創刊号 風が吹けば桶屋が儲かる 二百八十円
ペンネームをかえてもあんまり意味の無い、さくそう★ぶらっくです。
いつも書いてるのよりブラックなので変更しております。
風が吹けば桶屋が儲かる。
「か」で始まる諺としてはそこそこ有名ですね。
風が吹けば目に埃が入るから洗うのに桶を買うのかな? と思いきゃ、もっと複雑でした。
風で目に埃が入って失明、失明してしまった人が三味線奏者に、三味線製造の為に猫の皮を大量調達、捕食者減少によりネズミ増加、かじられて桶の新規購入が増える。
う~ん。回りくどい。
誰かの空想かなと思っていたのですが、最近似たような現象を目撃しました。
この諺、実は実話なのかな?
目撃したのは。
亀の鼻からストローを抜いたら、無料レジ袋が法律で禁止。
法律で禁止!
亀の鼻からストロー、海洋にプラスチック製品が投棄されている、?マイクロプラスチックが小魚から、?汚染を防ごう、?ゴミはレジ袋に入っている、?レジ袋を削減、?有料化を義務づけよう。
なんじゃそりゃ? なんでそうなった?
そもそもなんで亀の鼻にストローが入るの? 吐き戻した?
けっこうな長さだけど。
そして、入った亀さん一匹だけ?
亀さん、何万頭って単位でいると思うけど。
鼻から先が出て無いだけで刺さってる亀さんは多いのかな?
マイクロプラスチック、どこから出てきた?
そして、マイクロプラスチックの害って何?
汚染物質の吸着?
良いことじゃない。マイクロプラスチックを回収すれば、海から汚染物質を除去できるんでしょ? 問題は汚染物質の方。
マイクロっていっても定義五ミリ以下で本当にマイクロってわけでもないのも多いし。
実際に一ミリ以下でもナノメートルで穴を開ける技術はあるから回収は可能。
プランクトンで目詰まりして、えらい手間かかりそうだけど。本当にマイクロプラスチックが危険ならやらなきゃ。
まあ、海岸のプラスチック拾いに予算つける方が現実的ですね。
マイクロプラスチックからどのくらい、環境ホルモンや有害物質は検出されたの?
そして、それは摂取していた小魚の本体でも検出されているの?
結局、小魚は食べても良いのかダメのかはっきりせい!
そして、レジ袋どこから出てきた?
まあ、このお話では自分で言ってるだけなのですが。
でもね、レジ袋削減も変な話です。
もらったレジ袋、あなたどうされてます?
普通ゴミ袋にしますよね。
ゴミ袋で消費しきれなかった分は、もったいないけどそのままゴミへ。
自治体の定めた方法できちんと処理したら海には行かないし、(アレ? 埋め立てはどうかな?)環境汚染のしようも無いのですが。
そもそも、レジ袋を削減して何に入れてゴミ捨てるの?
バラバラで捨てられるようになるの?
別で買ったゴミ袋でしょ?
そのゴミ袋はなんでできてるの?
材料、レジ袋と一緒でしょ?
結局、今と変わらない。出費が増えるだけ。
それと、レジ袋削減のもうひとつのお題目、石油の消費量削減なんかも無い。
節約なんかにゃ、ならんのよ。
石油からできるものは割合で決まってるし。
石油を蒸留して重油、軽油、ガソリンなどに分けていくので、レジ袋の材料だけ作らない、とはできない。
日本は原油を輸入して成分を分離させているのだから、どうしてもレジ袋の材料は一定量できる。
だから禁止にしても、無料レジ袋に使えなくなった原料を他の用途に使うだけ。
原油からできる全ての製品を、同じ割合で節約しないかぎり、輸入量は減らせない。
無料レジ袋だけ禁止しても、あんまり意味は無い。
いや、もちろん、意味はありますが。
レジ袋より単価の高いゴミ袋が売れるのでメーカーは儲かる。
環境に優しいという謳い文句で割高な商品に切り換えできる。
万引きが増えるので警察の罰金収入が増える。(レジ袋をお店が配る目的のひとつは万引き対策だそうです。エコバック使用時は必ずレシートをもらいましょう)
レジ袋を只で配っている良心的なお店にも合法で文句が言える。
ーーーここまでがお話の枕ですーーー
ここから都市伝説や陰謀論を作ってみよう、と言うのが主旨です。
〈都市伝説いち〉
「動画見た?」
「いや、血ぃ苦手で」
「亀、かわいそうだよな」
「アレの噂聞いた事あるか?」
「やらせっぽいって話か?」
「いや、友達が別の友達に聞いた話なんだけど・・・」
その友達ってヤツがものぐさでさ、楽なバイトを探していたんだってよ。
で、スマホで見つけたワケ。
夕方、二時間、単純作業、時給千円。
割の良いバイトって事で募集した会社に行ったら、履歴書も面接も無しでいきなり
白衣と、マスクと、ああ何て言うのかな? 髪につける帽子みたいなアレ?
渡されて担当っていう場所につれてかれたらしいんだよ。
それで、何するかっていうと、出てくるストローをまとめて、百本になったら輪ゴムで縛ってコンベヤに乗せる。
それだけ。
百本っていっても数え損なうこともあるよな。
そんな時は多い分には良いから、覚えてる所から数えてって、担当の人も優しいおじさんだった。
でも、唯一の禁止行為が「ストローが出てこなくなっても、絶対に製造機は覗くな」だったんだって。
製造機ってしらない人が触ると危ないからって言われて、ソイツも、そんなもんか、って納得してバイトを開始。
一日、二千円手渡しされて帰る日が続いたのよ。
そんなある日、ストローが出てこなくなって、教えられた通りにおじさんを呼んだワケ。
で、機械の修理が終わるまで休憩室に行かされて、戻ってストローを数え始めたら、なんか、生臭い。
夏に行った海みたいな臭いがする。
どこからだろう?
よせばいいのに、ソイツ探しちゃったのよ。
ちょうど、タイミングも悪くて・・・
また、ストローも止まって。
製造機の方から臭いがするって近寄ったら、蓋がずれてた。
で、ソイツ見たんだってよ・・・
何をって?
聞きたい? 本当に?
後悔しないか?
絶対だな?
お前が聞きたいって言ったんだからな?
機械の中にセットされた海亀の鼻から出ていたストローみたいなのが、うにょろって動いてたんだってよ!
で、驚いたソイツが後ずさりしたら残念そうな顔のおじさんがいて。
「今日見たことは誰にも言うな」って言われて帰されて。
翌日行ったらもう建物は空き物件。
地面に落ちていたストローをつまんだら・・・。
なんだよ。でかい声あげんなよ。
もう、ストローをくわえられない?
お前が聞きたいって・・・
〈都市伝説に〉
「最近レジ袋もらえなくなったな」
「それで、店内とかベンチで食ったら消費税二パーセント増しとか」
「ふざけてるよな」
「案外、それが目的だったりして」
〈都市伝説さん〉
「最近、レジ袋もらえなくなったな?」
「車もどんどん石油以外で走ってるしな」
「もう、原油がなくなりかけてたりして」
「え~。無くなる無くなるって言われてたけど、無くなった事ないし」
「そうだよな・・・」
〈陰謀論〉
一案。
枕までを踏まえて、プラスチック製品の材料の消費を増やしたい企業の陰謀というのはどうかな?
逆に廃プラスチックの輸出入が禁止されたから、廃ではなくて新品のプラスチック材料を輸出するために、国内需要を減らそうと働きかけている、というアイデアも良いのではないだろうか?
政治献金、ランキング 検索。
・・・ヤバイ・・・。
洒落にならない! 封印!
今の無し!
二案。
レジ袋の件は少し考えれば誰でも疑問に思うお話。
このままいくと総理大臣になれそうな若い国会議員に対する牽制、もしくは支持率爆上げ計画と言うのはどうだろうか?
〈牽制〉
「こんな法律バカけてます!」
「・・・党の方針だよキミ。世界中の人がこの流れに乗っとるんだ。有名な店もプラスチックストロー止めただろう。アレもポーズだよ。私達も環境を考えていますというな。実際に効果がある、無いはどうでも良いのだ。取り組んでる、やっているという姿勢を見せられればそれでいい」
「将来の国や世界の為を思って、最善を尽くすのが政治家の使命では無いのですか?」
「それで、票が入るのかね?」
「票ではなく、未来を考えて行動するべきです」
「それで、議員ではなくなった時に我々に何ができる? まずは議員であること、それからだよ全て、な」
「私、私は・・・」
「今が良ければ良いのだよ。大衆は。ツケは自分以外が払う。そう、それが子や孫でも構わない。構う頃には歳をとって何も出来ない。そんなもんさ」
ポンと肩を叩いて部屋の外に出ていく総裁。
「・・・、・・・」
親の七光りと呼ばれる事が少なくなった。
大臣にも任命され、これからというときに。
濁、濁りが多すぎる。
清濁を併せ呑めは、常日頃言われていたが。
声に出せない思いを呑み込んだ男は天井を見上げて、手のひらに爪を食い込ませた。
「キミは出自、経歴、人気が良すぎる。嫁も美人だし。ここらで少し落ちてくれんと。ワシにも後継者はいるんだ」
総裁は高級絨毯を歩く。
権力者の踏む場所はいつも赤い。
〈支持率爆上げ計画〉
レジ袋の有料化の提案は前大臣の時だし、現大臣が中止する理由を丁寧に説明して止めれば、個人人気、政党支持率は上がるのでは無かろうか?
どこかの知事が使ったよね?
結局、移転先の汚染ってどうなったの?
ちょっとした手直しして、原因放置しても問題無いのなら、騒ぐ必要無かったじゃん。
とりあえず今回はこの辺で。
最近の政治家のやることって諺より回りくどさが足りない。
何でかな?
救急車の有料化は失敗したのにレジ袋は成功しそうだからいいのか。
そもそも、政治家に回りくどさがいらないのか。
それとも普通の人が気づけない、もっと深遠な目的があるのかな?
小説家になろうでも書いてくれてるけど、このお話はフィクションです。
実在する人物、団体、事件とは一切関係ありません。
そして、お話の元アイデアにさせて頂いてる活動を揶揄したり、貶めるつもりも御座いません。
実際に書いて見ると都市伝説とか陰謀論を波風たてずに書くのって難しい。
存在があやふやか、陰謀論の主役にされても怒らない団体ってありがたい。
次回はUFOと宇宙人について。
来週末発売。定価 千円!
嘘です。無料で読めます。