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200文字小説集

ゲリラ豪雨の日に(200文字小説)

作者: 日下部良介

 僕は満を持して飛び出した。

 今、出なければ間に合わない。


 突然のゲリラ豪雨。

 僕は雨宿りしていた。

 約束の時間までは余裕があった。

 しかし、一向に止みそうにない。

 時間が迫ってくる。

 そして、僕は満を持して飛び出したのだ。


 彼女の誕生日。

 食事をする約束をしていた。

「申し訳ございません。ご遠慮願います」

 びしょ濡れの僕は入れて貰えなかった。


 雨が止んだ。

「どうしたの?」

 彼女。

「あれ?」

「雨宿りしていたから遅れちゃった」





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