ザ インフィコア クロニクルズ
「……ここは?」
しがない高校生こと――鈴木だ。名前は……忘れた。
「まぁ特に不都合もないし大丈夫だろ。」
そうしてあたりを見回してみるがここは一体どこなんだ?まったくここの風景に見覚えがない。
確か昨夜は家に帰って部屋で寝たはずだが……とりあえず歩いてみるか。
――――――――――――「数十分後」――――――――――――
しばらく歩いていると、やがて街が見えてきた。そこに向かうと自分は驚愕した。
「あれはまるで噂の近未来都市じゃないか……」
そう、そこに見えたのは透明でとても大きい壁があった。おそらくは街を守る城壁なのであろう。にしても壁が透明だから中の町の様子がよく見える。そこから見えたのは空にかかっている透明道路、地面近くには透明なオブジェクト?的なものが多々ある。『一体どうしてこんなに透明が好きなんだよこの住民らは……』そんなことも思いながらもその街に向かっているとやがて城門にたどり着いた。
「ようこそいらっしゃいました。なんの御用でしょうか?」
そう受付のお姉さんに聞かれ、あ、一応日本語なんだと思いながらも自分は答える。
「実は自分ここがどこだかよくわかっていなくて、、ここは一体どこなんですか?」
「ここはこの世界一の未来都市、エクリオン。ここではすべての情報が統治されていて、世界的に権力を持った情報統一国家です。」
「ここに入りたいのならばこのカードに記入してください。」
そうして渡された白いカードには、様々な項目が書かれていた。
しかし、言語はまったくもってわからなかった。何を書いているのか全くわからない。これはなんだ?記号か?
「お客様、一体どうされましたか?」
とお姉さんは聞いてくる。しかし自分の頭の中はとある一つのことでいっぱいだった。それは
「ここは日本、まして地球なんかではなく、また別の、、、いわゆる異世界?ってやつでは」と。