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夜空にはとても綺麗な星があった。
久しぶりの浴衣を着て、お祭りの道を歩きながら美星は里が教えてくれた夜空に輝く星を見る。
「もう少ししたら、帰るんやんな」里が言う。
「うん。帰る」
里と手をつなぎながら美星はいう。
たくさんの人たちのざわめきと、音楽と、ぼんやりと明るい橙色の光がとても幻想的だった。
「いろいろとやらなきゃいけないことがあるから」
「それが終わったら、どうする?」
「ここに戻ってくる」
「そうやな。それがいいわ」里は言う。
「里。ありがとう」
「俺はなんもしてへんよ」
美星は里とキスをする。
「恥ずかしいな」
「全然、恥ずかしくないよ」幸せそうな顔で、泣きながら、里の腕の中で美星は言った。
美しい星 終わり




