第十八話 火山での戦い
今日の一言 今回はどこまでいけるかな…?
「あ、ジルヤ君、おはよー。」
あ、リア。今日はやけに早いな。いつもはあと一時間近く寝てるのに。
「おはよう。」
「ねえ、今日、私、聖霊にあって…。」
うん。ジルヤにはわからないからさっそく交代。
「なんて言ってたの?」
「五精霊の新たな居場所。ドレイクっていう街にいるらしいわ。」
「ドレイク!?」
まさか、ドレイクとは。ドレイクという街はモンスターに占領された街として有名なところだ。
「そう。クルーエルが言ってた。」
「クルーエル?」
「あ、クルーエルっていうのは私の聖霊の名前ね。」
へえ、クルーエルっていうんだ。まあ、これはどうでもいいか。ドレイクに五精霊がいるというのなら行くしかないな。
「よし、ジルヤ。リア。行こう!ドレイクへ!」
「おう!」「うん!」
そして、僕たちはドレイクを目指すため西へ旅立った。
道中…
「なんか妙に暑いな。」
「そうよね…なんでかしら。」
「ジルヤ、右見てごらん。」
「へ?うおっ!!」
そう。なぜかさっきから炎みたいなモンスターが一緒についてきているのだ。ジルヤもリアも相変わらず鈍いな。
「え、え~と、これはなんだろうね。ジルヤ君。」
「さあ、ケイトは何か知ってるか?」
「フレイマーだな。フリーズを打てば全滅できるよ。」
「じゃあさっそく…」
だけど妙なところがある。フレイマーはふつう単独行動なんだが、今は集団で行動しているのだ。
「ちょっと待ってみよう。」
しばらくすると、フレイマーは僕たちの周りで踊りだした。どうやら敵意はなさそうだ。
「「「「「ア~ラ、エッサッサ~♪ ア~ラ、エッサッサ~♪ ア~ラ、エッサッサ~♪」」」」」
「ケイト、こいつらなんなんだ?」
「わからない。ただ敵意はなさそうだけど…。」
「あ~ら、えっさっさ~♪」
「リア、なんでノリノリなんだよ。」
そして10分ほどしたところで、僕たちは火山のふもとまで来た。
「まさか、これを登れって?」
「そういうことね。」
それにしてもあっついな~。まあ、この火山を乗り越えないとドレイクにはいけないんだし、しょうがないか。というわけで僕たちは火山を登ることにした。
さて、けっこう登ったな。もう四分の三ぐらいのとこまでは来たんじゃないかな。相変わらずフレイマーはついてきてるし。
「ああっつい!!」
「「我慢してね、ジルヤ。」」
「何でリアはそのセリフを知ってんだよ!」
ああ、余計暑くなった。ここでジルヤをからかうのはやめよう。
「「「「「我慢してね、ジルヤ。」」」」」
「お前らー!!」
うん。やめて、フレイマーたち。そもそも君たちの存在が暑いんだからこれ以上ジルヤをヒートアップさせないで。本気で暑いよ。
さて、少しジルヤをからかったら余計暑くなっちゃったので進もう。暑い暑い山を登り、やっと頂上に着いた。
「ハァ!ハァ!やっと着いた!」
しかし、ここは特に暑いな。まあそりゃ目の前に火口があるんだからそりゃそうか。
「「「「「キーキーキーキー」」」」」
なんだ?フレイマーたちが妙にうるさいな。と思っていたその時。
「お前たち、よくやったね。」
声が聞こえてきた。そして火山の火口からその姿を現した。
「ふむ、人間が二人。十分だな。」
「なっ!?なんだお前!?」
その姿はまさにフェニックス!炎の翼を広げ、
「わが名は「フェイニス」!かくごしろ!」
僕たちに襲いかかってきた。
「ケイト!交代!」
「おう!くらえ!「フリーズ」!!」
しかし、フェイニスは速かった。フリーズが全く当たらない!
「ギ…ギ……」
フレイマーには当たった。全員、一気に氷漬けに。
「わが翼の一撃を見よ!」
「ケイト君!「筋力上昇」!!」
「僕じゃ無理だ!代わって!」
「おう!まかせろ!」
僕がジルヤと代わった瞬間、フェイニスが突っ込んできた。しかし、ジルヤは一歩も後ろに下がらなかった。それどころか、
「なっなんだとお!!??」
片手でフェイニスの翼を受け止めていた。そしてあいた右手で剣を取り出し、
「じゃあな。」
あっさり切り落とした。
「しっかし、思ったより弱かったな。」
「そうよね。」
「誰が弱いって?」
「何!?」
後ろを振り向くと、なんとさっき倒したはずのフェイニスが立っていた!
「悪いな。俺は不死なんでね。」
「うそだろ!?」
「消し炭となれ!」
フェイニスは口から炎を吐きだした。受けたら結構まずい!
「「速力上昇」!!」
「うおっとあぶねぇ!」
ジルヤはよけてすぐ、フェイニスに切りかかる。
「くらえ!!」
フェイニスの体が真っ二つに。しかし、フェイニスは起き上がる。
「フハハハハハ!!無駄だ無駄だ!!」
「くっそ!何か方法はないのか!?」
また、フェイニスが炎を吐いてきた!ジルヤの右足に少しあたってしまった!!
「くそ!」
ジルヤは右足に手をやる。
「「リカバリー」!!」
ジルヤの右足がリカバリーの魔法で包まれる。痛みがひいたのか、ジルヤは手を放した。
「あっあれ?」
なんと、腕が抜けない。
「あ、ごめん!!」
リアがそういうと簡単に取れた。どうやらリアのミスのようだな。
「ごめん。ジルヤ君。」
ん?ちょっと一回実験でもしてみようか。うまくいったらフェイニスを倒せる。
「ジルヤ。交代して。」
「ん?なんかいい案でも思いついたか?」
「うん。確証はないけど。」
よし。とりあえず交代。次は…。
「リア、球体状でリカバリーを作ることってできる?それも馬鹿でかいの。」
「できるけど。時間が限られるよ?」
「どれくらい時間できる?」
「フェイニスより少し大きめで一分程度かな?」
うん、時間は問題ないな。ただ、確かめたいこともあるけど。
「リア、僕より少し大きい球体状のリカバリーを僕にして。」
「何するつもりなの?」
「いいから。やって。」
「わかったわ。「リカバリー」。」
僕の周りがリカバリーでおおわれる。さてあとは…
「「ファイア」!!」
リカバリーの壁に当たってドオン!!という音が鳴った。だが、リカバリーには傷一つついてない。よし、OKだ!!
「ありがとう。もういいよ。」
パシュッという音がし、リカバリーが消える。
「ごめん、リア。すこしだけ、あいつの気をそらしてくれる?」
「わかった。」
「ふう。やっと終わったか。」
フェイニスは余裕なのか、僕たちのやり取りをポケーッとみてた。その油断があだとなる。
「いくわよ!」
「氷の力と風の力、」
リアは必死にフェイニスの気をそらす。
「二つの力が一つになり、新たな魔法となれ。合体魔法。」
よし、あとは発動だけだ!
「「氷牙乱舞!!!」」
そして、魔法を発動。それを…
「ジルヤ!交代!これを吸い取って!」
「OK!」
水晶の剣の魔力吸収で取り込む。よし!できた!
「リア!こっちにこい!」
「わかった!」
そしてこっちに来た。リアはかなり息を切らしている。
「今からアイツに「氷牙乱舞」を放つ。そのあと、リアはあいつに球体状で少し大きめのリカバリーをしてくれ。」
「…わかった。何するつもりかはわからないけどやるわ。」
「じゃあいくぜ!」
ジルヤが切っ先をフェイニスに向ける。そして…
「発動!!「氷牙乱舞」!!!」
氷牙乱舞を放つ。氷牙乱舞がフェイニスの体を包み込んだその時!
「リア!リカバリーだ!」
「わかった!!」
そしてリカバリーがフェイニスをおおう。すると…リカバリーの中で、氷牙乱舞が凍った!!
「もういいぞ。」
「…プハァ!ハァ!ハァ!」
リアは、リカバリーを解いてそのまま倒れた。そこには氷漬けになったフェイニスの姿が。氷漬けになってしまったのでフェイニスは全く動けない。
「やったぞ、リア。」
「……ええ。」
もう、火山は暑くなかった。僕たちは戦いの疲れをいやすため、山頂に寝転んだ。




