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4 ever  作者: 龍之介
4/4

最後の仕事

 この世界の終わり。

 不老不死が実現した時、人はどういった行動を取るのか。ちょっと現代の医療問題にも関わる内容です。


 が。


 これまたさらっと読めます(笑)

 プランターに咲く白い花に止まっていた蝶が飛んでいった。

「もうそろそろお仕事の時間でしょ、ゆっくりしすぎだよ」

「分かってるよ、心の準備」


 屋上から病室に戻ると、同室の皆はカーテンを閉めていた。青野君、徹さん、茶野ちゃん、私は心の中で名前を呼んで、自分のベッドを取り囲むカーテンを開けた。

「よろしいですか、森木さん」

「はい」

 真っ白なシーツが敷かれたベッドに横になった。あの植物状態の間、瞼の向こうにはこんな景色が広がっていたのか。――もっと美しい景色に、家族の顔が見えた気がするが。

「言い残すことは」

私を囲む皆の顔に笑顔が浮かんでいる。

「そうだね、私は今日で煙草を止めるよ、お前達が大きくなるまで長生きしなければいけない」

一斉に笑いがこぼれた。

「いい、昨日のことのように思い出すより、明日のことのように想像しなさい。別れとは敵わぬ幻ではないんだよ」

 

 この日のために生きてきたのだ。私の体に繋がった医療機器を切るスイッチのボタンを私は押した。

――会えるだろうか。青春を共にした、あいつにも。


 愛は、いつまでも、この胸に。


 これでおしまいです。


 初めて掌編を書いたのですが、いかがだったでしょうか。暇つぶしにでもなってくれれば幸いです。

 

 お付き合いくださってありがとうございました。

また、いつの日か、、、

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