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7-108.「ダムス戦 決着」

7-108話です。


投稿が滞り申し訳ありません。

よろしくお願いします。

ライの言葉を聞いたハンは脱力して座り込んだ。

「は、ハン!」スズカはハンを見て動揺を隠す事ができない。


レイキはデバフを掛けようと魔力を使おうとしたが…。

冷めた顔をしたライの手で首と胴体が離れ離れになった。


「ライさん!オトウからの報告です!ダムスの惑星管理人 グスタを確保したという事です!」


「…。ハン。という事だ。もう戦う気力も無いんだろ?降伏しろ。」

「…。」ハンからは答えが無い。


「ライ。お前…。こいつらを許すつもりか?」ケンは信じられないものを見たといったところだろうか…。


「…。ケン。正直なところ考えがまとまらん。」「なら、許す必要はねぇだろうが!」「も、もしだ!テースとの戦いで、アースの主力に犠牲者が出ていたらどうだった?ルシファーの話を聞いても許すことは出来なかったのかって考えてる。」

「…。それは…。俺もわからん…。」「ダムスは悪なのか?惑星争奪戦を戦う敵ではあるが、悪なのだろうか?」

「ライさん。この2人も戦う気が無いようですし…。一度サンハウスへ戻りませんか?」

ルシエルは捕虜を連れて戻る事を進めた。


「ハン。スズカ。この薬を飲め。従えないなら仕方がない。お前たちの命を貰う。」

ハンとスズカはお互いの顔を確認した後、魔力枯渇薬を口にした。



~サンハウス~

「コウ。こいつがダムスの軍師ハンだ。」コウは力なくへたり込むハンを見た。「…。君がダムスの戦術家なんだね…。」


「き、鬼人族に降伏は無い…。殺して欲しい…。」ハンは力なくこう呟いた。


「…。ケン。誰かと似てると思わないか?」「…。あぁ。俺が良く知ってる元気な奴らにそっくりだ…。」あまり鬼人族を許す気が無かったケンも少しだけ優しい顔つきになった。


「それで?グスタって言ったけ?あんたは惑星管理人として惑星を死滅させた。どう考えているのよ?」テラはグスタに質問を重ねている。

「鬼人族は、めちゃくちゃなんだよ。特にシュテンとイバラン。あいつらは全てを破壊しちゃうんだ。」「それれを止めるのが惑星管理人の仕事でしょうが!」


「待って!グスタは何度も止めたわ!グスタは悪くない。」スズカがグスタを庇った。

「いや…。僕には勇気が無かった。シュテンに逆らったら僕も消される。そうなるとダムスはもっとひどい鬼人族の物になってしまうか…。消滅する。そう思うと彼を止める事なんてできなかったんだよ…。」


「でも、惑星の死滅にとどめを刺したのはシュテンだった…。」ハンは話し出した。


ダムスはシュテンたちのグループとバクラと呼ばれるグループの2強になった。

シュテンたちは仲間至上主義。バクラ達は破壊至上主義。


どちらの鬼人族も鬼人解放の影響で破壊を好むのは同じだった。鬼人解放を続ける事で性格にも変化が現れる。

激戦に次ぐ激戦で、シュテンの鬼人酔いは効果が薄まる事は無かった。むしろ人格を大きく変えてしまったのだ。


バクラとの戦いに勝利したシュテンの前に再生者が顔を出した。

そのタイミングが、あと5時間遅れていたら…。ダムスは違う方向に向かったかもしれない。


シュテングループの勝利のお祝いと今後のお願いをするために、再生者が顔を出したのだ。


戦闘後の興奮ですべての戦士と鬼人族はトランス状態だった。

そこによそ者の怪しい奴が参加したのだ。激怒したシュテングループはすべての再生者を殺してしまった。


タイミングが違えば…。ハンは悔しそうな顔を浮かべた。シュテングループ以外の鬼人族はいなくなったので平和になる予定だった。燃やしても狩りつくしても、規模が小さくなったので再生が間に合う計画だった。


だけど…結果を見るとダムスは滅びる運命だったのかも知れない。


「はっ!少し話が長くなったわ。ごめんなさい。」ハンはみんなに頭を下げた。



「大体の話は分かったよ。ライ。ライはどうしたい?」「俺は…。」「許せばいい。変わらなければ消せばいい。それだけじゃないのかい?」

ルシファーは俺の考えを知っているかのように代弁した。


「でも!こいつらは園長さんの仇よ。わたしは…正直…許せない…。」「…。コロニ…。」

「コロニさん。僕も同じ気持ちだ。仇としてダムスを許せないと思っている。」「コウ君。じゃあ?」「でもね。僕がダムスの軍師なら、ハンさんと同じ戦い方をしたと思うんだよ。防御力が弱い所を潰す。資源を減らす。戦力を削る。戦争してるんだから当然の戦略なんだ。10対1で有利な状況を作るのが戦術家の仕事なんだよ。僕たちもダムスとの戦いは有利になる様に作戦を考えただろ?」「…。そうだけど…。」


コウは戦争で起きた犠牲は仕方がないといった考えのようだ。実は俺も同じように考えていた。鬼人族は勝つために知恵を絞った。仲間が有利になる為に最善を尽くしただけだった。



「ハン。俺は君の意見が聞きたい。君たち鬼人族はどうしたいんだ?」「…。鬼人族は私達しか存在しない…。ダムスが無くなっちゃったから…。」

「それで?」「私は鬼人族を守りたいと思います。鬼人族に降伏は無い。」「降伏が無いという事は、降伏しないという事だな?」


「いいえ。降伏が無い鬼人族の掟に従いません。降伏させてください。」「は、ハン!何を言ってる!掟をなんだと思ってる!」スズカはハンの言葉が信じられない。


「スズカ。アースの人達を見た?」「何度も見てるだろ!」「ちゃんと見てる?」「ん?」「彼らは、デリーオに来た時から他種族の混合軍だった。そんなこと…。ダムスで考える事ができる?」


「出来る訳がないじゃない。敵を全部消すんだから。身内以外の鬼人族だって…。」「だから、私はアースに頼りたい。鬼人族の負の連鎖を断ち切りたいの。」


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― 新着の感想 ―
ここでエタったか 少し前に読み始めて軽く頭空っぽにして読むには楽しい話でした メタ発言等が多いのは少し気になるけど こんぐらい緩いのもなろうのいいところやと思う 好きに描いてる感じがあってよかっ…
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