表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

76/515

3-31.「セクハラ?」

3-31話です。


沢山のブックマーク頂きました!!

感想も2件。新規評価も頂きました!!


本当にありがとうございます!!

サク太郎がダンジョンで完勝している頃。


「ここが、共同のキッチンです。」「こっちがお風呂だ。今から一緒に入るかー?」「いえ。結構です。」

俺は、元上級のおっさん10名に聖域見学を受けている。


「あの~?私たちの部屋は~?ああ、夫婦でも、男女別になるんだよ。」「相方がいる人と、いない人で差別があったら困るだろ?」

そんな事が無い様に、男女を分けて、生活部屋を分けているのさ。


「へーそうなんですね…。」「奥さんは、若いし可愛いから、特別だ。」「俺たち専用の部屋があるんだ。そこには、食料もいっぱいあるぞ!」

「今から見に行こうか。」 嫌な予感…。


「いえ、私が生活する場所が解かれば結構です…。」「いや行くぞ。付き合わないと、男の生活空間でご主人がどういった生活になるかは、奥さん次第って事。」

「その意味。わかるよね…。」昼ドラより安っぽいなー…。


「あいつは、どうなってもいいので、嫌です。」「えっ?」「あのー。もともと嫌いなんで、どうにでもしてください。」

「えっ…。そんな…。感じなの?」「ええ。そんな感じです。」


男たちは、言葉を失った…。「では、失礼します。」


俺は、わざと大きな声で言った。「ところで、私は今から何をお手伝いすればいいでしょうか?皆さん、食料調達に行ったり、食事の準備をしたりされてます。これからお世話になるのに、何もしないなんて申しわけないと思うのです。」

「い、いや。奥さんは今日ここに来たばかりだから、いいんじゃないか。…。」「そうですか…。急に来た私に、仕事が無いのは、理解できます。で・す・か・ら!皆さんのお仕事をお手伝いさせていただけます?」


「….。おう…。」「さぁ!私は働く意欲に燃えています!皆さんのお仕事内容を教えてください!!」

何もしていない奴は、《空気の読めない、やる気満々な、自己アピールが強い人》が苦手だ…。

元上級のおっさんたちは、苦笑いを繰り返していた。ははは…。


俺のテンションは絶好調になってきた。「そこのお料理しているあなた!!この人たちの仕事を私に教えてください!!」「…。」空気読めよ。私を巻き込むな感満載だ。


「えーっと。お肉の解体している、そこの男の人!!!このおっさ、、、この聖域に於いて一番偉いこの方たちの仕事を教えてください!!きっと、誰よりもお仕事をなさっていると思うのですが…。女性である私に気を使って頂いてるのか、教えて頂けないのです!!」


「いいかげんにしろ!!」「えっ?私の体力を気にしてくれているのですか?大丈夫です!!モンスターの退治もできます。キラーごときへっちゃらで倒しますよー!!なんでもいってください!!」


「それは、わざとやってるのか?」「どれですかー?私は、お手伝いをしたいと言っているだけなのですが…。もしかして…。おじさんたちだけで部屋に籠って変な事してます?」


「わかった。奥さん!負けた負けた。俺たちは、主にモンスターの退治をしてるんだ。一緒に行こう。手伝ってくれるかい?」


「はい!喜んで!!」 男たちはぼそぼそと小声で相談を始めた。


「俺たちは、みんなよりちょっと強いから、初級じゃない普通のダンジョンに行こうか。」それは、俺の聖域内の初級ダンジョンの事だった。


超初級ダンジョンは、植物系が多い。コッコーやピッグンも出るが、まあ、油断さえしなければ怪我する事もないだろうって感じだ。

初級の方は、魔石系がメインだ。一番強くてオークぐらいか…。オークは危険なので、1日に5匹までしか出さない。しかも、群れても2匹までに決めている。今の所、死んだ人はいない…。




「奥さん。ここらへんで魔物狩りをしよう。」「はい。喜んで!」俺は不器用に剣を持ち、不器用に振った。「どうですか?私力はあるんです!!」


「お、おう。」また、ぼそぼそが始まった。

「じゃあ、奥さんはこの辺でよろしく。」「はい!わかりました。」…。男達の気配が消えていく…。置き去りにする気か?


「あの手の勘違いさんは、モンスターに囲まれたところを助けたらいちころだって。」「そうだなー。「私力はあるんです!!」いや無いから!ははは」


もちろん俺の周りには、モンスターがいない。だって自分で沸かせるんだもの…。…。…。そういう事か!!

「きゃ~~!!たすけてくださ~い!!」俺は10匹のゴブリンを出現させた…。



「奥さん!!どうした?今助けるぞ!!」男たちは、10人がかりで、15分もかかって退治した…。

「危ないところだったな。ゴブリンとはいえ、あの数に囲まれたら死んでしまうぞ。」「みなさん。強いんですね。私なんてまだまだでした…。」


「いやいや、わかったらいいんだ。俺たちから離れたら危険だから、ちゃんとついて来いよ。」「絶対守ってくれるんですか?」

「あー。これから奥さんには、いろいろ頑張って貰わないといけないからな!!」「…。」試すか…。



突如、オークが20匹俺たちを囲んだ…。一方向だけ逃げ場を用意・・された状態で。



「こんなの反則だ!!いままで、こんな事ないだろう!!どうなってる!!」おー。動揺してやがる。

「怖いんですが…。ま、守ってくれるんですよね…?」 おっさんに押された。「こいつを置いて逃げるぞ。」男たちは、俺を置いて一目散に逃げ場に走って行った。 はい。黒確定。「守ってくれるって言いましたよねー!!」「命あっての物種だー。奥さん悪く思うな!!」逃げる途中に2名が犠牲になった…。弱っちいな…。




~第2聖域村~

「しばらく、あのダンジョンは危険だ。」命からがら戻った男たち、8名は口をそろえて、震えながら言った。

村民のみんなも、2名が犠牲になっている事から、今回はマジなんだろうと思ったようだ。



「ただいまー!置いていくなんて、ひどいじゃないですかー!!」ボロ雑巾んになった2名の死体と、3匹のオークを引きずって、聖域まで帰った。

「えっ!守ってくれるって言ったくせにー!!表に出ろや!!こらぁ!!」

「えっ!お、奥さん!?」男たちは、口々にきょどりだした。


ニコニコ顔の俺は、「すいませんこの方たち、ちょっとお借りしますね。」「…はい。どうぞ。」


さぁ、こいつらどうしようか?と思っていたら、サクラから電話が来た。

「ライ子。こっちは終わった。そっちはどうだい?」「ええ。ちょうど終わったとこかしら。」

逃げだした8名を連れて、ダンジョンにいる、サクラと合流した。


「潜入調査は終わりだ。」「あー。マジストレスがたまったわー。ライ。今日はモモちゃん貸しなさいよ!」サクラは、サク太郎の姿で女言葉だ。もういいのだろうか…。


「ラ、ライだって…。ひそひそ。」おっさん達は、ざわついた。「おっさん達。お前ら、俺の聖域にいらない。」「す、すいません。」「こいつら、ライの事人殺しって言ってたよ。頭にきて、男言葉使うの忘れちゃった。」


「サクラ。俺は人殺しだぞ。香田っていうおっさんを殺した。」「えっ?そうなの…?」「☆が3個増えたのはそのおっさんの分だ。」

「もしかして、ケン君も?」「ゲイバーのママは、沖田って奴を殺した。麻美ちゃん一家を殺した馬鹿だ。」


「軽蔑するか?」「いや。全然。軽蔑はしない。でも、驚いた。」「きっとこれから、こいつらのように、人間の皮をかぶったモンスターが増えてくると思うんだ。いちいち、気に留めてられない。そう思う事にした。」「…。こいつらも殺すの?」「ああ。殺す。」「…。で、で」サクラが何か言おうとした時、おっさんの一人が恐怖のあまり漏らした。


「俺は自分では殺さない。でも、許さないし、救わない。仲間じゃないし。他人に懸ける時間がもったいない。」すこし、サクラに笑顔が戻った気がする。


「お前たちは、島流しだ。いや>山流しか?運が良ければ生き延びれるぜ!今度こそは、18人で助け合って生きるんだぞ!!」


俺は、18名全員を、山の中にある遊園地の跡地に転移させたのであった。もちろん、魔防壁もない。


その後、第2聖域村に、サク太郎とライ子さん夫婦は現れる事はなかった。


作者からのお願いです

少しでも、続きが気になる。頑張れ。

と思った方、ブックマークや評価をお願いいたします。


☆☆☆☆☆をタップして、★★★★★にして頂いたら

モチベーションがすごい勢いで回復します。是非よろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ