3-43.「太史慈」
3-43話です。
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3章も終盤です。頑張ります!!
「じゃあ。ビー。俺たちの聖域について来てくれるか。」「はい。かしこまりました。」
淡路島の聖域守備は、ケンと葛城さん達にお願いして、俺たちは、聖域村に戻った。
夜になると、聖域内にまで入ってくるモンスターはいないが、魔防壁までは、侵略してくるらしい。
俺は、聖域村の住人に事情を説明した。ビーには翻訳薬を飲んでもらった。
「ビーさんもアカリとお話ができるのです。」「はい。アカリちゃん。あなたは、子供なのにすごいのですね。」
「にっひっひ。ライ兄ちゃんたちは、もっとすごいのよー!!アカリは、負けてられないんだー!!」
聖域村の住人たちは、ビーを受け入れた。
「では、ライ様。お願いがあります。私のティムを解除して頂けませんか?」
「えっ?なんで?」「もう一度所属をモンスターに戻して頂いたら、3日後、私のダンジョンに他の戦う意思のないモンスターを連れてまいります。私には、数か所のダンジョンやどこにも所属していないモンスターに当てがあります。きっと、あなた様方のお役に経つと思っております。」
「わかった。じゃあ、解放しよう。」
「まて!そんな虫のいい話を信じちゃいかん!!」虫だけに…。を追加してもウケは取れなかったかもね…。
反対したのは、佐波 亥太郎さん。面接の合格者だ。元弁護士42歳 発現スキルは【話術】
「ライ君。そのモンスターは、ただ、逃げたいだけだ。せっかく捕まえたのに逃げてくださいって言ってる様なものだ。甘さを出したらいけないよ。」
「佐波さん。俺がいいって決めたことだから…。」「でも!ライ君。問題が起こってからでは…。」「佐波君。ライちゃんがきっかけを作って、ライちゃんが決めた事だ。それでいいじゃろう?のう?」
「じーさん。」
俺は、笑顔でビーのティムを解除したのだった。「信じてくれて、ありがとうございます。では、3日後の10:00にわたくしのダンジョンでお会いしましょう。」
ビーは一礼すると去って行った。
「来るわけがない!ライ君。君は甘いところがあると思うけどな!!」佐波さんは一人でご立腹だ。「ライちゃん。もし、あのビーちゃんが戻ってこなかったらどうするんだ?」
「俺に見る目が無かった。次は、もっと考えようって思うだけだよ!それに、戦闘中に裏切られ無くてよかったって思えるだろ!本当に信じられない仲間なんて必要ない。次出会った時にきっちりと落とし前を付ければいいんじゃないかな。」「ふふ。うまく行くといいのう。」
なぜか、じーさんは、嬉しそうにほほ笑んだ。
~3日後~
「あなた様、お久しぶりでございます。」モンスター状態なのに、頭を下げて俺を出迎えてくれたビーの周りには、同じように頭をさげて、俺たちを出迎えるモンスターの姿があった。
俺たちは、淡路島のダンジョンの15%を、余計な戦闘を行わずに手に入れる事に成功した。
後からその話を聞いた、じーさんは、「孫策と太史慈の逸話通りじゃった。」とご満悦だったという。
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