表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/3

初対面

ガンデスさんとフレンドになってから一週間が経った。

早い物だとは思っているけど、楽しい事ってやっぱり時間を忘れるんだなと私は思った。


今日もディザオンのゲーム内で弱小の敵キャラをガンデスさんと倒しまくる。


装備している鎧で顔は見えないけどガンデスさんも楽しそうにゲームを満喫していると確信した。


ーーーーー


「ガンデスさん、知ってますか?」


「何がですか?」


「今度、現実世界(リアル)でディザオンの野外イベントがあるんです!」


「え?本当ですか?」


「はい、よろしければガンデスさんも一緒に行きませんか?」


「え?僕が?」


ゲーム内で知り合った人物にイベントのお誘いはまずかったかな?

でも、結構仲良くなったかと思うし、これくらいそろそろいいかと思ったけど…?


やっぱりこういうネット内で知り合った人と現実で会う的なのってまずいかもね…


「あの、嫌なら…」


「僕も行ってみたいです!」


「え…?」


まさかの反応に驚いた。

こんな見た目でも楽しそうって気持ちが湧いているように見えた。


「なら一緒にどうですか?」


「え?一緒に?」


思い切って私からガンデスさんに「一緒にーー」って誘ってしまったわ…。


それで、ガンデスさんの反応は…?


「は、はい!よろしくお願いします!」


まさかの"OK(オッケー)"だったああああ!!

駅の近くの喫茶店とかなら瑠衣と行った事あったけど…。


OKしたとはいえ、今から緊張して来た!


「あ、あの…ジェリーさん」


「はい?」


ガンデスさんがちょっと落ち着きのない感じに話しだしてきた。


「僕はそういったイベントあまり行った事無いので、色々と教えてくれますか?出きれば、直接会って話を聞きたいのですが・・・」


「え!?直接!?って事は"現実(リアル)"でって事ですか!?」


「は、はい…嫌ですか?」


ちょっと驚いたけど、早めに会いたいって事かな?


とりあえず…良いかな?


「分かりました!では、打ち合わせとして会いましょう!」


「ありがとうございます!」


「でも、場所分かりますか?私ーー」


個人情報が漏れないようにある程度の情報だけを伝えてみた。

するとガンデスさんから驚きの返事が…


「え?そこ、僕の近所にあります!」


「え!?もしかして、私達意外と近くに住んでるって事!?」


「ぼ、僕も驚きました。」


どうやら私とガンデスさんは住んでいる場所が案外近いらしい…。


さすがに驚いてしまった。

これって、何かの"()()"なのかな…。


いやいや!!

たまたまだよね!?


結局の所、驚きはあったものの、とある喫茶店で落ち合う事にした。



ーーーーー



ーー土曜日、現実世界にて…。


いよいよ今日は、ガンデスさんと現実(リアル)で対面する日。


今日までガンデスさんがどんな人なのか気になって眠れなかった…。


怪しい人でない事を祈る私であった。


「ーーあの…」


「はい?」


「も、もしかして、『ジェリー』さん…ですか?」


「え?」


後ろから私をディザオン内でのアカウント名で話し掛ける声が聞こえた。


振り向くと…。

そこには、可愛らしい男の子がいた…。


(もしかして、この人が…ガンデスさん!?)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ