表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未定  作者:
1/1

実は俺、人間じゃないんだ

朝起きて、いつも通り身支度をして学校に行く。退屈な授業は聞き流して、休み時間は馬鹿みたいに騒いで、放課後もゲーセンに行ったりカラオケに行ったり……


そんな繰り返しの毎日。

満足とまではいかなくともそれなりに充実した日々、そんな日常に終止符を打ったのは──────







「実は俺、人間じゃないんだ」



「……は?」




話しは一時間前にさかのぼる……




少年が寝る前の日課の読書に飽きてきた頃、部屋に携帯の着信音が鳴り響いた。

幼なじみの千景が勝手に設定した、本人曰わく“キメ顔”がディスプレイいっぱいに表示されていた。



『…もしもし蒼、今大丈夫ならゼロダの伝説でさ、ボス倒せないから今から俺ん家来てくれね?』



『いやいや、いきなり何かと思えばお前今何時だと思ってんだよ……』



『えっと、夜中の2時だな。まあ来いって、すぐそこじゃん』



『……まあ明日休みだしな、仕方ないから行ってやるよ』



読んでいた本を片付けつつ普段気に入って使っているバックに適当に周りの荷物を積め、目と鼻の先にある千景の家へ向かうのであった。








「ここ俺も倒すの苦労したわー…」



テレビ画面には以前蒼も倒すのにてこずっていたボスが映っている。



「いや途中まで戦ってたんだけどさ、もう飽き……挫折しちゃって。で、電話した」



部屋には2人を囲むようにしてスナック菓子の袋が散乱している。蒼はその内の一つに手を伸ばす。



「ポテチポテ…ん?」



「ああそれ、新発売のポテトチップスカシュだよ」








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ