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7-98.「残された者たち」

7-98話です。

よろしくお願いします。

コウは本当に悔しそうに地面をたたいた。


「コウ…。」「僕たち地球の人間は戦争を繰り返した。それはテースの誘導だった。でも、その戦争のお陰で、ムースのようにならなかったという事なのだろうか…?」

「コウ。俺はテース人の介入が無くても、人類は戦争をしたと思うぞ。マナも今は平和だ。俺たちの世代が生きてる間は戦争なんてないだろう。だが、200年後はどうかな?500年後はどうかな?」


「確かにそうだろうね。わからないね。僕たち権力者の子孫には利権がありすぎる。そこに反発する一般市民から出た英雄。または利権を独り占めしたい権力者。そのうち戦争になるのかな…。まぁ。きっとそうなるのか…。」



俺達は重たい空気の中、ムース島をどうするか決めた。

結局はアース島。テース島。ムース島をくっつけて、一つの大陸にする事になった。


「ネズミーランドは鉱石の産地だ。長期戦になればこの鉱石は必要になる。ここも防衛する必要があるな…。」「コウ。少し今後について作戦会議をする事にしようか。」



~作戦会議~

「…。という事でネズミーランドの防衛が必要になった。」「俺が適任だと思う!」タゥイラットが手を上げた。


「園長さん。お願いできますか?」コウもそう思ったらしく、すぐにタゥイラットにお願いをした。

「俺なら、防衛と鉱石の運搬をする事ができると思うんだ。ロイドとウルフ隊をそのまま使いたい。どうだろうか?」

「防衛力が弱くないか?」「そうだな。周囲の警戒まで手が回らんと思う。タマモちゃん達には索敵範囲を広げてもらう必要がある。いけるかな?」


「師匠。サンハウス近辺は師匠と親衛隊。ゴブロー達に任せることは出来ますか?」「索敵か…。苦手な分野ではあるが…。」ラークシャは顔を曇らせた。


「コウ。残りの敵は2つだ。ルースとダムス。どっちが先だ?」「…。たぶん。クモークさん達の話だと、スースを壊滅させたのはルース。もしも、スースを吸収しているのなら一番の戦力はルースだ。たった一人で、ムースの戦力を8人削ったらしい。そこそこの戦力を持っていると言って良いだろう。」


「つまり、次の敵はルースという事か?」「いや。逆だよ。ダムスを叩く。ルースがダムスを吸収したら大変だ。その可能性をつぶしたい。」

「ダムスか…。いったいどんな奴らなんだ…。」



~ダムス島~

「わ、我々はこの島を訪れた勇者・・様と宝探しに出かける事が…。ぐふっ…。」

「けっ!スライムが偉そうに、語りかけてるんじゃねぇぞ!お前ら。皆殺しだ。いいな?」「「「「「ひゃー!」」」」」



~ルース島~

「ムースの島が動いた。テースの島とひっついた。」「テースがムース。倒したか?」「テースはアースとひっついた。」「テースが強いのか?」

ルースの惑星管理人ルージュはルース人の推測を否定した。


「ネアン。これで4回目の説明よ。アースがテースを吸収したのよ。ムース島が動いたという事は、アースがムースを攻略したっていう事だと思うよ。」


「カイと魔物たち。ムースにやられた!仇!仇!」「「「「「「「仇!」」」」」」」


「待って!アースと戦うのならダムスと協力しないといけない。デリーオの中で一番強い戦力はアースで間違いないわ。」

「俺強い!カイ。弱い。死んだ。俺強い!」いかにも脳筋そうな男が自分をアピールした。


ルージュはこのやり取りを何度もしているのだろう…。少々うんざりしながら、その男に話しかけた。

「いい?タール。いくら強くても、一人じゃ勝てないの。勝てるかもしれないけど犠牲が多くなるわ。」「俺強い!」


「はぁー。なんで理解してくれないのよー…。はぁー。」ルージュは深いため息をついた。


「ルージュ!オーク!仲間!」勇敢そうな顔つきの女性。ユミはオークが仲間だと言った。「そうね。『怒王』がある限りオークは仲間よ。私は仲間になる低級種族がまだ居ると思っているの。」

「私!賛成!仲間必要!」長い髪を後ろで束ねた美しい女性。シータも仲間が欲しい様だ。


「「「「「「仇!」」」」」」「「「仲間!」」」

男性陣は仇を取りたい。女性陣は仲間が欲しい。


「あぁーーーーー!」中間管理職のような立ち位置のルージュはストレスでいっぱいだった。


「どうする?行く?」「ネアン!何処に行くのよ!仲間を増やすの?仇を取るの?」ルージュはリーダのネアンに問いかけた。


「南行く。」「南って事は、ダムスの方に向かうって事ね。いい?この前のスースの時のように問答無用で見た瞬間に殺しちゃダメよ?わかった?」

「他惑星。敵。言ったのはルージュ。」「あぁーーーーーー!!!!」ルージュのイライラが解消される日が来るのだろうか…。




~サンハウス~

「コウ。ダムスはどんな奴らなんだ?」「…。鬼人族。アーカちゃん達と同じ種族だと思う。」「アーカ達と同じなら案外仲良くできるんじゃねぇのか?」「いや…。ダムス人の生活したあたりは全てが破壊されている。」


「そうね。ダムスはこの惑星争奪戦の前に惑星を消滅させた種族だもんねー。地球で言う焼畑農業って所かしら。」テラは惑星争奪戦の前の状況から推理した。「植物だけじゃなくて、動物までも破壊しつくすって事だな…。」俺はアーカとルーブにあった時の事を思いだした。キャシーの機転で戦闘する必要が無くなったが、戦闘していたら降参なんてしなかったと思う。


まだ幼い鬼人だった為、マナに入って教育ができたのかも知れない。

「ケン。アーカとルーブは相当強くなってるよな?」「あぁ。アーカもルーブも鬼化が自在に使えるようになった。鬼化した時の身体能力はソンリクよりも上かも知れねぇ。角が青白・・く光ってカッコいいんだぜ!」


「そこに、スキルが加わったら…。」「強敵だね…。」「あぁ。かなりの強敵だと思う…。」

俺とコウは、ダムスとの戦いだけでも、総力戦になる事を覚悟した。


「まぁ。次の敵はダムスだ!作戦を練ろうか!」


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