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はくち  作者: 宮沢弘
第四章: 出発前4
20/25

4−5: につき370

ぼくじやないぼくに あつた

ぼくじやないぼくわ てれびのなかに いた

ふたりの いつものせんせえが あわせてくれた

まだどきどき してます


ぼくわ ぼくじやないぼくわ ぼくのコピーだつて してますか、て ぼくじやないぼくに きいた

ぼくじやないぼくわ しつてるて こたえた

せんちよおに なるて ほんとですかて きいた

そおなりそおだて こたえた

それで ちよつとせんせえにわ きかれたくないなて おもおことがあて せんせえに ふたりにして くださいて おねがいした

でも につきを せんせえわ よむんだから ふたりになれなくても かまわなかたのかも しれないけど

でも そのときわ ふたりになりたかた


ふたりになて きいたのわ ぼくのコピーだつてこと どおおもてますかて きいた

ぼくじやないぼくわ うーんて すこしい、た

なんて いわれても だいじよおぶです て ぼくわい、た

ぼくわはくちで ぼくじやないぼくわ はくちじやないて こたえても へいきですてい、た

そおじやないんだ て ぼくじやないぼくわ いつた

なにお さいしよにい、たら いいか なやんでるんだて ぼくじやないぼくわい、た

それで さいしよにい、たのわ ありがとお て い、た

どおゆうことですかて ぼくわきいた

きみの きみのて ぼくのこと あたまにあることから ぼくわ ぼくて ぼくじやないぼく つくられたてい、た

きみの あたまにあることからで なくても よかたのかも しれないけど ぼくわ きみからつくられて よかたと おもてるてい、た

ぼくが きみより かしこいとしたら コンピユータのおかげ だよて い、た

なかみの たいせつなことわ きみの あたまのなかのこと なんだてい、た

それで ぼくじやないぼくわ ぼくに きみわ うちゆうのこととか いろいろなこととか しりたいと おもてるて きいた

ぼくわ おも、てる て こたえた

そおしたら ぼくじやないぼくわ たぶんそこが いちばんたいせつなんだと おもおてい、た

どおゆうことですかて ぼくわ きいた

ぼくわ ぼくじやないぼくだけど せんちよおにな、て とおくのほしのことお しりたいとおもてる ていつた

そのきもちわ ぼく これわぼくのこと の たいせつな きもちだとおもおて い、た

とてもとても たいせつなきもち だとおもおて い、た

だから ぼくわ これわ ぼくじやないぼくのこと とても わくわくしてるんだて いた

とおくのほしで ずつと しらべるんですか て ぼくわきいた

たくさん しらべるけど とおりすぎるだけ だよ て い、た

とおりすぎたら そのあとわ どおなるのて きいた

ときどきめおさましながら もつと とおくに いくんだて い、た

ぼくわ すごいとおもた

もつと とおくて どれくらい とおくなんだろお

すごいすごいすごい

ぼくわ とおくにいつても おはなしできるのて きいた

そしたら それわむりかなて い、た

だつて とおくの ほしにいくまでに ごじゆうねんくらい かかるからて い、た

ときどき めおさますけど だいたいねてるからて い、た

ごじゆうねんもかかる とおいとこに いくのわ やぱりすごい

でも おはなしできなかたり なたりするのわ ざんねんだなと おもお

ぼくわ ありがとおて ぼくじやないぼくに い、た


せんせえに ごじゆうねんもかかる とおいところて どこなのか きかないとておもた

そのあとの もつととおいとこて どこなのか せんせえに きかないとておもた

それと ぼくじやないぼくが のる うちゆうせんも みてみたい

せんせえに おねがいしたら みせてくれるかな


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