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僕らの旅路  作者: ライン
一章 記憶の旅路
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第十話 雪山の恐怖

今日の一言 謎の女性を追いかけてます。


「あれっ、どこ行った?」

女性の姿が消えてしまった。勘違いだったのだろうか。・・・いや、勘違いじゃなかった。見つけた。

「どうしたんだ?」

「・・・。」

女性は何も言わない。それにしても、かなりきれいな女性だ。髪も長く、顔もきれい。かなり美人だ。

「・・・・ねえ?」

「ん?」

女性が話しかけてきた。突然のことだったので少し驚いた。

「ここは・・・どこ?」

「ここ?ここは・・・。」

「ジルヤ君!!」

リアが走ってきた。そしてなんと、その女性を杖で殴りつけた。

「!!おい!!何やってんだ!!」

「そんなことより、自分の体を見て!!」

自分の体を見てみた。すると、自分の体の両手と下半身全体、凍っているのをみつけた。

「!!なんだ!!これ!!」

「こいつの仕業よ。」

そういって指差したのはさっき、リアがなぐりつけた女性だ。頬の部分を押さえて苦しんでいる。

「こいつは「スノウガール」見た目で相手を呼び寄せ、凍らせるモンスターよ。」

「オ・・・オノレ・・・」

スノウガールが立ちあがった。美人なのには変わりないが、目が完全に怒っている。

「ブチコロス!」

するとスノウガールの両手から猛烈な冷気が襲いかかってきた。フリーズだ。しかし、冷気は全く効かない。

「・・・!ナッ・・・ナゼキカナイ!」

「「魔力吸収」。甘く見るなよ?スノウガール。」

そしてフリーズを吸収した剣で切り付けた。しかし、あまり効いてないようだ。

「あれ?」

そうか。ファマーにファイアが効かないように、こいつもフリーズが効かないのか。納得納得。けれどジルヤは何度もスノウガールに切り付ける。

「代われ、ジルヤ。コイツにはファイアがよさそうだ。」

「・・・たくっ、しょうがねえな。」

いや、しょうがねえな、じゃねえよ。そのまま戦ったらやばかったぞ、ジルヤ。とりあえず、スノウガールにファイアを投げつける。しかし、かなりの速さでかわされてしまった。

「なんだ!?今の!?リア!見えた!?」

「いや・・・ほとんど見えなかったわ。速力上昇ソニックブースト。」

リアに速力上昇ソニックブーストをしてもらいながらあたりを見渡した。しかし、吹雪のせいもあって、スノウガールは見つからない。

「・・きゃっ!」

リアが声を上げたので振り向いた。リアは左肩から血を流していた。

「リア!!」

「「リカバリー」、心配しなくていいわ。それより、あいつものすごく速いわ。全く見えなかった。」

「ウソだろ・・・?」

俺たちは今速力が1.5倍の速さになっている。そして、そっくりそのまま、視力も1.5倍上昇している。超スピードでも相手を見逃さないようにするためだ。しかし、「1.5倍」でも見えなかった。相当早い。

「・・グッ!」

今度は僕の左頬をかすった。血が流れ出す。

(さてどうする・・・?相手は1.5倍でも追いつけないスピードの持ち主。スタミナ切れを狙うか?いや、でも、そんなへまをするようなモンスターじゃない。頭もよさそうだしスタミナ切れはなさそうだ。魔法も当たらなさそうだし、・・・やったことない魔法でもやってみるか?この状況をひっくり返す呪文なら一つある。「エアロ」という、風魔法だ。フリーズができればそこまで難しくないって父さんが言ってたけど、フリーズさえできないのなら無理か。)

そうこう考えていくうちにどんどん切り傷をつけられていく。考えている時間はあまりなさそうだな。よし、やってみるか。

「「フリーズ」!!」

「ええ!?ちょっとケイト君!何やってるの!?」

いまいちわからないが確かに出ているな。現に、横殴りの風が自分の目の前だけ通らなかったし。とりあえず、第一関門突破だ。

(よし!ええとエアロのやり方は・・・手に空気の渦をまとわせ、地面に手を叩きつける、だったっけ?やってみるしかないな。)

とりあえず、右手に意識を集中させる。しかし、空気の渦ができた感じが全くしない。

(くっそ!どこが「そこまでむずかしくない」だよ!父さん!)

そうしているうちに左肩を切られた。かなり深い。

(くっ!・・・リアは・・・?)

リアは何とか立っていた。

(ぶじか・・・よかっ・・・)

安心した瞬間だった。突然、リアの右肩から血が噴き出た!!リアはそのまま倒れていく・・・。

「!!リア!!」

リアは倒れたまま動かない。リアの周りの雪は赤く染まっていた。

「うおおおおおお!!」

まただ。またファマーの時と同じ。意識が途切れていく。自分の体は今エアロを放っている。スノウガールの動きが止まり、姿が見えるように。そして左手で剣を取り出し、エアロをまとった右手で剣を叩いた。どんどん魔力が吸収される。また、スノウガールの姿が消えた。しかし、自分が剣を一振りしただけで猛烈な風が巻き起こり、スノウガールの姿があらわになる。僕の意識はここで完全に途切れた。


 目が覚めた時、僕は剣を握ったままだった。剣には血がついている。

「あれ・・・?僕は確か・・・。」

倒れているリアの姿を見つけた。やっと意識がはっきりしてきた。

「そうだ、リア!!!」

とっさにリアに近づき、左胸に手を置く。弱弱しいがしっかり動いていた。

「よかった・・・。さて、」

とりあえずジルヤと交代し、リアを背負いながらゆっくり下山していった。

(あれはいったいなんなんだ?僕でもジルヤでもなかった。一体・・・?)


 ここはホテルの一室。僕はリアを寝かせ、一人で考え事をしていた。

「ほんとうにあれはなんなんだろうな。ケイト。」

訂正。ジルヤと僕で考え事をしている。

「やっぱりジルヤじゃないか・・・。魔法使えないもんね、ジルヤは。」

「・・・やっぱりお前だと思うぜ。しかも条件が限られる。「誰かを守りたい」。そう思った瞬間、あれが出てくる。」

「誰かを守る・・・。」

となると自分にもう一人誰かいるってことか?・・・三重人格?ナニソレ、初めて聞く。意味わかんないし。

「もう寝るぞ。今日はゆっくり休んで明日ゆっくり考えようぜ。」

「うん。そうだね。」

そして僕(達)がベッドに入ろうとした瞬間。

「ああああああああああああ!!!!!!」

リアが叫びだした。

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