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片思い合い  作者: 名口 慎
1/2

片思い合い 1

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


叶わない…


叶えちゃいけない恋…


ホントは俺、お前が好きだったんだよ?


いや…


今でも好き…


でも、もう伝えることは無理だけどさ。



~片思い合い~



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




「え!フラレたの!?」


 友達の声が私の鼓膜を揺さぶる。


「五月蝿いなぁ~、

 そうだよ…

     告る前にフラレた。」


 なにそれ~!?最悪~!!


と、またしても私の隣で騒ぐ友人。


さっきの五月蝿いという忠告は、一切無視なようだ。


まぁ、最悪なのは本当だけど・・・。


 あれから、連絡の一つもない。

廊下ですれ違っても私を見ることはないその瞳。



 本気になった私がバカ…だったのかな?


こんな変な別れ方するんだったら、いっそのこと告ってフラレた方がまだましだった。


 ねえ…どうして?


 私をもう泣かせないって言ってくれたじゃん、



 あれは嘘…?



~~~



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