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異説・大日本帝国  作者: 鈴木颯手
日満戦争
6/6

鬼参戦

~大日本帝国・帝都大本営~


ここでは突然の満州帝国による宣戦布告に対して緊急会議が開かれていた。


「合同演習で滞在していた陸軍の被害ですが戦死者約3000人、負傷者が約5000人です。かなりの損害です」


「おのれ!溥儀め!大日本帝国に対する恩を仇で返すか!」


陸海両軍の司令官による会議であったが最初はかなりのものが怒号をあげていた。それもそのはずである。断ってもよかった『清の復活』を叶えてあげたのにそれを仇で返したのだから。


「満州軍は現在朝鮮に1個師団分の満州軍が進行しているとのことです」


「大丈夫なのか?たしか朝鮮には3個旅団くらいしかいなかったはずだが…」


「朝鮮駐留軍は精鋭で固めております。よほどの事がない限り大丈夫かと」


「それなら大丈夫か」


会議に参加しているものがため息をはく。


「しかし、なぜ溥儀は我らに逆らったのだ?」


「その事についてですが」


そこで陸軍総大将千鬼隆鬼が声をあげる。


「何か分かったのか?」


「はい。確証はありませんが恐らく狂鬼家のものが裏で糸を引いているかと」


それを聞いて会議に参加しているものが驚愕する。


「知らない方もいるでしょうからここで言いますが狂鬼家は代々鬼の一族以外を格下に見続けてきました。それだけなら良かったのですが、狂鬼家は我が千鬼家にもない兵器を有しております。恐らく彼らだけで帝国と対等に戦えるほどの軍事力を備えています」


会議の参加者が息を飲む。世界でベスト5に入る軍事力を持っている大日本帝国に僅か千数百程度の者のみと対等に戦えるほどの軍事力を持っているというのだ。考えた抱けでも恐ろしい。


「…それで隆鬼殿は何が言いたいのですか?」


会議に参加している一人が声をかける。


「…満州との戦争は我々鬼の一族に任せてほしい」


会議に参加しているもの全員が驚きの声をあげる。


かつて鬼の一族の力を奪おうとした帝国軍は千鬼家の軍事力の前に多くの被害を出して惨敗した。


その実力を知っているため鬼の一族の力を極力使わないようにしていたのだ。


「大丈夫だ。今の俺は帝国陸軍の総大将。帝国の兵に危害は加えないよ」


「今ここで決めてほしい。俺の出撃に参加するものは手をあげてくれ」


その言葉に大半のものが手をあげた。


それを見た隆鬼はにやっと笑い口を開く。


「よし、それじゃあいいみたいだな」


隆鬼は立ち上がり敬礼をする。


「大日本帝国陸軍総大将千鬼隆鬼、敵軍を殲滅するためにただいま出撃します!」


千鬼隆鬼は堂々といいその場をあとにした。














翌日、鬼の一族千鬼家は大日本帝国の援軍として朝鮮に上陸した。その数おおよそ1万。対する満州軍は5万。5倍の兵力を持つ満州軍に挑もうとしていた。

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