協力者
第三十一話 赤い蝙蝠
サメラとの戦いが終わり、私はリストの元へと急いでいた。
氷の魔法のせいでバッキバキに凍ってしまった木、地面。はっきり言って走りにくい。なんてことしてくれたんだと度々思うが、言う相手はもういない。ヘッジさんに魂を刈り取られたからだ。
そして今の相棒も違う。初めはハレティ、次はヤーマイロ。そして今は……。
「早く行きなさい。リストたちが倒れたらどうするの?」
「あんたは気楽でいいわね!……ったく、どうして私があんたなんかを……」
蝙蝠になってもプライドが高いリメルアを肩に乗せている。
「今は緊急事態なの。ハレティの体の一部から作った白百合が枯れたのよ!それはハレティの危機……いえ、死を意味するわ」
「え?体の一部から作ったの?!」
「そうよ。その情報がどっかから漏れて、ハレティたちの話の大事なものになっちゃったのよね。ハレティを殺した私が死体管理のために作ったのに、おかしな話よね」
「で、でもハレティの服の一部とかが百合の形って……」
「あー、それデマ。普通の服よ」
「えぇ……」
突然の真実に私は足を動かすのを止めてしまった。それにさっき滑りそうになったので、ついでに体力回復とかもしておこう。
「……ねぇ、サメラはどうするの?」
「確か魂を保管するところがあるのよね。あとクローン技術がある場所があったはずだからそこに行くの。力を授かってない体に入れたら脅威も何も無くってよ」
「そんなのやってる人がいるの?誰?」
「んー、マリフってやつよ。いつも飴食べてるらしいわ」
「自分で行かないの?」
「そりゃそうよ。ヤーマイロたちに頼んでるわ。そのマリフの店にはいろんな人が行ってるみたいね」
「へぇ……」
またマリフの名前……。みんなはよく店に行ってるみたいだけど、黒池さんは犯人だと言って捜索している。
「ほら、休憩はそこまで!さっさと行くわよ」
「はいはい!もう、あんたは乗ってるだけでしょ」
「えぇ。本体は屋敷で紅茶飲んでるわ」
「……あっそ」
しばらく走っていると、焦げ臭くなってきた。大量だった道の雪は全て溶け、代わりに炎が燃え盛っていた。そこでは数人が倒れており、ヤーマイロの姿だけがなかった。
「リスト!」
「スクーレ……すまんな、放火させてしまった……」
リストが腹部に手を当て、倒れていた。
「いいのよ、それより生きてて良かったわ……!」
「……だが、ナニルとラビスが……」
「何があったの?」
「ラビスが火傷して、ナニルが面倒見てたんだ。そこを狙って……ナニルまで大怪我してしまって……」
「そんな……ひどいわ」
「ヘッジが途中で参戦してきたと思うんだ。そっちに行ったろ?」
「えぇ。ヘッジさんのおかげで勝てたの」
私の言葉に彼は満足そうに目を閉じた。
「それは……よかった。スクーレ、ここはもう長くは持たない。お前はお前のやるべきことをやれ。いいな?」
「……うん。リスト、また会いましょう」
「ふん……いろんな危険なところに行って生きてきたんだ。こんなところで死んでたまるか」
「そうね。ここが燃えてるってことは……ヘラとムジナのところに向かったってことよね?急がなきゃ!」
「スクーレ、気を付けろ。あっちには確かショットガンといわれる銃を持った奴がいる。彼が恐らくシフだろう。十分注意することだな」
「わかった!ありがとう!」
私は足早にこの場を去ることにした。周りには兵士たちの亡骸がたくさん……たくさん……。
「うぅ……」
「あまり見ない方がいいわよ。誰がやったかも考えないで」
「言われると気になるわよ」
「自分もやってたくせに」
「うるさいわねー」
「さ、シフたちを止めにレッツゴー!」
「お、おー!」
リメルアに促され、さっさとクノリティアを後にした。
後ろから声が聞こえる。そして水の音が……。誰かが鎮火してくれたというならもうここに残る必要はない。
「スクーレ、あの火を見たでしょ?あんまり広がってないってことは人間たちはそう遠くに行ってないようね」
「効率を考えて燃やすことにしたのかしら?でも、ヘッジさんとサメラの戦いはかなり長かったはずよ。人間の体力を考えたら、まさに死ぬ気じゃない」
「それほど本気なのよ。戦車はここまで来れない。人力でやるしかないの。ま、銃だったみたいだけどね」
「ねぇ、どうして戦車とか銃って言葉知ってるの?」
「普通に知ってるわよ。少なくとも私の他にヘッジ、ハレティ、アルメト辺りの年齢層はね。失われた技術だ、ってね」
「失われた……技術?」
私は止まり、リメルアの言葉に耳を傾けた。
「そ。この地面から出てきてる建物がその証拠。失われた技術……つまりハレティ時代の武器、建物が取り戻されつつある……この世界にそれを人間たちが持ち込んだからその武器たちの概念が戻ってきたのよ」
「つまり、ハレティが死んだ時期と、人間たちがその戦車とかを持ち込んだ時期が重なってこんなことになってるってこと?」
「そうよ。逆に言うと、銃より剣が新しい技術だということになるわね」
「そうなんだ……。カリビアさんは新しいのが嫌いだと言ってたけど、実は新しいものを使っていたのはカリビアさん自身だったのね……」
「カリビア?あぁ、ヘッジの師匠だっていう……」
リメルアは心底興味ないというように呟いた。
「リメルアはカリビアさんのこと何とも思わないの?」
「指名手配されてる人でしょ?ま、ヘッジの親友っていうなら悪い人じゃなさそうだし、捕まえるとか興味ないし。そういうスクーレはどうなのよ。勇者でしょ?悪魔をこらしめるのが仕事じゃなくて?」
「カリビアさんは別なの!それに、この斧だってカリビアさんが整備してくれてるし……」
私は手元の斧に目を落とした。
「意外と仲良いのね」
「敵に回すと悲惨だけどね」
「あら、怒らせないようにしないと。……って、スクーレ……!」
「えぇ、わかってるわ」
リメルアは神妙な声で囁いた。私だって感じられる。この周辺に数人の兵士が残っていることに。どうやら、いくつかのグループに分かれて残っているらしい。第一波、第二波と攻撃を仕掛け、疲れているところにとどめをさす……。こんなの考えるなんて同じ人間とは思えない。
「いたぞ、あの女を倒せばいいのか」
「捕まえてムジナとヘラの居場所を聞いた方がいいと思うが……」
「ま、とにかくやりすぎないようにしねぇとな」
兵士たちの話し声が聞こえる。それを聞いたリメルアは呆れていた。
「はぁ……あいつら、完っ全に私たちのことナメてるわね。いくら地獄耳でも耳栓付けていたいほどに聞きたくないわ。汚らわしい」
「汚らわしいって……まぁ、どっちが正義かわかんなくなってきたけどね……」
「もちろん、こっちが正義よ。正当防衛よ。でも、どんな話でも両チームとも自分が正義だと思うようにできてるの。そうじゃないと戦いなんて起こらないんだから」
「やっぱり平和が一番ね」
「いや、平和すぎるのも考えものよ。だって平和だから人が死ぬってこともなくなって、人口増加した結果、こうやって人が住むところを増やしに侵攻してるわけなんだから。どう足掻いても戦いからは逃れられないの。わかる?」
「……うん」
私は辺りを警戒しながら首を縦に振った。横に振ったところで、この状況をどう説明するかという問題になるからだ。今まさに戦いが起ころうとしている。だからこその言葉だ。
「ここを突破しないとシフのもとに辿り着けない。何をするかわかってるわよね?」
「もちろん!……かかってきなさい、兵士たち!」
私が叫ぶと、草むらから兵士たちが飛び出してきた。その数、五人以上。私は早速呪文を唱え、辺りを水浸しにした。
「なんだ?水か?!」
「だが、この気配……聖水か?」
「聖水?悪魔がそんなの操れるわけないだろ?」
兵士たちがぎゃあぎゃあ騒いでいるのを見て、リメルアは満足そうに話し始めた。
「スクーレ、悪魔だと思われてるわよ」
「いいの!さ、次よ!」
「うわ、水の監獄にしてる。かわいそうに」
「いいから、行くわよ!」
「あ、あっちにもいるみたいね。モンスターに襲われてるわぁ。かわいそ」
棒読みで言うリメルアに反応し、右の方を見ると確かにその光景が広がっていた。
「うぅ……助けに行きたいけど……ダメダメ!こんなこと考えてたら守れるものも守れない!」
「案外冷たいのね」
「うるさい!てかどっちの味方なのよ!」
私は襲われている兵士たちが目に写らないように目を背けて走り出した。
その後いくつかのグループを見かけたが、道に迷っていたり、リメルアの魔法で隠れたり、襲われていたりでエンカウントすることはなかった。
「三十人以上は見たわね」
「みんなこのあとどうなるのかしら……」
「確実に死ぬわね。みんな仲良くモンスターのお腹の中。ハッピーエンドね」
「どこもハッピーエンド要素無いんだけど!」
「まぁまぁ、ハッピーエンドはこっちで作ればいいの。ハレティが言ってたように、本当にシフがムジナたちのことを気に入っていたら、きっと隙が生まれる。そこを突くの。わかった?」
自信満々に語るリメルアを睨み、私は不機嫌そうに言い返した。
「リメルア、私たちの役目はあくまでシフたちの侵攻を止めること。時間稼ぎなの。倒すことじゃないわ。それに、決着はムジナとヘラがつけた方が彼らのためだと思うの」
「……少しは大人らしい考えになってきたじゃない」
「わ、私だって少しは成長してるんだからね!」
「もっと頑張りなさい。それより、気にならない?」
「え?何が?」
リメルアは後ろを向いたまま話し始めた。私もつられて後ろを向く。
「リストたちのとこの火、消した人よ。あそこから出発するとき、水の音がしたでしょ?魔法じゃなくてバケツあたりの音だったわ」
「あー、あれね。誰だったのかしら?」
「嫌な予感はするんだけど、言ったらあんた、引き返すと思って言わなかったのよ……あれはヤバそうね」
「じゃあ、リストたちが危険じゃない!どうして言ってくれなかったの?」
私は大声で怒鳴った。地獄耳のリメルアは、物凄く嫌そうな顔をして耳元を塞いだ。
「膨大な力を持ってたとしても、必ずしも敵とは限らない。敵意を感じなかったのよ。あと大声は控えるように!」
「あっ……ごめん」
「もう遅いわ。兵士たちが気付いた。また監獄作るの?」
リメルアの言う通り、木の向こうから十人近くの兵士たちが顔を覗かせた。彼らは私たちの姿を捉えると共に、銃を構えた。
「いえ、今の私は機嫌が悪いの。水責めにしてあげる」
「うわ、たち悪っ」
「何とでも言いなさい!いくわよ!」
私は兵士たちに大量の水を被せる。当然兵士たちは慌てふためいている。その隙に先に逃げることにした。
「水責めじゃないの?仕留めないの?バカなの?」
「ヘッジさんが殺さないって言って魂を奪うなら、私は殺すって言って見逃すわ」
私はリメルアから目を逸らして答えた。
リメルアはまるでクイズを楽しむかのように話す。
「あ、もしかしてあの戦いの時のこと、怒ってる?」
「もちろんよ!魂が抜けた人なんて見たくなかったのに……」
あの表情が冗談抜きで凍りついたようになってしまったサメラの顔を思い出してしまった。あの肉体はどうするのだろうか……。
「ああ言う人は大体そうよ。あまり信用しない方がいいわ。勉強になったでしょ?」
「う……。あんた、よくそんなこと平然と言えるわね……」
「あら、じゃあバルディはどうなるのかしら。彼、ヘッジの前でも本音言いまくりよ」
「あの人は……知らないわよ。そういう話は私よりムジナの方が知ってるんじゃないの?」
「でも今は逃亡中。すべてが終わっても生きてたら詳しく聞きたいわね」
リメルアは吐き捨てるように言った。ムジナというワードでヘラのことを思い出したからかもしれない。今の彼女は蝙蝠の姿をしているが、蝙蝠越しでも彼女の不機嫌さがひしひしと伝わってくる。
「すべてって……あと何が待ち受けているの?これ以外にまだあるの?」
「それはその時までのお楽しみよ。言っちゃうと、人生が楽しくなくなるわ」
「……うん、そうだね」
「何か問題でも?」
「……これからもみんなと過ごせるかなって……思っただけ」
「それはあなたの頑張り次第よ。あなたたちは運命そのもの。ハレティの運命を変えたのは、あなたたちが彼の心に大きく残ったからなのよ。彼は本来、たった一人で人間に立ち向かって散るはずだったんだけど、心にあなたたちがいたからこうやって助けてくれてるの。わかる?」
「心に……?」
「そうよ、スクーレ」
私は驚いた。こんなことを言うなんて、とか、言い方に驚いたのもあるけど、もっとこう……母のような温もりを感じた。
私には物心ついたときより前から両親がいない。だからずっとハレティに面倒を見てもらっていた。ハレティが親を消したなどと考えてしまうが、その方が良かったと今は思っている。私には家族以上に大切な仲間がいるからだ。住む場所や種族は違えど、立派な仲間だ。
それ以外にもリメルアの言葉から受け取れたものがある。未来を託すような言い方だ。まるで自分には未来が無いというような……。何をする気なんだろうか。まさか自爆でもする気では……?
「……何しけたツラしてるのよ。私が死ぬとか思ったの?」
「えっ?!」
「……ビンゴね。実はさっき腕持ってかれたとき、ヤバいってなったのよね。男共には大丈夫って言ったんだけど、さすがにそろそろ限界よねぇ」
リメルアは左腕を何ともないように振り回すが、よく見れば蝙蝠も傷を負っている。
「リメルア、蝙蝠も傷を反映するのね」
「あぁ、これ?そう見えてるだけよ。再生能力を失っただけ。動くのはいつもとそんなに大差ないわ」
「それじゃあナニルさんのところに……あ……」
ナニルさんのところに行って治してもらったら?と言おうとしたが、今は彼女も大怪我を負っている。これほど病院を必要としたことは今まで無かった。
「そういえばヤーマイロ本体はどこに行ったのよ」
「部下なのにわからないの?」
「残念ながら……。蝙蝠同士だったし」
「そう……。気をそらしてる間にどっかに行ったのね。でもどこに行ったのかしら」
私はまた先に進もうとした時、リメルアが唸りながら呟いた。
「まさか……いや、そんなことありえないか……」
「え?」
「何にもない。こんなこと言ってる暇があったら走りなさい」
「……わかってるわよ」
……と言いつつも、私が走り出すと再びリメルアは唸り始めた。知られたくないことでもあるのだろうか。いずれ戦わなければならない相手なのに、今では力不足というのか。
「止まれ!」
突然制止の声がかかった。その声の主は、他の兵士たちと同じように草むらから出てきた。
「きゃっ?!」
「って、スクーレさん?!」
「黒池さん!」
兵士かと思えば、コートを着た黒池さんだった。なぜこんなところから出てきたのかはさておき、彼は息を切らしていた。
「大丈夫ですか?」
「はい……。スクーレさんは肩に蝙蝠を乗せてどこに向かっているのですか?」
「えっと……まぁ……シフの侵攻を止めるために追いかけてます」
「止めるために追いかける?何ともインパクトのある言葉ですね……」
「黒池さんは?」
「相変わらずマリフ捜しです。なかなか見つからないものですね」
たはは、と笑う黒池さんだが、その体をよく見ると細かな傷だらけだった。こんな枝が飛び出しまくりの草むらを横断しているのだから無理もない。
「あの……私急いでるので」
「あぁ、ごめんよ」
黒池さんは少し困り顔をしながら謝った。私はそれを見て不思議に思った。
「……止めないのですか?」
「僕は興味ないのでね。ただ、こっちに犯罪者がいるという情報をある方から聞き、僕はその人を逮捕しに来た。それだけだよ。あの子の作戦に協力しないとこっちに来れなかったからね」
「それじゃあ裏切り行為ってことですか?!」
「そうなるね。僕が相手をするべきだったのはただ一人。ヘラだけだったんだ」
ヘラの名前を聞いたリメルアがピクッと動いた。
私はいざこざが起こらないように精一杯止めた。何せ、リメルアも黒池さんもヘラが嫌いで、しかも黒池さんは実質リメルアに負けたからだ。黒池さんはただの蝙蝠だと思っている。そこでこれがリメルアだと言えば、どうなるか予想はつく。
「じゃあヘラとの戦いが終わった今、あなたは私たちに協力してくださるのですか?」
「すまないが、できない。いつどこであの人が見張ってるかわからないからね」
「あの人?」
「あぁ。……っと、ここから先は言えないんだ。ごめんよ。あ、そうだ。これを渡すくらいなら許されると思う」
そう言って黒池さんはベストのようなものを二着取り出した。紺色の、袖が無いベストだ。
「何ですか?これ」
「防弾チョッキさ。防弾だから銃で撃たれても死ぬ確率がグンと下がる。あの子は銃を持っている。少しは有利になるかもしれない。これをヘラたちに渡してほしいんだ。多少動きにくくなるが、我慢してほしいと伝えてください」
「わかりました」
私は鞄の中に二着の防弾チョッキを仕舞い込んだ。その後、黒池さんの顔を見るとどう見ても無理して笑っているような感じがして、心が痛んだ。
「……こういうことしかサポートできなくてごめんね」
「いえいえ!とても……喜ぶと思います」
雰囲気のせいなのか、それとも現実についてなのかは知らないが、私の言葉尻は小さくなっていった。ヘラたちがシフと戦うこと、そしてそれに勝利することを喜ぶのだろうか。それが心から離れない。
「……君が言いたいことはわかるよ。僕だって先輩と本気の殺し合いをしろだなんて言われたら困るからね」
「先輩って……仕事の、ですか?」
「うん。まぁ、先輩は引きこもりだから運動神経は悪いんだけどね。……でも……生きて帰れたらまた先輩とお話ししたいなぁ……」
黒池さんは空を見上げ、夢を見るような顔で呟いた。黒池さんにとって先輩はとても大切な存在なのだろう。たとえどんな人であれ、必要とする人がいる。まさに今、目の前で泣きそうになっている男の人でもだ。
「私はここで今までもこれからも暮らしていきます。黒池さんは、またあっちに戻れるといいですね」
「うん。ありがとう。気を付けて。あ、あとこれもあげるよ。この地図のバツ印のとこには兵士たちが潜んでいる。じゃ、健闘を祈るよ」
黒池さんはその後、一度も振り返らずに歩いて行ってしまった。その姿を見送ったあと、リメルアが口を開いた。
「人間にもいろいろあるのね。黒池皇希だったかしら。昔と比べてかなり成長したわね」
「……うん」
「どうしたの?」
「私もあんな大人になれたらなって」
「……きっとなれるわ。あなたなら、ね」
リメルアの口から聞いたことがないような優しい声だった。私は驚き、リメルアの方を向くと、彼女はそっぽを向いていた。
どうも、グラニュー糖*です!
お久しぶりですね!実に二ヶ月ぶりでしょうか。
まだちょくちょく見に来てくださる方がいらっしゃるようで、すごく嬉しいです!
あのですね、投稿ペース早すぎましたね!
もう三期ですよ?三期。今pixivで進んでるのは四期ですよ?もうちょい抑えますね……!
そしてまた続編を考えてるので、何年後になるかはわかんないですけど、絶対に出すのでお楽しみに!
では、また!




