3-36.「久しぶりの探索」
3-36話です。
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「サクラ。引っ付きすぎよってば。私の魅力にメロメロなのは、わかるけどー。」
「モモちゃんて、こんな感じでしゃべるんだね!!新鮮!!ライ!話せるって良い事ね!!チート君はやっぱりずるいわー。」
「サクラだって、チートさんになったじゃないか。【オールレンジ攻撃】ってすごくない?」
「わかる~?わかっちゃうんだ~?攻撃も防御も出来ちゃうんだよねー。ただ…。」「ただ?」「MP消費が、えげつないの…。」
「妖怪MP切ればばぁ。なんか怖そうだな。青い顔して追いかけてきたら、マジで引くわ…。」「ふぅー。はいはい。そうですねーっ!」
俺たちは今、拠点から少し離れたダンジョンにいる。モンスターは食料系が出てくる。ワーム…。ミミズの大きい奴だ。ドロップは、ワームの胴体…。鑑定結果は食べられるだった。
「ライが食べなさいよ!!男の子でしょ!!」「これは…無理だって。」「ピンク~!!!」
モモちゃんが試食した。いや、目の色を変えて飛びついた。「美味~!!美味~!!」謎の踊りまで披露するぐらいおいしいそうだ。
初級のダンジョンだった為、攻略は順調に進んだ。ボス部屋前だ。
「チーさん。ポンさん。行けそうですか?」「ライさん達のペースっていつもこうなの?」「俺たちには、まだきついよ…。葛城隊長よりもハードなのは初めてだよ。」
「じゃあ、しばらく休憩しましょう。」サクラは新スキルについていろいろ模索中だ。「う~ん。防御は土でして。風で…ぶつぶつ。」
モモちゃんは、好物を見つけてご満悦。でも、食べすぎたので動きが遅い…。「ライ。おんぶ。」「いやだ。ぶーちゃんは重いから無理。」
「レディに向かって、ぶーちゃんとは?はは~ん。さては、おぬし、最近アカリや、サクラ、そしてキャシーちゃんと寝てばかりおるので妬いているな。」「…。ソウデス。」
「仕方が無いから、今日は、ライと寝てあげよう。偉大なぷにぷにを味わいながら寝るが良い!はっはっは~。」こいつは、いつでも絶好調だ。
「ケン達にでも、電話してみるか。」「おっ。なんだライ?」「通話テストを兼ねた現状の報告だ。俺たちはボス部屋の前にいる。そっちはどうだ?」
「俺たちは、まだBF4だ。敵は弱いから初級だと思うんだけどなー。隊員さんのレベリングを手伝いながら気楽にって感じだ!」
次に、葛城さんへ電話した。「きゃほ~い。ライっち?何?何?」「キャシーさん…。そっちの調子はどうかなーと思って。」
「ボスを~。みんなでやっつけたところ~。って感じ?」「えっ!もう倒しちゃったの?」「そんでーカッチが、あーしに、コアくれた~。性人ってかんじ~。」
「キャシーさん。多分、漢字変換間違ってると思うぞ!!」
今回の探索で、ゲットしたダンジョンコアは、隊長の判断で自由にしていい事になっている。誰が強くなっても、別にいいもんな。
俺のチームは、モモちゃんに決めている。今は☆3あと2個で何かイベントが出ると思いたい。
「で~…。」キャシーさんの電話は長い。「ライ君。僕たちは、明日の為に、ダンジョンの入り口を見つけながら帰還する。できればなんだが…。キャシー君を明日も私のチームに入れて貰えないだろうか?」
葛城さん…。そっち系がお好みなんですね…。「きゃは。カッチ~ねぇ、惚れた?ねぇ?」「いや、そうではない。惚れた…?うん。君のスキルに惚れた!!」
「そっち!?ちょーびみょー。対応こまるんるんー。」「ライ君。という事で、彼女を明日も貸してほしい。」「好きなだけどうぞ!!」
「ライっち!!軽いぞ!!もっと、妬け~!!」
キャシーさんのスキルは【アゲアゲ】ユニークだ。本人のテンションで効果が決まる。チーム内8人までの様々な能力を変化させる。8人以上はテンションが追いつかない仕様らしい。
チーさんとポンさんが回復したので、ボス部屋に行く。
ボスは、キングミミーズ。大きなミミズが、頭に王冠をかぶっていた。
「チーさん!左回って!ポンさん!盾つかって!!」隊員は、まだあまり強くない。葛城さんが言うには、そこそこ強かった人たちが弱い彼らを守るために負傷したそうだ。
彼らは、自分を守ってくれた他の隊員の分まで、強くなりたいと思っている。だけど..。チーさんとポンさんは、センスが無い…。戦力になるのは、もっと先になりそうだな。
時間をかけて、攻略した。ドロップは魔石と王冠だった。「サクラ被る?」ふるふる。「チーさん。ぽ…。」ふるふる。
「モモちゃん用だな。はい!モモちゃん。」「どう?似合うかしらーん。」 小さな王冠は、元からつけてたの?ってぐらい似合っていた。
王冠:ただの王冠。守備力 3。 鑑定結果もただの王冠だ。しかし、モモちゃんから、外そうとしても外れなかった。
モモちゃんのレベルは28だ。そして、☆4。あと、1つで進化だ!!
ケン達も攻略を終えて、帰還中との事だった。ケン達は、隊員の宮本さんを聖人にしたようだ。
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