2-28.「日本の行政」
2-28話です。
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ありがとうございます!!
2章も終盤です。お楽しみいただけたらと思います。
~俺が、仲間たちにスキルや、聖域について打ち明けている頃~
総理官邸にて
「官房長官!話が違うぞ!!あの計画はどうなった!!聖域が足りないとはどういう事だ!!」時の総理大臣、大田原 権蔵は官房長官に怒り心頭だ。
なぜなら、国民のために用意すると言っていた聖域の数が、全然足りないからである。傍で見ていた官僚たちは、もともとの、計画でわかりきっていたはずなのに、今更何を言っているんだと感じていた。
「トラスト ミー」官房長官が発した言葉を聞いて。この国は終わったと感じたという…。
「おい!聖域担当大臣!!日本の聖域の数は?何個だ?」「えー。事務方が申しますには、7万8千個という事です。はい。」「7万8千?約78万人の受け皿しかないという事か!!」「えー。事務方が申しますには、国が管理している聖域の数でございます。一般の者たちの聖域と合わせますと…。聞こえない…。なんだって…。えー、約15万5千になるかと思われます。」「大差ないわ!!日本の人口を知っておるのか!!」「聖域担当としましては、管理している聖域は世界でNO1の聖域を作る事を目的としました。」「何がNO1だ!!NO2じゃダメだったのか?税金の無駄遣いをしよって!!」
官僚たちは、あなたも同罪だからねと思ったという…。 NO1,NO2を目指すという問題ではなく…。数が問題なのだが….。
バカな政治家はともかく、日本の行政はそこまで馬鹿ではなかった。総理大臣の「一般人にダンジョンを開放し、起こった事故の責任は誰がとるのか?」 人呼んで、「究極の後ろ向き発言」が無く、前向きに政策を考えてくれていたら、もっとマシな結果になっていただろう…。
一人の官僚が意見した。「総理。聖域の数は、およそ8万個ですが、日本の聖域は大臣がおっしゃったように特殊になっております。説明してもよろしいでしょうか?」 なぜか、ドヤ顔な聖域担当大臣…。
「日本は他の国よりも、研究に力を入れました。ダンジョン発生から1か月後、魔石と鉄などを混ぜ合わせ魔鉄を開発。その1か月後に、ダンジョン産の植物を研究し、モンスターが嫌がる線香を発明しました。「魔取り線香」と申します。」 TOMATON! この商品名は大丈夫か? 大丈夫だよな?
「そして、20日前、魔鉄と魔取り線香の成分を混ぜ合わせ、作ったコンクリート。魔防壁の開発に成功しております。」「効果は大丈夫なのだろうな?」
「もちろん。実験を繰り返した結果は、良好でございます。」「で?その魔防壁をどう使うのだ?」「聖域は、聖域を手にした者が場所を移動できるのでございます。」
「その話は聞いた事があるな。」「はい。聖域の中心から30mにダンジョンは発生しておりません。聖域を近づければ、ダンジョンの入り口が変化しダンジョンが離れて行くというデータも出ておりますし、実験した結果も相違ない事から。間違いないと考えております。」「ほう。それで?」
「聖域を都会付近を中心に30m間隔で配置するのです。100万人都市につき100個の聖域を配置すれば、300m×300m=約1㎢の安全な真四角の土地が出来上がります。その四方を魔防壁で囲ってしまうのです。」「その広さなら、十分に居住空間が確保出来るな…。」「それに、今の広さの土地に、聖域の中に住む人は含まれません。」「聖域の中は何人住む事ができるのだ?」「1つの聖域に10人が住めますので、1000人住む事が出来ます。」
「聖域外にも、1.8万人の居住空間が出来るという事だな。」「完全な安全地帯(聖域内)に住める人の数は、78万人。」
「魔防壁に囲まれた聖域都市は日本に78か所。準安全地帯(聖域の上)は約130万人。合わせて約210万人が必ず安全に生活できます。」「全然、足りんではないか!この責任は、誰が取るんだー!!!聖域担当大臣!!!更迭だー!!!」
いや。お前もだよ!! 説明をした官僚たちは思ったという…。 口には出せなかったけど…。
「もうすでに、聖域都市への入植は開始されておりますのでご安心ください。その、聖域都市から、チームを派遣し付近のダンジョンを攻略する予定になっております。6か月後には日本中のダンジョンを攻略できる予定になっております。」
「日本の人口1億2000万人に対して、たったの280万人の受け皿しかないのだぞ!何を考えておった!!!」
「総理。都市部にあった、ダンジョンはすべて聖域化しております。全国に魔防壁で囲まれた簡易避難場所を作っております。その数は100万か所以上でございます。避難場所では、200人以上生活できる空間を用意しています。建設も終わり、いつでも避難可能です。」
「そこに、一時的に避難してもらって、聖域を順次開放いたせば、聖域都市が出来ていくという事になります。」
「時間稼ぎにしかならないではないか!!!おそいわ!!この無能どもが!!」 総理の一言で、すべての官僚が絶句した。
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[3章完結]俺のスキルが「ハートを盗む」だったんだが....。こんなスキルで異世界生きていけますか?こっちは必死に生きてるだけだ!
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