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異説・大日本帝国  作者: 鈴木颯手
プロローグ
3/6

千鬼隆鬼2

「大将、こちらの書類にサインをお願いします」


「大将!新しい戦車の試作機ができました!」


「大将!是非時分に稽古をつけてください!」


「大将!覇鬼家に挑んできたやつらが戻ってきました。やはり失敗です」


隆鬼が陸軍本部の廊下を歩くと数分で歩行困難となる。


「すまんな。今から会議があるんだ。あとにしてくれるかな?」


そう優しく言って断っていく。


陸軍本部の中を歩いて『会議室』の前で止まる。


隆鬼は身だしなみを整えて扉をノックする。


「入りたまえ」


扉の奥から声がした。


「失礼します」


そう言って隆鬼は扉を開け部屋に入る。


そこには軍の最高司令官がいた。


横長のテーブルに座っている彼らは現在5人いた。


「今日は少し遅かったのではないかね?」


そう言うのは真っ白の礼服を着た一番奥に座る人物である。


彼は海軍総大将紺野聡文大将である。先の第一次世界大戦では敵対国であったドイツ領インドシナに艦砲射撃をしてドイツ軍を叩き潰した猛将である。ただ、艦砲射撃でどうやったらドイツ軍を壊滅できたのか未だになぞではあるが。


「すみません。部下達に囲まれてました」


そう言って隆鬼は頭を下げる。


「まあまあ、千鬼殿もそう硬くならなくても」


そう言って隆鬼をフォローするのは帝国守備隊総司令の新田正憲中将である。年々増加する従わない鬼から市民を守るために作られた部隊である。簡単に言えば鬼専門の警察と言っても過言ではない。ちなみに余談だが『帝都襲撃未遂事件』の制圧時に副司令官として作戦に同行していた。


話を戻そう。


隆鬼が席についたことによって参加者がすべて集まった。


「それではこれより『鬼騒動』についての提示会議を始めます」


これは鬼が暴れだしてから対策を練るために作られた会議である。これには陸軍海軍関係なしに総司令が必ず参加となっていた。ちなみにこれを作ったのは隆鬼である。

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