってバタバタ叫び声を上げて倒れていきます。

「これでなんとかなりそうですね」

参謀は自信ありげに指揮官につぶやきました、そのとき、

桃太郎は

「キジ軍団投下」

空には、キジの軍団がこれも何羽も声を上げて鳴き声を上げながら、飛び回っています、空が見えないくらいの数です、そのキジ軍団が、急降下し、口にくわえた小動物を、兵たちの上に落としました、落とした小動物は皆火炎となって兵たちの上に降り注がれました都の兵たちは、あっという間に火に包まれ、パニックに襲われ、右往左往して、門の方向に逃げていきます。

「逃げるな逃げるな、死守せよ」

そう叫んでいた指揮官の上にも火のついた小動物は降り注ぎました、

あっと今に火に包まれた指揮官も逃げ出しました。

こうなったら、犬たちが優勢となり、兵士たちに飛びかかりました、兵士たちは慌てていたこともあり、剣を抜く余裕さえなくなっていました、そこに猿の軍団が襲いかかり、兵士たちの急所をひっかき、致命傷を与えていきます。

気がつけば、門を守っている兵士の半数以上が道に倒れています。

都の軍は、兵を逃がすこととしついに第一の門を開けて、兵士たちを逃し始めました、都の参謀は、第2の門でリベンジを果たすこととしたのです。


そのとき金太郎は、つづけて浦島太郎を探していました、浦島から連絡がないことがどうも気になるのでした。

浦島は海のそこにいました。

「出してくれ、助けてくれ、どうして俺がこんな目に遭わなければならない」

透明なカプセルに入れられた浦島は、自由を奪われ、とらわれていました、

頭に何らかの装置を被されていましたが手足は自由に動かせました。

時折変な煙がカプセルの中に入ってきました、すると浦島は、とてもとてもいい気持ちになり夢心地となるのでした、きれいなおネイサンが鯛や、ヒラメの帽子をかぶり、踊りを踊っています、隣にはとてもとてもきれいなおねえさんが、すりよってきて、お酒をついでくれています。

その煙がなくなると少しだけ現実に戻って、

「たすけて・・・」

と叫んでしまうのでした。


ここは、ところもお話も少し変わって、亀とウサギのレース場、ウサギの飼い主貞子と、亀の飼い主、光太郎が長い距離競走したらどちらが早いか言い争いになりました。

「そりゃあ亀はのろいよ、でも長いこと走ることができるし道も間違えない、途中に川があったりしたら泳いでいけるし」

光太郎の自分の亀太郎をかわいいかわいいと思ってのお話です

「馬鹿じゃないの、亀なんか速いわけないじゃない、わたしのウーチャンはとっても速いのよ、」

「亀がのろいって誰が決めた、ウサギが速いって誰が決めた」

光太郎は殴りかからんばかりで、貞子につばを飛ばしながら、怒鳴っています。

「じゃあ、競争させようよ、あんたの亀が速いか、私のウーチャンが速いか」

言われた光太郎はそんなこと言われたらウサギの方が速いじゃんと思っても、

「おう、その勝負受けてやらあ」

とついにいってはいけないことをいってしまいました。

「その代わり山の麓から、山の頂上までの勝負で」

光太郎は、ひょっとして、ウサギが道に迷うのではないかとの期待をしての発言でした。

「よーいドン」

村の村長の号令とともにカメとウサギは、出発しました、案の定ウサギはぴょんぴょんぴょんと跳びながら軽快に進んでいきました、亀はもちろん、自分では必死で走っているようですが周りから見れば、

「のろーい」

とやはり観客が一斉に声を上げて叫びました。

ウサギは順調よく、分かれ道も間違えずに頂上へと走っています、途中で水飲を飲み、草を食べ、少し寝て、それでも亀よりは先を走っています。

亀の歩みは変わりませんが、森の中に池があったのでそのこにより、道草をしてしまいました、その後、亀の足取りがつかめなくなり、観衆は

「これでウサギの勝ちだな」

と皆が思いました。

観衆がウサギの後を追いながら、山を登っていきました、もうすぐ頂上です頂上が見えてきました、すると

「なんじゃこりゃ」

村の観客たちは一斉に叫びました、なんと、頂上の一番上にある小さな池から亀の亀太郎がひょっこり除いてみんなを待っています。

光太郎は走って、亀太郎に近づき、抱きしめました。

「やっぱり亀は兎より速いのだ」

しかし心の中では

「ほんとに勝っちゃった、誰かが持ってきた?」

いいやそんなはずはありません、村人はみんなウサギの後をちゃんとついてきたし、亀の姿は見てないし、村人は全員ここにいるし、やはり亀太郎の足が速かったのではないのでは。

そんなことが起こっているなんて、全く関係のない都の軍団はみんな恐れおののいて、第2の門前に集結していました。

「あんな多くの猿と犬とキジに勝てるわけないだろう」

「空から火が降ってくるなんて、信じられない、今度は何が降ってくるのかな」

そのとおり、今度もとんでもない物が降ってきます。

第2の門に桃太郎が近づいてきました、今度も、空から燃える小動物のこうげきからはじめます。

「攻撃せよ」

桃太郎は余計なことはいいません、ただ命令するだけ。

犬や猿やキジに、ゴタゴタいってもわかりませんわな。

キジは第一門のように、小動物を落としました、小動物は途中で炎と変わり兵士の上に降り注ぎます、と同時に、門の内側から、大量の水が降り注ぎました、また兵士の着ている戦闘服も、燃えないような工夫がされており、みんな覆面をし、燃えない仕組みができあがっていました、これでは犬や猿は攻撃できません、弓隊が犬の軍団めがけて今その矢を放そうとしたとき、空から今度は石が落とされました、その石を桃太郎の持っている竜の玉の光をあて呪文を唱えたとき、その石が、前と同じように大きくなり、兵士に降り注ぎました、大きな石は兵士を押しつぶしました、その後は前と同じように石は元に戻り、犬と猿が兵士に飛びかかり門は猿によって簡単に開けられたのでした。

「もう策はないのか」

緊急会議の席上左大臣は半ば諦めたよう口調で言いました。

「金太郎ダメじゃないか、おまえにすべて任せたのだから、結果を出してくれなければ」

自分では何の案も出せないのに左大臣は、金太郎を怒りました。

金太郎はだまって、まっすぐ向いて、貧乏揺すりをしています。

金太郎のあたまのなかで作戦は決まっていました、なぜなら、第3の門は今まで仲良くなった鬼を100鬼以上配置しています、中には人の5倍ほどの大きな鬼も何鬼もいるのです。

また鬼の毛は炎に強くて、燃え出すことはありません、後気をつけなければいけないのは大きな石です、これについては、右大臣家次第でした。

右大臣の家では大騒ぎ、なぜなら、石を大きくする呪文で石を大きくする桃太郎たち、

その呪文を無効にする呪文を探していたのです、その呪文は、竜がしまってあった、箱の蓋の裏に書いていました、それを探し出した右大臣は一安心、これ以上あほボンが起こした出来事が都にかかる迷惑ことはとっても避けたかったのです。

これで第3門の防備は万全となりました、と金太郎以外全員思っていました。

金太郎の心配はもう一つありました、それは渡辺大将が奪われた宝剣です、

この出来事は、ほんの一部の人たちしか知りません、当然猿が持って行ったなど知りませんでした。

もしその宝剣が桃太郎の手にあったら、金太郎はその宝剣の秘密を知っていました、

桃太郎に宝剣を使われたら次に打つ手が今のところ金太郎にはありませんでした。


所変わって、ここは驚くなかれ月にあるドームの中、指導者らしき、月世界人が、空間のモニターを見ながらじっとしています。

月世界人の頭には機械で作られた帽子がのっかかっています、多分その帽子からいろんな指示とか情報を受けているのでしょう。

この月世界人、全員は、100名足らないぐらいです。

みんな足が悪いとか、目が見えないとか、何かしら体に障害を持っているようです。

この月世界人は、もうここの月にすんでから1000年ぐらい、どこかの星の寿命が尽き、宇宙船に乗って、この月に不時着したのです。

科学力は非常に発達しています、しかし、大きな問題を2つ抱えていたのです、一つは、子孫が残せないことです、少人数での脱出そして不時着、当然大きな家族での脱出となり、その子孫は血が濃くなり、長くは生きられない、または欠陥が体にでてしまうことで、全体の人口が100人以上にならない状況なのです。

次に、エネルギーの問題でした、いくら科学が発達していても、エネルギーがたくさん得られなければ、その機械は動きません、月にはエネルギーのもとになるものは太陽のエネルギーしかありません、ですから、日常の電気とか、冷暖房、換気などは大丈夫なのですがしかし、大きな機械はエネルギーを何年も蓄えてようやく動かすことができるのです。

月世界人たちの希望は、地球を乗っ取り地球人との子供を作り、月世界人の人口を増やす、そして地球の豊富なエネルギー資源を手に入れ、ますますの科学の発展を望んでいました。


さて、カグヤと桃太郎ですが、この2人は、アンドロイドです、人間そっくりに作られたロボットなのです、月世界人が長年もかけて作った物でした。

一人目の、おばあさんが見過ごした桃に入っていた、桃太郎は、できが悪く、また長いこと太陽光のエネルギーを吸収できなかったので、腐ってしまったのです。

月世界人たちは、桃太郎とカグヤを地球にある方法で到着させ、秘密兵器と犬、猿、きじを麻薬効果とすり込み現象をもって調教して都を占拠しようとしていたのです。

占拠した後、月世界人が移住し、その望みを果たそうとしたのでした。


その頃浦島は、まだ海の中のドームにとらわれていました、一日中夢をみさされていました、あるとき、その夢から覚めた時が一瞬ありました、そのとき、人間らしき姿を見たような気がしました、次の日も、また次の日もその姿を見たのです。

「あの女は、毎日何をしに来るんだろう?」

浦島はその姿が女性っぽいと思いながら、

「どうしてこんなところにいるんだ、誰なんだあの女は?」

浦島は、夢から覚めている時間が長くなるに連れ、だんだん自分で考えることができるようになりました、

「どうして俺は、こんなところに、そうか、子供にいじめられている大きな亀を助けたんだ、それから、亀を海に戻そうとしたとき、亀が甲羅から顔を出した途端、何か吹き付けられたんだな、目が覚めたらこの筒の中」

浦島はようやく思い出しました。

それから何時間かしてまたその女が浦島の前に現れました、女は浦島のとらわれているカプセルの調子を見に来ていたのです、浦島がとらわれているカプセルは急激に電圧を上げたため、調子が悪くなっていたのでした。

浦島はこのチャンスを逃しませんでした、お思いっきりカプセルの中で暴れ続けました、

「オリャー」

と一発、カプセルが倒れ大きな音を立てて割れてしまいました。

「フー、やった」

浦島が起き上がろうとしてふと前を見ると、その女が立ち尽くしていました。

「この女―」

と叫びながら、その女に飛びかかろうとしたとき、

パフパフパフーと大きな警報が鳴り始めました、それと同時に大きな蜘蛛のようなガチャガチャと音を鳴らす、ロボットが何百匹と浦島に迫ってきた、あっという間に浦島はそのロボットに襲いかかられ、身動きできない状況になってしまったのです。

「はなせーはなせー」

浦島は思いっきり叫びました、するとその様子をじっと見ていた女は、

「ググドバググビガ」

と訳のわからない言葉を発すると、腕に付けている装置をにらみました、すると

今までわからなかった言葉が日本語になったのです。

「もう少しおとなしくしていたら、痛い目を見ないですんだのに、このカプセルで後2~3日夢心地でいてくれたら、いろいろやさしくお話しできたのに」

浦島はその女の顔をのぞきこ見ましたが、顔は白く塗られていてはっきりしませんでした。

その後浦島は拷問台としか見られない、台に縛り付けられました。

「おまえたちが守っている第3の門ももう少しで破られる、その後だが、都はこの情報道理の位置で兵力もこれくらいか?」

「え、今都はそんなことになっているのか」

浦島は驚きました、

「こいつら何者だ、とにかくここを抜け出さなくては」

浦島は縛り付けられた台に取り付けられた、キャップを頭に被されていました

その女のいう情報は浦島の頭の中にそのキャップから直接流れていきました。

「そうか、我々の情報と一致している、このほかにどうか、」

浦島は何も話していません、勝手に、このキャップを通じて、浦島の脳から、情報を取り出しているのです。

「都の兵もたいしたことないな」

都の兵は、九州、東北の反乱を鎮圧しに、出払っていました、今緊急に呼び戻しているのですが、間に合いそうもありません。

「第3問を破ったら、都の制圧は簡単だ」

「どぼぼびたぶしじ」

その女が訳のわからない言葉を発すると、浦島の自由を奪っている機械の虫たちは皆女の後を追って部屋を出て行った。

浦島はこの女を乙姫と名付けた。

浦島は乙姫が出て行った後、

「おい、おしっこ、うんち、でちゃう、はなしてくれ」

なんて、機械の虫たちあいてに、なんとか脱出できる手はないかと、いろんなことを言って、虫たちをだまそうとしていました、が、虫たちに日本語は通じません、乙姫の持っている、手に付けた機械か、乙姫の音声認識による、訳のわからない言葉しか、この虫たちをなんとかすることはできませんでした。

何かできないかと浦島は考えることにしました、浦島はいつも考えるとき、

昔覚えた呪文を唱えるのでした。

「アテナハーデナイド、アテナハーデナイド、バンバンバンバン」

「グラグラコンデチャン、アンソンソワカ」

こんな呪文を30分ぐらいとなえていました、すると、腕と手についていた、機械の虫たちが一瞬離れました。

「オ、俺の呪文が効いたかな」

と思った途端、部屋の明かりが切れました、エネルギーが切れたのです、そういえば、この一週間ばかり悪天候で、太陽がでていない、いくら月世界人の高エネルギー吸収機といっても、太陽光に依存していたので、このような大きな施設を維持するには、太陽の光が届かない海底では、大変のようでした。

浦島は

「ヤッター」と思いましたが、喜んでばかりいられません、ドームの中の空気もなくなるのでした。

空気がなくなると大変なのは浦島だけではなかったのです、そう乙姫はもっと大変でした、浦島はまだ鍛えていたのですぐに息苦しさは感じなかったのですが、乙姫は、頭に酸素がいかなくなると、すぐに倒れてしまうのでした、早く予備電源を入れなければいけません、予備電源は浦島のいる部屋の奥にあるらしく、浦島の部屋にふらふらになりながら、入ってきました。

それを浦島は見逃しませんでした。

「どりゃ~」

そんな叫び声とともに、縛り付けられた台共々乙姫に飛びかかりました。

「グウガ」

乙姫は一声叫びましたが浦島の縛られている台が乙姫に当たり乙姫はその場で倒れてしまいました。

浦島を縛り付けていた、機械の虫たちも動かなくなり腕から離れました。

しかし、このままでは空気がなくなり、乙姫も浦島も死んでしまいます。

浦島は、乙姫に活を入れて起こしました、するとふらふらの乙姫は、はって次の部屋に行き予備電源のスイッチを入れました、

スイッチが入るとすぐに、機械の虫たちが、浦島に向かってきました、浦島は乙姫を抱えると、手にはめているリモコンを取り上げました、そして、口を塞ぎ、縛り上げ乙姫の自由を奪うことに成功したのです。

「ガオ、ガオ、ブー」

はなせはなせとでもいいたいのか弱々しい言葉で乙姫は身をもだえています。

「今度は、こっちの番だ、おまえの情報をいただくよ」

「この女のかぶっている帽子と、俺のかぶっている帽子をとりかえたらいいではないか」

浦島は、乙姫の帽子と自分の帽子をとりかえました、そして、乙姫の頭の中をのぞくように心で思いましたそうするとなんと、一瞬頭の中がモヤモヤしたと思うと、乙姫の姿が浮かび上がりました、本物よりずっときれいな乙姫です、月世界人でも女心は変わらないようです、自分はきれいと思っているのです。

「なんだかなー」

浦島は、思わず笑ってしまいました。

浦島の頭に次々と動画が飛び込んできます。

浦島が望むとその場面が現れるのです。

乙姫はかず少ない月世界人でした、ドーム型の宇宙船で地球にやってきたのです。

桃太郎と、カグヤは、人間ではないようでが、彼らは、空間移動ホースを使って地球にやってきたらしいのです。

なぜ日本にやってきたか、日本人の遺伝子と月世界人の遺伝子がとてもよく似ていて、特に日本人の男性持っている遺伝子が特別によく合いそうなのです。

この部分は浦島はさっぱりわかりませんでしたが、日本人が好きなんだとかってに思うことにしました。

月世界人たちは、少ないエネルギーの中でそのエネルギーを少しづつ溜め、ようやく地球に来るまでのエネルギーをためたらしい。

桃太郎は、一度発見されなかったため、月世界人たちは少ないエネルギーのなか、2回目の桃太郎の移動を成功させました。

カグヤは一度で成功したようです。

乙姫が地球に来たのはそれから少したってから、ドーム型宇宙船で海の中に不時着してしまったので、エネルギーが集まりにくい状況でした、またあちこち岩などにぶつけてしまい、故障箇所がおおいのも大変なことでした、非常電源がすぐに切り替わらなかったのもそのせいです。

桃太郎は、地球の犬と猿キジを調教して、戦闘隊とする、不思議な食べ物と、すぐに大きくなる薬を使って犬たちをすぐに増やすことに成功したのです。

カグヤは地球上にある不思議なアイテムを集めることと、いろいろの材料を調達すること、頭の悪い桃太郎に指示を出すことが役割でした。

桃太郎とカグヤはここまで月世界人の思うとおりに、行動しています。

後は、第3の門を突破し、都に入り、桃太郎とカグヤが地球に到着したとき、使用した大きなチュウブを桃太郎が都の入り口に設置するだけでした。

その後、乙姫が都に君臨し、月に残っている月世界人を地球に呼ぶことにしています。

さて、桃太郎が使った大きなチューブは、(亀が通ったチューブ)都の金太郎の部下に見つかって、都の研究室に持ち込まれてしまったのです。

ですから、乙姫はカグヤが使った大きなチューブを使おうとしていました。

浦島はなんとか乙姫から得た情報を、金太郎に知らせようと考えました。

それには自分が脱出しなければならい、

「どうやってここから脱出すればいいのか、そうだこのチューブを使えば、都にあるチューブにでることができるのでは」

しかし浦島はもう少し乙姫の脳の中を見ることにしました、

「おっと、危ない危ない、人間がこのチューブを通ると、変な格好に変身してしまう危険性があると乙姫の脳はいっていたな」

危うく、大変なことになりそうでしたが、そうすると

「どうやってここを脱出したらいいのだろう」という疑問が出てきます。

「そういえば、俺はどうやってここに来たのか、そうだ、亀を探せばなんとか」

浦島は亀を探して、乙姫にかぶせてあったキャップを亀にもかぶせてみました、

何の応答もありません、それはなぜか、亀はロボットだったのです。

ですから浦島がどうやってこのドームに来たのか、浦島はわかりません。

浦島は一生懸命考えました、そして、自分が閉じ込められていたカプセルをよく見ると、なんとか水に浮きそうです、

「よしこの中に入って、ここからでよう、少しは浮いているかも」

後は出口を探すだけです、亀にかぶせていたキャップをもう一度乙姫にかぶせました、すると浦島が連れてこられた、様子が浦島の脳に流れてきました、

なんと浦島が海の中に連れてこられたのは亀の甲羅を開けその中に入れられ、このドームに来たのでした。

それでは浦島はカプセルの中に入って逃げるのではなく、亀の中に入って逃げればいいのではないでしょうか、いや、浦島は亀の甲羅の開け方まで、理解できませんでした、やはりカプセルの中に入って逃げるしかないのです。


浦島はカプセルを出口であろう穴の前にカプセルを置きました、

「そうだ、ここの珍しい物を少し持って帰ろう」

そんなことを思いながらあちこちを探しましたが、持って帰れるような軽い物はありませんでした、ただ、銀色に光っている箱を一つ見つけ、

「こりゃ何だすぐに開きそうもない、けど持って帰ろう」

その玉手箱を持って、カプセルの中に入りました、

「ん」

カプセルの中に浦島は入ったがカプセルをどうやって穴の中に入れるかわかりません

「ホニャラヨ~」

「このくそ」

浦島はどんなに中で暴れても、カプセルはびくともしません、立てておいて、その中に入り、

「エイヤー」

と体を動かしました、するとカプセルはうまい具合に倒れましたが、

穴よりサイズが大きかったのです、また倒れた衝撃で、ひびまで入ってしまいました。 

どうする浦島

「考えろ、考えろ」

浦島は必死に考えました、そして、ついに決心したのです、

「そうだあの筒はやけに軽かった、ひょっとして水に浮くのでは」

そうです、あのチューブは、とても軽く水に浮くのでした、これを持って出ればすぐに海面に浮き、息が続かなくはならないと浦島は思ったのでした。

「一か八かやってみよう」

浦島は、そのチューブと、宝箱を持って、穴に入りました、すると、すぐに穴の中は水でいっぱいになり、ブシューという音とともに海の中に投げ出されました。

やはりチューブは軽くあっという間に海面に達したのです。

「あらよ、そらよ」

元々泳ぎの得意な浦島は必死に岸に向かって泳ぎ始めました、1日中泳いでやっと岸にたどり着きました。

そして、金太郎に連絡するため、のろし1号をあげて金太郎に自分の居所を知らせました。

いくつもののろしが次々と立ち上がり、第3の門の近くにいた金太郎に伝わりました。

「あ、あれは浦島太郎ののろし、それも緊急事態を知らせるのろし1号ではないか。」

金太郎は、そののろしを見た途端、最初ののろしの上がった、海辺の近くに馬を向かわせました。

金太郎が必死に浦島に馬を向かわせていた頃、浦島太郎はやってはいけないことを

やろうとしていました、それは、持ってきた宝箱を、開けようとしていたのでした、金太郎の率いる軍団では、重要なアイテムは金太郎の許可なく作動させてはいけないことになっていました。

「このキラキラ光る宝箱は一体何だろう、中身が見てみたい、でもみたら叱られる、でもみてみたい、でも叱られる」

浦島は何度も頭の中でこの言葉を繰り返していました、でもいつの間にか、自分の手が勝手にその宝箱の蓋を開けていました。

するとそこから白い煙が急に飛び出してきて浦島と、周りの家々を包みました、

「やばい」

浦島がそう思って宝箱の蓋を閉めたときはもう遅かったのです。

浦島の体から力がすっかり抜け、たっていられなくなり海岸に座り込んでしまいました、やる気もすっかり失せ、何もする気がなく立ってしまったのです。

浦島は、急に眠くなって、その場に眠り込んでしまいました。

それから何時後、金太郎が浦島のいるところにようやく到着しました、

浦島のいるところの海岸に向かう途中、一つの村を通過しようとしたとき、村人が次々道に倒れているのでわありませんか、

「死んでる?」

金太郎は恐怖を覚えました。

その倒れている人たちを部下に任せて、浦島のいる海岸に向かいました、

するとどうでしょう、海岸には魚が波打ち際にびっしり横たわっており、魚だけでなく、かにも、イカもタコも、大きな魚も小さな魚もすべて、波に任せて海岸に打ち上げられているのでした、

「何じゃこりゃ、どうなっているんじゃ」

金太郎はまたまた新たな恐怖を覚え浦島を探しました、

少したって、ようやく浦島を海岸線より少し離れたところで見つけました。

浦島も、砂の上に横たわっていました。

金太郎は浦島を抱き寄せました。

「ん、浦島?」

浦島はすっかり老人になっており、髪も髭も真っ白で、体の筋肉も全くなくなっており、体重も軽くなっていました。

「浦島、浦島、しっかりしろ」

浦島は眠い目をこすりながらようやく目を覚ましたのでした。

「ここはどこ、わたしはだれ」

訳のわからない言葉をいいながら金太郎をしょぼしょぼした目で見つめました。

それから数日後、注目の第3の門では、桃太郎が犬と猿とキジに一斉攻撃を命じるところでした。

「突撃―」

桃太郎の叫び声とともに何百匹の犬、猿、キジが攻撃を開始しました。

門を守る鬼も一斉に、スクラムを組み、門を死守しようとしています。

まずいつものように、キジが燃える小動物を空から落としました、小動物は燃えながら鬼に向かってきます、その途端門の内側から、水が鬼に向かって浴びせられました、

燃えながら落ちてくる小動物も水を浴びせられその火は消えてしまい、鬼に当たりました、鬼にとっては、蚊に刺されたぐらいで、びくともしません。

次に、猿による投石が始まった、その石は桃太郎の呪文とともに、いつものように何倍もの大きさになり鬼めがけて飛んできました、そのとき、これも、金太郎軍団が発声した、呪文で、元の小さな石に戻ってしましました。

「くそ~」

桃太郎は、奇襲アイテムをすべて阻止され、焦りました。

しかし、桃太郎軍団には何万匹という、犬と猿とキジがいます。

それと、桃太郎の腰には、あの宝剣が携えられているのでした。

「一斉攻撃」

桃太郎は力の限り精一杯檄を飛ばしました。

その言葉と同時に、一鬼に100匹以上の犬が飛びかかりました、鬼はその場を動けなくはなりましたが、その分厚い皮膚は、犬ごときのかみつきでどうなる物ではありません、そうこうしているうちに、今度は猿が鬼の顔めがけて飛びかかりました、

目を狙っているようです、鬼の何鬼かは目をやられ、のたうち回っている者もいます、

それを見て今度は、空からキジが鬼の目を狙ってきます、これも何鬼かはのたうち回っています、

「めをまもれ~」

金太郎軍団の指揮官から指示が飛びます。

一斉に鬼たちは片手で目を守り始めました、少し見にくいのですが、十分戦えるようです、犬、猿、キジの攻撃は一向に止まりません、鬼の足下には、次々と倒れた犬、猿、きじたちが山のように積み上げられています。

攻撃は続いていますが、鬼たちは、ほとんど無傷で、犬たちと戦っています。

戦いが始まってから、30分ぐらいたったとき、今度は、桃太郎が腰の剣を抜いて、鬼に突進していきました。

桃太郎は倒れている犬の山をを乗り越えて、鬼に斬りかかりました、すると

その分厚い肉がさけ、大量の緑の血が噴水のように飛び出しました、

すると、その切られた鬼は声を上げる間もなく、消え去ってしまいました。

それを見ていた金太郎軍団の指揮官は

「金太郎さんの心配事が当たってしまった、やはり桃太郎は、あの宝剣を盗んでいたんだ」

「金太郎さんによるとあの宝剣は、人には普通の刀だが、鬼に使うと、少し切られただけでも鬼が消滅してしまう威力があるらしい、これはやばい。」

この鬼の最大の弱点となる宝剣は初代桃太郎が鬼ヶ島から持ってきた物で、それを将軍に献上した物でした。

鬼は次々と、その宝剣で消え去っていきます、犬たちの攻撃で動きのとれない鬼たちにつぎつぎ桃太郎は宝剣を突き刺していきます。

金太郎軍団は打つ手がありません、これでは鬼たちはあと数十分で全滅してしまいます。

「金太郎さんどこ行ったんだ、もうすぐ門が破られてしまう」

金太郎軍団の指揮官は、いまにも、自分で桃太郎に向かっていきそうな状況になりました。

そのとき、金太郎と一緒に浦島の所にいた仲間が、大きなチューブを持ってきました、

そのキューブを門の前に投げかけました、そして金太郎軍団はその場を離れ風上に向かいました。

このチューブは亀が兎との競争で勝った、丘の途中と、池にあった物でした。

するとそれからすぐ、そのチューブから白い煙がもくもくと出てきました、そして、犬たちを包みました、空を飛んでいるキジもその煙の中に包まれてしまったのです。

それからもどんどん煙がでてきて、ついに門の前は地面も空も何も見えなくなったのです。

時折鬼の「グガ~」と叫び声が聞こえてくるだけです。

「どうなっているんだ、もう鬼たちは全滅しているのでは」

金太郎軍団の指揮官はイライラして、その煙の中に突進しようとしました。

「もう少し待ってください、金太郎さんが言うには絶対にあの煙の中に入っていけない、煙が消えてしまうまで、待てとの命令でした」

チューブを持ってきた、金太郎の使者は落ち着いた声で言いました。

その頃金太郎は、浦島と一緒に海岸にまだいました、そして浦島が持ってきたチューブに宝箱を入れて、その様子を見守っているだけでした、浦島はその隣ですやすやと眠っています。

金太郎の心配は、宝箱からでている煙がいつ止まるかのでした、いや、

そのチューブがいつまで、煙を吐いてくれるかでした。

煙が出始めてから一時間ぐらいたちました。

「煙が少し少なくなってきているみたいだ」

兵士たちは口をそろえて騒ぎ始めました。

それから何分かたち、煙はすっかり、消え、争いの現場が皆にもわかるようなりました。

生き残った鬼たちは大きな声で勝ち誇っています。

「グオー、ガオー」

鬼の声はどんどん大きくなりました。

その声の下に見えたのは、毛の抜けた犬、そして猿、飛べなくなったキジ、みんな息も絶え絶え、多くの山のようになって、重なって倒れています。

そしてその先に見えたのは唖然とした桃太郎、そして

「なんじゃこりゃー」

と大声で叫んだと思ったら、その場所に倒れてしまいました。

その頃おじいさんの家にいて、付きからの連絡をしていたかぐや姫は、すぐ大切な物をかき集め、おじいさん、おばあさんに内緒で、裏の竹藪に隠れました。

そしてその夜、月から放たれた強い光の光線で天に昇り消え去ったのです。

カグヤが消え去ったのと同時に桃太郎も月からの光線により消え去ったのでした。

危うく桃太郎たちに征服されようとした日本、いや地球、金太郎たちの知恵でようやく事なきを得、明日からはまた普通の大和国に戻れそうです。


このお話、月の異星人にて、地球が狙われました、異星人たちは、自分たちと違う遺伝子を求めて地球を征服したかったのです、大和国はちょうど月の裏から磁場の関係でカグヤと、桃太郎を送りやすかったのです。

カグヤと桃太郎は、人造人間、物質転送機で送っても哺乳類のように原子が分解しません。

乙姫様は、哺乳類に近い異星人ですから物質転送機では地球に送れませんでした、ですから、大型の宇宙船で大和国の近くの海にやってきて、カグヤと桃太郎に指令していました。

金太郎たちは、浦島が持ってきた物質転送機で桃太郎が転送された物質転送機を、亀が転送したのを聞いて、それを探し出し、鬼の守る第3の門に持ってきたのです。

金太郎は、浦島が持ってた宝箱の中身の煙が、人を老いさせる効力があると見抜き、物質転送機でその煙を第3の門に送ったのでした。

案の定、犬も猿もキジもすっかり老いてしまい、戦闘能力が落ち込んでしまったのです、鬼は元々年をとらないので、この煙の効果は現れませんでした。

月の異星人たちは、次の攻撃に移ることができませんでした、月には大きなエネルギーとなる物が少なく、太陽光を集めてようやく乙姫を地球に送り、カグヤと桃太郎を転送することでやっとな、エネルギーしかなかったのです。

今回はなんとか月よりの侵略者を追い返しましたが、いつの日かまたその侵略の魔のでを伸ばしてくる日がありません。

めでたしめでたし。

















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