表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
サモナーズロード ~召喚士の王~  作者: 糸音
GAME3 守護の竜騎士と無限の機械兵
38/95

VS【次元跳躍(ディメンジョンリープ)】2 (紬視点)

「……! 機械兵を、ドーム内に閉じ込められました……!」

「なんですって⁈」


 ラクナの報告に、紬が焦った様子で振り返る。


 なんで⁈ どうやって⁈

 と考えを巡らせたところ、那由多が持っていた一枚のカードの存在に気が付いた。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


変質(チェンジ)迷宮(ラビリンス)】×1……カウント10。発動位置を出口に、指定の建物を入り組んだ迷路にする。Rarity…LR(レジェンドレア)


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


次元跳躍(ディメンジョンリープ)】で、真上に逃げて、機械兵が絶対にたどり着けない、ドーム天井を出口に【迷宮】のカードの発動。

 確かにこれなら機械兵を封じることはできるが――


(こんなの初見で対応しろって言われても無理でしょ⁉)


 そもそも【次元跳躍(ディメンジョンリープ)】自体が紬たちにとってイレギュラーな存在だ。それと他のカードの組み合わせなんて読めるわけもない。

 真上への脱出自体は警戒していたが、降りてきたところを挟み撃ちにすればいいだけだと考えていた。それをこんな形で上回られるとは。


次元跳躍(ディメンジョンリープ)】というスキルへの適応は、確実に向こうの方が上。


 その事実を受け入れた紬は、自分を落ち着かせるように大きく息を吐き、那由多たちがいるであろう方向へ向かい直る。


 大丈夫。向こうが機械兵を封じても、それは挟み撃ちの可能性を潰しただけ。

 このままこっちへ向かってくるなら、真正面から打ち破るのみ。


 紬とラクナは、自分たちの前方に立つ、巨大な機械兵――機械巨神兵(マキナゴーレム)の背中を見つめる。


 ラクナのスキル――【機械兵結合(パッチワーク)】で作った、巨大な機械兵。生成中は、通常の機械兵を生成できなくなる代わりに、その強大なパワーと防御力は、通常の機械兵とは比べ物にならない。


 聖也たちの用意できる最大攻撃力。それは【(ソード)巨人殺しの(ジャイアント)大剣(スレイヤー)】……の攻撃力を吸収したアーサーの必殺技【萬流転槍(ばんりゅうてんそう)】。


 防がなければいけない攻撃は、【(ソード)巨人殺しの(ジャイアント)大剣(スレイヤー)】と【萬流転槍(ばんりゅうてんそう)】の2発。


 機械巨神兵の100mほど先に待機させてあるロイドには、聖也たちが現れ次第、接近戦を仕掛けて【()()()()】を切らせるように指示してある。

 ロイドは【次元跳躍(ディメンジョンリープ)】を使用した聖也たちを挟み撃ちにするつもりだろうが、実際は【(ソード)巨人殺しの(ジャイアント)大剣(スレイヤー)】を切らせるための当て馬だ。

 ロイドに剣を切らせ、機械巨神兵に【萬流転槍(ばんりゅうてんそう)】を切らす。全ての手札を使い切ったところを、【無限機械兵(ムゲンマキナ)】で圧殺して終わり。


 さあ、来なさい。全てを読み切ったうえで勝ってあげる。


 前方に、紬たちへと向かってくる聖也たちが現れた。


 勝つのは【次元跳躍(ディメンジョンリープ)】か、【無限機械兵(ムゲンマキナ)】か。


 最後の戦いの幕が、切って落とされた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ