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ゲームブレイカー

なろう系小説が流行りとの事なので作ってみました。

面白い!

僕の名前はテイナー。


気がつくと僕はだだっ広い広場に立っていた。周りには沢山の鎧をつけたRPGにでも出てきそうな兵士達。

………なに、これ。


床を直線に走る赤いカーペットを目で追うと、玉座にふんぞり返ってため息をつく、パジャマ姿のおっさんと目が合う。

……なんだ。こいつ。


「ハァ、こいつで何人目だ。ルミ。」ソイツがため息混じりに僕の位置からでも聞こえるバカデカボイスで言う。

「彼は117773人目です。」ルミと言われた女性が眼鏡をクイッと上げる。

「全く、勘弁して欲しいものだ。毎度転生者が来る度にここに召喚される私の身にもなって欲しい…。おい!こっちを見らんか!」

ビリビリ…すごい剣幕だ。誰に怒ってんだ?

寝ぼけたような気分で腕を持ち上げる。あれ。僕こんな服着てたっけ?


「てか。ここどこ…。」


僕が呟くと、おっさんが盛大なため息をついた。おっさんは、また一からか…と言うと信じられないことを口にする。


♦ ♦ ♦ ♦ ♦

「ほ、本当に僕死んじゃったんですか!?」


「だからそうだと何度言ったら分かるッッ!!!!貴様ほど物分りが悪いのは初めてだぞ!」


…いやだって。あまりにも急じゃん。


おっさんの話を要約すると、

・僕は現実世界で死んでこの城の中心広場に即転生した。

・僕みたいな人は他に約10万人もいる。1日に3人くらいのペースで来るらしい。

・転生者が現れる度にこの場に即召喚されて王様、兵士達はめんどくさい。


愚痴も混じってたけど大体こんな感じ。でもこんなんなんかのドッキリか、夢だと思うじゃん?

頬もつねったし、近くの窓に駆け寄って見たりしたんだ。そしたらこれは現実だってわかって。

僕が元いた世界のこと、あんまり思い出せないし。

でも、現世で僕は"ゲーム"をしたことがある。RPGものなんだけど、今の状況はまんまそれ。


「貴様は死んだ。で、この世界に送り込まれてきた。わかったか?分かったなら早く出ていけ!」そういい、イスから立ち上がろうとするおっさん、改めパジャマの王様。…説明が投げやりすぎない?

僕がそれを呆然と眺めていると、ルミがパジャマを掴み、

「王様。まだ彼にスタート時所持ゴールドを渡していません」と言った。

ゲームとかで最初貰えるお金だ。システム的に渡さないといけないらしい。


「チッ…さっさともってけ!」とパジャマジジイは僕に金貨、おそらくこの世界の通貨を1枚を投げやった。


10ゴールド。


「え…少な…。」僕は金貨を握りしめる。

「つべこべ言うな!ポケットにそれしか入ってなかったんだ!」

…なんだって?

僕はパジャマジジイを見据える。

僕は金貨を持った手を彼の方に向けて、「ちゃんと渡す分渡してください」と言った。

それだけなのに。

彼はせっせと動き始めて9990ゴールドをバンドルに入れて持ってきて手渡ししてきた。

その動きに一切の無駄なし。

しかし僕がそれを受け取った瞬間、彼はハッとして僕を凝視する。

…え、なに。………というか、本当は10000ゴールドだったのかよ。10ゴールドって…。

パジャマさんは焦った顔で

「き、貴様何を…」と呟く。

…いやお前が何しようとしてくれんねん。

「…謝ってくださいよ。」と僕が彼からバンドルを受け取りながら言うと、彼は「すいませんでしたぁ!」といって頭を下げる。

…割と普通に謝まるじゃん。

兵士がぽかんとしてる。

パジャマさんはやはり我に返ったようにこちらをみる。


……そういえば、異世界転生ありがちな能力とかは無いのか?そう都合よくはいかないのかな。

…ん?もしかしてこの変な状況…。この王様の顔…。

もしかして、僕、命令したことをなんでもさせることができるんじゃ…


「おて」僕はパジャマさんにむかって手を差し出す。彼は手を前に出した。

おぉ、こりゃ傑作。


「おすわり」今度は手をポケットに突っ込んだまま言う。しかし彼は動かない。

「座れ」……あれ?

パジャマさんは動かない。しかも顔を赤黒く染め始めてる。あれこれまずい?

「キサマァァァア!人をおちょくるのも大概にしろ!」そう言ってパジャマさんは僕の頭を掴む。

王様なんだから兵士にやらせろよ。

「ちょっ…やめて!」僕が彼の腕を掴みながら叫ぶと彼はやめた。

…もしかして、手か?

僕は彼を指さしながら、「座れ」と言う。

彼は座る。

おおっ、キタキタ…

僕はニヤリと笑った。パジャマさんはくっ、足が…貴様!何をした!などとほざいている。

僕は彼を指さして言い放った。

「100万持って来たらさっきのは許してやるよ」

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