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神の盟友  作者: 八重桜インコ愛好家
第六部 “和国・北洲の戦い”編②
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【第六部】第八十八章 修と咲

――空香溪谷・東部――



(そうか……ご苦労。引き続き、残りの烏天狗達の監視を頼む)


 暗部からの<護符通信>を切り、法明が伝令を呼ぶ。


「お呼びでしょうか?」

「暗部からの連絡だ。烏天狗の一体が飛び立ちこちらに向かっているとのことだ。まだだいぶ距離はあるが、諸将に身を隠すよう伝えろ。式神や護符の使用も許可する」

「はっ!!」


 早速伝令が指示通り皆に周知する。その連絡は神楽達にも届いた。


――川辺――



「神楽君、連絡は聞いた?」

「ああ。『烏天狗の一体がこっちに向かってる』って。――というか、()()()()()。アレが烏天狗なんだな……」


 神楽に付き添っている陰陽師の将――(おさむ)が部下をまとめ神楽達に歩み寄ってきた。部下の一人――(さき)が修に尋ねる。


「隊長、予定通り式神を使いますか?」

「そうだね。<テンクウ>に僕らを隠してもらう」


 

 先程、修が咲一人を連れて神楽達のところに来た。その際に自己紹介され神楽達は二人のことを聞かされていた。


 二人いわく。隊員の中には未だ神楽や妖獣達によい感情を持っていない者も多い。そんなしがらみを抱えた状態では作戦にも支障をきたすと考え、神楽達に歩み寄ろうとしたとのこと。


 それは神楽達からしても願ってもないことだったので是非にと受け入れた。二人は神楽と歳も近く、神楽達としても話がしやすかった。話せているのはまだ二人だけだが、それでも重かった雰囲気はだいぶ軽くなった気はする。



「テンクウ? そう言えば、法明との模擬戦以来、式神は見てないな。どんななんだ?」

「今から呼ぶよ。少し離れてて」


 修は皆から少し距離を取ると、式札を取り出し何やら呪文のようなものを唱え出した。程なくして、式札からもやのようなものが出てむくむくと形を変える。


――程なくして、白い着物に身を包む少女のような姿になった。

 

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