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たちが悪い小学生

思えば小学生時代から、たちが悪い小学生だった。

小4でクラス女子に裁判に掛けられた。

が、事前にクラス女子が新校舎の下に残されてる土砂を掘って遊んでたの知ってた。

掘った穴を何かに使いたくて夏希を裁判に掛けたらしい。

ちょうど休み時間が終わるタイミング、次の授業はキライな算数。

夏希の刑は穴に落ちる事。ちょうど立つと頭の高さの穴。

大人に言い訳できる深さだ。

夏希は穴で授業をサボろうと計画。

もし、見つかったらクラス女子のせいにすれば良い♪

まんまと授業をサボるのに成功した。

そろそろチャイムがなる!

うれしくてつい鼻歌を歌ってしまった。

その鼻歌のせいで見回りしてた先生に見つかる。

教室にしょっ引かれたが、教室では当然泣き真似した。

そして裁判に掛けられて悲しくて出るのも大変だしジッとしてたと。

教室に入った瞬間落とした子達が真っ青な顔してて

夏希が説明した瞬間号泣してた。

多分、授業中ずっと怯えていたのだろう。

先生もクラスメートも夏希に同情してた。

親に叱られて全員が謝り謝罪文を教室で読み上げてた。

が、見つけた先生だけは怪しいと思ったのか夏希をにらんでた。


「学年主任に相談したから。

ちょっと古舘さんはやり過ぎだって。」翌朝、落書きした子のリスト貰いに行くと担任教師、吹石美香ふきいしみか)に文句を言われた。

「でもダメだったでしょ?

リスト下さい。」手を出す。

忌々しそうに渡された。字のクセでだいたい思ってた人達だ。

日高明奈は入っていない。

それだけで何か救われた気持ちだ。

昨日は、背中を押したのは日高明奈かもしれないと落ち込んだ。

「あなた、ちょっと良い気になり過ぎじゃない?

教師を何だと思ってるの?」ハイミスの吹石はピリピリしてる。

ここは職員室だ。

辺りを見ながら大きな声で言う。

「先生がイジメを見過ごしたとなれば、大事になります。

他の先生にも迷惑掛かります。

何とか教室内で収めたかったんです。申し訳ありません。」深々と頭を下げた。


吹石美香が周りの目を気にしてアワアワしてるのを尻目に職員室を出た。

昨日危ない目にあったのは自業自得かもしれない。

過去の自分を思い返してもたちの悪いガキだった。

家に帰ってから散々耕三と楊世に叱られた。

おかげで登校からハーネスの刑だった。

いや、本当に学校を舐めすぎかもしれない。

これでも反省しているのだ。

登校すると机はピカピカになってた。

先生に貰った紙は写メって黒板に貼り出す。

『誰もネットでチクったらダメだよ〜』と書いといた。

またそこら中で阿鼻叫喚してる。


日高明奈の方を見る。夏希を見てる。

このままにするより、腹割って話しといた方がいいかも…

「ちょっと良い?」明奈を呼び出した。

学校の廊下は回廊形式でちょっとした談話コーナーがある。

そこで日高明奈を壁に立たせて壁ドンする。

「昨日さ、地下鉄の入り口の横断歩道で私を押した?」日高明奈が目を見開いて首を振る。

「私、勝どき方面だし!それにあの裏垢、私じゃ無いし!本当に信じて!」美人はこういう時に有利だ。

嘘か本当か分からないが、綺麗な顔と不釣り合いに大きな胸がプルンと眼前で揺れただけで、

夏希はもう信じてしまった。

だが、心を鬼にして問いただす。

「皆が落書きしてたの傍観したよね?

いつものアナタなら絶対見過ごさないでしょ?」夏希が見つめる。

「…ごめんなさい。ちょっといい気味とは思った。

だって、楊世君を独り占めしてるんだもん。

私は最初に手紙渡したけどダメだったし…」なんとラブレター書いてたのか?アナタも!

夏希は楊世の気がしれない。

こんなプルプルおっぱいを無下にしたのか?アイツは?

「ごめん。それは悪かったね。じゃ、これで許してあげるよ。」女に生まれた特権で小柄な夏希の眼前のプルプルに顔をうずめてフルフルする。

「えっ?えっ?どうしたの?」と言いながら明奈は耐えてくれる。

良い匂いがする。

ちょっとスースーしながら満喫させて貰った。



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