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閑話3-2.「魔導スクーター」

閑話3-46話です。


好きだったNHKの番組をイメージしてみました。


またまた、新規ブックマークを頂きました!!


本当にありがとうございます!!


ある日、轟は考えていた。

魔導船が作れるのなら、動力をガソリンから魔石に変更すれば、車やバイクなどが作れるのではないだろうか…。


「師匠!俺は元車の整備士だ。地上で人や物を運ぶ事ができる乗り物を作ってみたいんですが、どう思いますか?」

「轟君。僕も必要だと考えていた。魔導船は今3艘目を作っているから、その後開発に取り掛かろうか。」「おー。いいんですね!!」



こうして、聖域村の生産職は新たなる目標を見つけた。


~プロジェクト Z 挑戦者たち  地上の乗り物を開発せよ~

彼らは、今までに生活家電を魔石動力に変換したものを開発してきた。洗濯機・冷蔵庫・クーラー・湯沸かし器など

現在の聖域村の生活を支える、家電やらぬ魔電を作って来たのだ。


彼らの挑戦は、魔電だけにとどまらず。魔石を動力とした、魔罠の開発も成功していた。

魔罠には、錬金無双の少女の発明品である、眠り薬、麻痺薬、火炎石などと生産職が発明した、魔石スイッチを複合し製作された。


サクラがゴブリンジェネラルに止めを刺した物は、火炎石が発動するタイプの地雷だった。



「父さん。魔石を動力にすれば結構いろんなものが作れたから、案外簡単に出来るんじゃないかなぁ?」

「コウ君。師匠!とりあえず、周辺から拾ってきたスクーターのオーバーホールから始めるよ。エンジンはそのまま使用する方向だよね?」


轟は、『崩壊の日』以前の仕事を思い出し、やる気満々でエンジンを解体し掃除を始めた。


「うーん。轟君。エンジンを使用するのは難しいんじゃないか?魔石は電気回路の電力替わりに出来るが、エンジンを使用するならガソリンに引火させてピストンを回転させる必要がある。」


「確かに…。魔石は燃えるんだけど。ガソリンほど引火性が良くないしね。」

コウと幸樹さんはエンジンを使用する事には、消極的な考えだ。


「でも師匠!エンジンの魔導化が出来れば、ガラクタになりつつある車や重機が蘇るんですよ!!」


「たしかに、魅力的な話ではあるね…。」「ユンボやスクリュー車が使えれば、都市開発のスピードは加速するだろうな。」

「じゃあ!エンジンを主体に考えましょう!!」「いや。轟君。千里の道も一歩からだ。まずは、モーターを主体にした魔導スクーターの開発にしよう。」


「ぐっ!しかし…。」「轟さん。並行してエンジンの魔導化も進めようよ。モーター系のスクーターは今までの経験ですんなりいくと思う。」

「コウ君。魔導船はエンジンで動くんだぞ!」「電気で動く船は無いからね。しかし、ガソリン代わりの高濃度魔石の消費量が恐ろしいでしょ?聖域村の魔電1年分ぐらいの使用量を1か月で消費してしまう..。」


「轟君。だから、我々はガソリンの代わりに魔石を使用しないエンジンを作る必要があると思うんだ。そっちの方が難易度が高くて面白いじゃないか。」

「師匠!コウ君!俺はやってやる!この世界で魔石駆動のエンジンを作ってやる!」


熱い男たちである。いや、漢たちである。




こうして、モーターを主体にしたスクーターの開発が始まった。


1か月後、スクーターは難なく完成した。モーター出力を上げ速度を求めたら、神の見えざる力が働き爆発。

男たちは、悩んだ。 あの名曲が流れてくるようだ。


「なぜ、爆発するんだ!」「殺傷能力があると判断されるんじゃないのか?」「僕は運動エネルギーの値が関係してくると思うね。」

「運動エネルギーなら、スクーターを軽量化すれば…。」「それだと、耐久性が…。」

「耐久性は、車のパーツを改造して、足回りを強化すれば…。」「原型が…。」「原型なんて必要ない!!!機能性だ!!」

「デザインは重要だよ!!」「まぁ待て。こういう切り口も考えてみよう。」「やってられない!僕は降りる!」

「逃げんのか?」「なんだと?もう一回言ってみろよ!」


彼ら意見を出し合い、何度も衝突したが、一切妥協はしなかった。まさに生産職の鏡である。


試作機は5代目までに及んだ。導き出された速度は時速30kmが最大だった。最大速度を少しでも超えると本体は爆発する。

安全を見越して、時速25kmを最大速度に決めた。


「速度をあきらめて、馬力を増やせば重たい物も運べるんじゃないか?」「次は最大馬力だな…。忙しい。次から次へと…。」

だが、挑戦者たちに疲労は無かった。あるのはギラギラした闘志のみ。


失敗は成功の母という。彼らは失敗を恐れず、分析を重ねた。彼らの目標は1つだけ


絶対に喜ばれるものを作るんだ。俺たちが出来ずして、誰が作るというんだ?という思いだった。


こうして試作機6代目にして、魔導スクーターは完成したのだった。


「次こそは、エンジンの開発を成功させてやるぞー!」


彼らの探求心は終わる事を知らない。

魔導スクーターが活躍するのは、もう少し先の話。


作者からのお願いです

少しでも、続きが気になる。頑張れ。

と思った方、ブックマークや評価をお願いいたします。


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モチベーションがすごい勢いで回復します。是非よろしくお願いします。


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もしよかったら、読んでみてください。


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