表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

閑話ースコット家の異変

私はアラン・スコット。スコット家の家長である。


私には妻と、3人の子どもがいる。長男デイビッドは医師、次男オリバーは騎士団に所属、三男マシューはまだ学生だ。


だが、それも表向きの姿。3人とも間諜の役割を担っている。


そして今、マシューは隣国で新人の商人として潜入していてこの国にはいないのだが、そんなマシューに最近釣書が届くようになった。


それも、貴族学園で娘が見染めたので、是非婚約を!という内容の。


これは、アレだよな?レベッカのことだよな?マシューは学園にいないもんな。


どうしたものか釣書の山を見ながら、深く溜息をつくしか無かった。



気晴らしに町に出てみる。


久し振りに妻とショッピングだ。普段から頑張ってくれている妻に、今日はアクセサリーでもプレゼントしよう。うん。そうしよう。


王都からそんなに離れていないからか、今日はどの店も賑わっているな。


妻が懇意にしているジュエリーショップに着くと、店に入る前に囲まれてしまった。


暗殺集団かと身構えたが、どうやら違うらしい。


どこぞの伯爵家の使いの者だとか、子爵家、男爵家のご婦人、商家の使用人まで、釣書の返事の催促かと思えば、茶会の誘いや晩餐会の誘いまで、一度直接会って話したいという事だ。


結局、茶会の手紙や贈り物などを押し付けて使用人たちは帰って行った。


はぁぁ〜

一体どうしたもんか。まさか、本人は隣国に行っていて、学園に行っているのは別人です、とは言えないし。


ふと隣を見ると、こんな状況でも妻は面白そうに笑っている。


「いざとなったら、レベッカとマシューを仮婚約させちゃえば良いのよ。」


そうか、それもありだな。

ちょっと肩の荷が下りた気がした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ