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他人を操れるスマホ?

25歳の青年、阿川は会社を辞めた。

人間関係・長時間労働などいろいろと限界が来たからだ。

阿川は良くも悪くも社畜として洗脳されきってはいなかった為、あっさりと自分の意志で辞めた。

会社の方も「お前なんかの代わりは幾らでもいる。嫌なら出ていけば~」の精神で引き留める事も無く、退社となった。


自由の無職になったが、残りの貯金を崩して呆然と生きる日々を送っていた。

「あーあ。金は欲しいけど、働きたくねぇ~。ベーシックインカム、やってくれねぇかなぁ」

 と、スーパーでの食料購入五後の帰路にて自転車を漕ぎながら阿川はぼやく。

「雇用者の立場が弱いからって、企業共はつけ上がりやがって! 低賃金長時間労働、意味不明で無意味なルールで縛りやがる」

 阿川はため息を吐き捨てて、苦笑を零す。

「でも、無理だよなぁ。増税や少子化を加速させる事にしか能がない政府には。あーあ、俺が政治家だったらなぁ~。ベーシックインカムで国民たちを楽にしてやれるのに……」

 そうぼやいていた矢先、注意が散漫と成る。

 結果、トラックに轢かれてしまった。


 阿川は死んだのか……?

 いいや、謎のプリズム空間の中に阿川は居た。

 阿川が起き上がると、「異世界に行きたい?」と、問う謎の声が。

 しかし、この謎空間には阿川以外には誰もいない。

「異世界? 話しかけて来ているのは誰だ?」

 山彦のように「神様みたいなものだと思ってくれ」と返答される。


「悪いが異世界なんかには行きたくないね。どうせ、現代より文明が低いのだろう? チートやらハーレムやらになったって、ウォシュレットの無いトイレやパソコンもスマホも無い世界なんて真っ平ごめんだ」


「ではどうする?」


「現代社会で使えるとんでもない力は貰えないか?」


「どんな力が欲しい?」


「悪の権力者を操って、自由と平和を手に入れる力だ」


「ほぅ」


「権力者は悪だ。どいつもこいつも腐っている。他人を蹴落としまくって生きて来たから、他人を利用して潰す事しか能がない悪魔だ。そいつらを操ってのんびり生きていける安穏とした世界を作りたい」


「ふむ…」


「駄目か? これは確かに俺の欲望だ。だが、同時に悪の権力者に苦しめられている民を救う事にもつながるんだ。世の為、人の為でもある。だから、俺に力を貸してくれ」


「では、リスクとして何を捧げる?」


「死ねない体。不老不死という呪いを俺にかけてくれ。俺が未来永劫に腐った権力者を修正してやる」


「物は言いようだなぁ。まぁいい。そこまで言うなら、この腐敗した現世を変えるがよい。力はやる。後はお前次第だ」


謎の光が阿川のスマホに直撃する。


「現代人共がよく使うその道具に悪の権力者を操る力を与えた。詳しい説明は操作していくと分かるハズだぞ」


「おう! サンキューな!」


「では、現世に戻るがいい……」


 目が覚めた時は何故か自宅の中だった。

 阿川はふと、自分のスマホを見やる。中には見慣れぬアプリがあり、それをタップ。

 黙々と操作していく。


「試しにやってみるか……」


 阿川は操る内容を入力した。

 消費税の撤廃とベーシックインカム毎月30万円を未来永劫導入せよと。


 スマホを置いて、阿川はベッドにごろんと寝た。

「本当にこーんなアホな事実現できるか、とりあえず様子見してみるか」

 

 阿川の打ち込んだ内容通り、政府は操られたのか?

 真相は如何に……?





 次回へ続くぅ?













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