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ゲーム開始?

あはは、受験の合間にしこしこ投稿。

イレギュラーの方は更新できないかな……。

あ、こんなことしてないで勉強しろよって?激 し く 正 論 ! !

うふふ、英語意味わからーん♪

「どう考えても無理だろ!?この学校は狭いし、どうしたって逃げ切れるわけがない!」


「僕たちを……どっちみち逃がさない気だ。南先輩、死ぬときは僕と一緒ですから……」


「い、いやですぅ……私はま、まだ死にたくないんですぅ……」



 混乱、混乱、混乱。能登にスグル、南は取り乱してしまっている。まあ、スグルは結構余裕ありそうだが。ここから逃げ出そうとすれば、銃でもなんでも使って殺されるんだろう。それぐらい、簡単に予想がつく。俺とナコ、ソウの3人は、まだ冷静な方だ。これからどうすればいいか、どうやって生き残るか……それを考える余裕がある。この状況で生き残る方法を考えている俺たちって、前向きって言うか、ポジティブって言うか……。



「一応、僕なりに、考えた」


「ん?なんだソウ」


「地下の倉庫の前……開かない扉が、ある」


「でも、開かないんでしょ?」


「ここに……偶然……金ノコと……針金と……鞭がある」


「待て!今明らかにおかしいものが存在していたぞ!!」


「先輩シッ!それでソウちゃん、それを使って鍵を開けるんだね?」


「鍵の……種類によっては……開けられる、と思う。でも、最終手段」


「何でだ?」


「開けられなかったら……隠れられない」



 倉庫は……ダメか。調べられたら終わりだ。武装が何かは分からないが、ナイフとか銃とかだろ。格闘なんて能登くらいしか出来ないだろうし、所詮はただの学生である俺たちに生き残る可能性は残されていないに等しい。だいたい、敵は何人だ?目的は?次から次へと疑問が浮かんでくる。その疑問を解消することは……出来なかった。



「ねぇねぇ先輩。ちょっと外覗いてみようか?」


「奇遇だな、ナコ。俺もそろそろアクションを起こしたかったところだ」


「で、でもでも会長、外にはテロリストさんたちが居るかも知れません……」


「どっちみちここに居れば殺されるんだ。あがくのも必要だろう」


「お前……いやに冷静だな。何か策でもあるのか?」


「ん?ない」


「は……はあぁ。なんか一気に疲れた」



 む、俺だってただの学生だ。こんな状況で物語の主人公みたいに、かっこよく立ち回ることなんて出来ないし、奇策を弄することも出来ない。今出来ること……それはなるべく冷静さを保って、なんとかして意地汚く生きることだけだ。と、ノブを掴んで一歩踏み出そうとした瞬間、外から銃声が聞こえてきた。パーンッ!というどこか安っぽい音だったが、その直後に聞こえたブシュッという音が、妙に耳につく。南は今ので完全に希望を失ったような顔をし、能登は吐くのを必死で堪えていた。おいおい、生徒会室で吐くなよー?なんて思いながら、ふと自分の手を見ると、小刻みに震えていることに気付く。



「い、今は出ない方がいいですね……」


「ここに居ても結局死ぬがな」


「ちょっ……ヒカリ!お前諦めるのか!?」



 ……?おい能登。俺がいつ諦めるなんて言ったよ?俺は某ステルスゲームを思い出し、非常事態にも関わらず気分を昂揚させていた。手の震えは恐らくそのため。武者震いかも知れない。


 周りを見回しても俺のようにニヤついているやつは居ない。みんな一様に顔を真っ青にさせている。やば、テンション上がってきた……って、おい!なんだこのキモチは!?この意味分からん状況で、俺は壊れちまったのか?……とにかく、今はみんなに悟られないよう、自分の感情に鍵をかけた。顔は無表情に、冷静に振舞うフリをしよう。



「……っ!おい、こっちに足音が近付いてくるぞ!」



 ちょうどよくきっかけがやってきた。ここで気分を切り替えるとするか。すー、はー、深呼吸。よし、落ち着いた。



「副会長。お前の出番だぞ」


「……へ?」


「上手くいけば死なないどころか武器まで奪える。大丈夫、俺が言う通りにやれば必ず成功する……」



 俺の言葉を聞いている能登の顔が、信じられないという表情をする。俺の言わんとしていることに気付いたのか?


 俺は、入ってきたテロリストを能登に倒してもらおうと思っている。現状、それしかないからだ。腕っ節の強い能登ならではの作戦。成功するかはぶっちゃけ分からない。だがまあ、現状を打破する唯一の手段だからな。


 俺は役員たちにいくつか指示をした後、能登の後ろに控える。女子勢はみんな隠れてもらい、完全に表立っているのは俺と能登、スグルのみだ。


 ……こんこん。ノックの音。その音に、俺以外の生徒会役員たちが身を固くする。


 ……キリキリ。次になるのはドアノブが回される音。ついに、俺たちの前にも敵が……!?




「よーっす、お前らまだってぬおっ!?これは「めえぇぇん!!」ぴぎゃああぁぁ!?」


「も、洩れる……!!」


「よっしゃスグル!武器を奪え!!」


「はいっ……アレ、武器がない……?って、香山先生!?」




 すぐさま部屋のドアを閉め、鍵をした俺には背後の状況が分からなかった。が、なんだか様子がおかしい。


 俺の作戦は至ってシンプル。ドアは引き戸なので(つまりこちら側からはドアを押すことになる)、足元にソウの鞭を仕掛ける。相手が引っかかって体制を崩した隙に、能登が箒で仕留めるというものだ。……我ながら、お粗末過ぎて作戦なんて言えないような作戦だな。


 振り向いて見ると目に入ってきた光景は……冷や汗かいている能登、あっちゃーと額に手を当てるスグル、股間を押さえて悶絶しているソウ(!?)。


 そして……白目を剥いて気を失っている、生徒会顧問の香山繭かやままゆ先生。


 香山先生はビシッとビジネススーツを着こなし、ショートの髪と輝く白い歯がチャームポイントの美人女教師……という評判なのだが、こんな姿見せてしまえば失望されること間違いなしだ。


 なので、俺たちは無言で、気絶した香山先生をソウの鞭で縛り、掃除用具入れに押し込んだ。




「さて、これからどうするか……」


「「全力で無かったことにしちゃった!?」」




 ナコと南が突っ込む。いや、気にすることはない。さっきのことは悲しい事故だったんだ。香山先生には、安らかにお眠りいただこう。




「も、もう……我慢の……げん、か……い…………」


「おお、ソウの顔が紫色に!」


「あわ、あわわわわ!!」




 南、あわあわ言ってるだけじゃ解決しないぞ。


 だが、ソウが限界なのも事実。ここで洩らされれば、正直堪ったもんじゃない。そうなるぐらいなら、俺はたぶんソウを放り出すだろう。……いや、冗談デスヨ……?

前書きでは精神崩壊失礼。

とりあえず、次の更新も未定です。

こんな小説見てくださる人居ないけど!もし何かの、転生トラック並みの運命の手違いで!読んでくださる方がいらっしゃったら!!この上ない感謝を!!!!!

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