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ピッツの町

<??>「きゃぁぁぁぁぁぁあああ」

悲鳴と共に目を覚ます。

どうしたんだろう。

ベットには二人の影…まだ目がボヤけている。

目を擦り再度ベットを見るとシュシュのベットにゴビリンが入っている。

『まっ』

…遅かった…

ゴビリンはベットから落とされ、

シュシュによる連続正拳突きがゴビリンに降り注ぐ。

<ゴビリン>「いたたたた…いたた?

もう少し強くぅ。もっと~」

ふむ、ゴブリンに育てられただけあって防御が高い。

そのまま続けさせとくと剣を持ち出しそうなので止めることにした。

『ちょっと待ってよシュシュ。ゴビリンにも理由があるかもしれないでしょ?聞かないと…ね。』

シュシュへの説得に取りかかる。

<シュシュ>「ベルルンが言うなら聞くだけ聞いてあげるですぅ。」

<ゴビリン>「いい匂いだったのでつい。」

あ…死んだ(笑)

理由が絶望的だ…

ゴビリン…報酬受け取ったら墓に花いっぱい置いて上げるからね。

<シュシュ>「いい匂い…悪い気はしないですぅ。今回は許してあげますが、次やったら(はらわた)出しますよぉ♪」

…怖い…


まぁそんなことは置いといて少年の所に言って報告しなきゃ。

『僕ちょっとだけ出かけてくるからご飯先に食べてて。』

シュシュとゴビリン残して少年のもとに向かう。

剣は帰ってくると同時に武器屋に磨いて貰っている。


コンコンと扉をノックする。

<子供>「ちょっと待ってて~」

子供は明るい声で扉をあける。

『ゴブリンの洞窟で化け物退治してきたよ。』

少年に報告する。

デカゴブリンの事やゴビリンの話。

少年に1枚の手紙を渡す。

手紙と言うのはゴブリンの洞窟の宝箱に入っていた少年宛の手紙だ。

内容を見るようなヤボなまねはしていない…と言いたい所だが少し確認してしまった。

手紙には、ゴブリンの洞窟の地図、破れた紙が2枚あった。

破れた紙には、指輪の製造方法が書かれていたが破れていたので全部は分からないし。


少年は手紙を読み終わり泣いている。

<子供>「お父さんは凄い人だったんだよ。」

僕は少年の頭に手を乗せて撫でる。

『そうだね。君のお父さんは凄くて、カッコいいお父さんだったんだね。』

もらい泣きしてしまい少年と一緒に泣き続けた。

数十分後復活した僕は、再び少年の頭に手を乗せ撫でた。

『じゃあね。』

一言そえて少年のもとを去る。


武器屋で買っておかなければいけないものが1つあった。

ゴビリンの武器だ。

ゴビリンなら重い武器でも扱えそうなのでここの武器屋でも問題ないだろう。

<武器屋のおじさん>「いらっしゃい。って旅人の兄ちゃんか…剣の方はもうすぐ出来上がるから座って待ってな。」

おじさんは工房から椅子を持ってきてくれ、珈琲(コーヒー)をくれた。

武器か…斧、大剣、ハンマー。

ゴビリンには何が合うのかな…

ハンマー …うーん 想像はつくけど邪魔だな…

大剣 …間合いが広いからあたって死んじゃうかも…

うん…斧にしよう。野宿の時のまき割りにも役に立つし…

そんなことを考えているとおじさんが剣を持ってくる。

<武器屋のおじさん>「最初は()びれてて分からなかったがこの剣結構いいものだぞ。結構な切れ味を持ってやがる。おじさんの腕も1本持ってかれちゃった…」

『え?…えぇぇぇぇええええええ』

本当に片腕みあたらない。

おじさんは驚いた事を確認すると「がっはは」と笑いながら服から腕を出す。

『…嘘じゃないですか…騙されましたよ…心臓に悪いです。』

ふぅとため息を1つして俺は剣を受けとる。

<武器屋のおじさん>「今度は大事にしな。」

『はい。…あと右から2番目の斧を1つ買いたいのですが…』

斧でもマークがカッコいいのを買うことにした。

僕は、お金を渡し武器を受け取り老人の家に戻る。


<シュシュ>「ベルルンおかえりですぅ」

『うん ただいま…ゴビリンちょっといい?』

<ゴビリン>「なんですか?」

僕はゴビリンに斧を手渡す。


『よし、これで準備は完了だね。次の目的地ピッツの町に向かおうか。』

<シュシュ>「町ですか~、楽しみですぅ。」

町には危険がいっぱいだって本に書いてあったな。

盗み、殺し、誘拐などが多くて治安が悪いところらしい。

でも町には、武器や防具、指輪や道具が売っていて品揃えも結構いいらしい。

防具は必要なので早く買わなければ。流石に鍋の蓋じゃきつい。


さてピッツの町までは西に20キロぐらいらしい。

そんなことで出発。

村を出て歩き出すとすぐに敵が立ちふさがる。

あれはウルフメイゾン…

う~ん やっぱり最初みたいにスライムって訳にはいかないか…

冒険の始まりは、スライム

敵は冒険を続けるたびに少しずつ強くなり、冒険者と共に強くなるシステムがゲームって物だ。

だが…ウルフメイゾンは、20人ゲリラでやっと倒せるような大物だって本に書いてあった…

『逃げろぉぉぉおお』

<ゴビリン>「僕、斧の試し斬りしたい。」

<シュシュ>「こいつ、焼くと美味しいんですよねぇ」

ゴビリンは、ウルフメイゾンに斬りかかる。

シュシュも続けて斬りかかる。

…あれ…倒しちゃったよ。

本にも間違えってあるんだ…

シュシュはウルフメイゾンを火にかける。

『…美味しそうな匂い…』

<シュシュ>「ちょうど良いし、今日はここで休みましょうよぉ」

『そうだね…今日は休もうか…』

<ゴビリン>「肉斬り分けますね。」

ゴビリンは斧で肉を斬り分ける。

あぁそうやって使うのね(笑)


…………

あれから2日歩き、戦い続け。

ピッツの町についた。

『っう…やっど、づいだぁ』

<シュシュ>「ベルルンが疲れすぎて言葉が変になってるですぅ」

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